インカ帝国発祥の地。ボリビア・チチカカ湖に浮かぶ「太陽の島」

インカ帝国発祥の地。ボリビア・チチカカ湖に浮かぶ「太陽の島」

更新日:2020/12/16 09:36

浅井 みらののプロフィール写真 浅井 みらの 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
ボリビアとペルー両国にまたがるチチカカ湖。ボリビア側に浮かぶ「太陽の島(Isla del Sol)」はインカ帝国発祥の地だと信じられています。緑が生い茂り、段々畑が続く景観はのどかさの象徴で、1000万人を統治した堅固な帝国の始まりとは無縁のようです。なぜこの場所が選ばれたのか?そんな疑問を抱えながら島を歩いてみると、謎に包まれたインカ文明の魅力に更に引き込まれていきます。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)

インカ帝国の重要人物が誕生した島

インカ帝国の重要人物が誕生した島

写真:浅井 みらの

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藍色の水を讃えるチチカカ湖。穏やかな景観と裏腹に標高は3,812m と息も絶え絶えとなる過酷な環境です。面積は琵琶湖の約12倍。まるで海のように広い湖のほぼ中央に太陽の島があります。

太陽の島への行き方はボリビア側の国境の町コパカパーナ(Copacabana)から。片道約1時間半かけて船で向かいます。複数のツアー会社があり、太陽の島と同じく神聖視された月の島両方に行く内容のものも。

インカ帝国の重要人物が誕生した島

写真:浅井 みらの

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チチカカ湖にある島で最大の大きさを誇る太陽の島。この島が聖なる島へと大きく舵を切り始めたのは13世紀頃。インカ帝国を築いた初代皇帝マンコ・カパック(Manco Capac)とその妹であり妻のママ・オクリョ(Mama Ocllo)が太陽神インティによりここ、太陽の島で創造されたという伝説が残されています。

自分たちが統治する土地を求め、神様から授かった黄金の杖を頼りに二人は旅を続け、最終的にインカ帝国の首都として発展するクスコを選びます。歴代の皇帝らによる支配地拡大を重ね、16世紀には北はエクアドル、南はアルゼンチンまでと南米大陸を縦断するかの広大な面積を統治。人口1,000万人を有する、世界でも最大級の帝国となります。太陽の島に上陸するやいなや、礎を築いた二人がお出迎えです。

カラフルな家屋と段々畑が続く港エリア

カラフルな家屋と段々畑が続く港エリア

写真:浅井 みらの

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標高が高く、日差しも強い過酷な自然環境下では植物も育たず、島全体は石や岩で覆われています。しかし、ボートが発着する東側は例外。東側を中心に現在も約80世帯の島民が暮らします。

<港の基本情報>
住所:Comunidad Yumani内

カラフルな家屋と段々畑が続く港エリア

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険しい丘陵の地形にも負けず、段々畑で切り開かれた土地は緑の草木に満ち溢れています。カラフルな家屋が建ち並ぶその光景はまるでリゾート地のよう。

島がもっと特別に見えてくるスポット

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写真:浅井 みらの

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島には80近くのインカ時代に築かれた遺跡があり、大勢の人たちがこの島に訪れていた形跡が感じられます。港から丘に続く200段にも及ぶインカ階段もインカ時代に建設されたもの。綿密に構成された段々畑の石組みや水路といい、至る所でインカ文明の卓越した建築技術が今も島民の生活を支えています。

インカ階段の先には“若さの泉”と称された神聖なる場所があります。3つの注ぎ口から湧き水が流れていますが、この3という数字もインカ文明の教え「怠けない、嘘をつかない、盗まない」を意味しているのです。

<若さの泉の基本情報>
住所:Comunidad Yumani内

島がもっと特別に見えてくるスポット

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丘陵が迫る太陽の島は大地の高さが感じられます。木々が生い茂り、トリトマなどカラフルな花が満開な様子は緑の自然に囲まれたまさに楽園そのもの。

植物が活き活きしているのには理由があり、実は太陽の島はチチカカ湖の沿岸よりも気候が温暖です。昼間に周囲の湖水が熱を蓄え、夜になるとそれが暖かい蒸気となり島を覆います。そのため、他の土地では育たないトウモロコシもここでは育ちます。まさに名前の通り、太陽の温かさに包まれた島なのです。

主な島での滞在方法をご紹介

主な島での滞在方法をご紹介

写真:浅井 みらの

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日帰りツアーで訪れるとしたら島での滞在は1〜2時間ほど。散策をしたり、昼食をとったりすることが多いです。高台のレストランではチチカカ湖を一望できる絶好のロケーションで優雅に食事を頂けます。

主な島での滞在方法をご紹介

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お土産屋さんもあり、インカ柄の刺繍が施された布製品やアルパカの毛を用いた雑貨も。島では農業のほか、アルパカなどの家畜も放牧。傾斜が急な島では車ではなくアルパカなどの動物が主な輸送手段です。

主な島での滞在方法をご紹介

写真:浅井 みらの

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島を包むのどかな風景に癒されそうですが、ここはチチカカ湖一帯でも標高が高い場所。なので、無理をせずに湖畔で景色を眺めているのも一つの手。

港ではトトラ(葦)で作った古代の船バルサが停泊していることも。このトトラは浮島や住戸の材料になるだけでなく食料にもなる万能な植物。チチカカ湖には大小さまざまなトトラ製の浮島があり、ペルーの町プーノからトトラ製のウロス島に上陸してバルサに乗船できる日帰りツアーが人気です。

素朴な島に秘められた類を見ない魅力

文字を持たず、口頭伝承だったインカ文明は伝説も諸説に分かれていて、それは太陽の島も然り。一説では太陽の島で誕生したのは初代皇帝マンコ・カパックと8人の兄弟姉妹だったとか、太陽の島ではなくチチカカ湖南岸のティワナク(Tiahuanaco)で誕生したとか。

しかし、チチカカ湖の中で太陽の島はどの島より大きく、インカ時代の頃から草花が咲き誇り、生命の力強さが感じられた場所。チチカカ湖周辺で栽培が難しかったトウモロコシもここでは実ります。食料を収穫できるということは当時の人たちにとって奇跡であり、喜びのはず。決定的な証拠が残っていないからこそ、太陽の島の面白さは想像次第で何倍にも膨れ上がり、訪れる人の好奇心を掻き立てます。ぜひ訪れた際は、謎が多いインカ文明の一端を味わってみてはいかがでしょうか。

2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/06 訪問

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