コムローイ祭りとは、コムローイ(ランタン)を放ち、天界のブッダに感謝の気持ちをささげるお祭り。ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』のモデルにもなり、SNS・インスタ映え抜群のイベント。“死ぬまでに一度は見たい絶景”として、特に女性に人気があります。
タイでは、旧暦12月(10月〜11月)の満月の夜に、灯ろうを川に流す仏教行事「ロイクラトン祭り」が開催。チェンマイのロイクラトン祭りは、「イーペン祭り(Chiang Mai Yeepeng Festival)」と呼ばれ、ランタン祭りだけでなく、ロイクラトン祭りやパレードも行われます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るコムローイ祭りは参加無料ですが、一部には観光旅行者向けの有料イベント(チケットが必要)が複数あり、熱気球が一斉に打ち上げられる絶景を見たい方におすすめ。
規模が大きく有名な有料イベントが「イーペンランナー・インターナショナル(Yeepeng Lanna International)」。場所は、メージョー大学の近くにある、トゥドンカサターランナー(Lanna Dhutanka)寺院。夜空に放たれたロイクラトンは、無数の小さな星になり、やがて一つの大きな天の川となって、満月の夜空へと高くのぼっていきます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る花火も打ち上げられ、満月の夜の幻想的なランタン祭りは、映画の美しい世界そのまま。
「イーペンランナー・インターナショナル」のチケットを入手するには、インターネット予約などで大手旅行会社に申し込み、日本発の観光ツアーで行くのが最も確実です。格安で行きたい方は、バンコクなどタイ現地の旅行代理店でチケットのみを買い(インターネット購入も可能)、自力でチェンマイに行く方法。チケットの料金相場は約2〜4万円。
<基本情報>
住所:Nong Han,Chiang Mai
電話番号:+66-53-353-174
アクセス:チェンマイ市内から車で約40分
写真:沢木 慎太郎
地図を見るチケットが入手できなくても、あきらめる必要はありません。仏教行事なので、花火大会のように無料で楽しめるのが「コムローイ祭り」。そこで、参加無料で楽しめる、最もおすすめの場所が、ピン川にかかる「ナラワット橋(Nawarat Bridge)」。ナイトマーケットやバー街、旧市街地や高級ホテル街、ワロロット市場にも近い場所です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るナラワット橋では、タイ人だけでなく、観光旅行者もたくさん。入場制限がなく、大混雑していますが、とても楽しくてにぎやか。コムローイを、その場で買うこともできます。コムローイの料金は100バーツ(約300円)。祭りが終わるころには、50バーツで売られています。
有料会場のように一斉に飛ばすことはないのですが、日没から深夜までランタンが途切れることなく打ち上げられ、幻想的なお祭りが一瞬で終わることなく、いつまでも楽しむことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るピン川沿いには数多くの屋台が軒を連ね、タイ土産探しやBグルメの食べ歩きも楽しい。観光用のイベントとは違った、古都ならではの旅愁が感じられます。
<基本情報>
住所:Muang Rd,Chiang Mai
アクセス:チェンマイ空港から車で約20分
写真:沢木 慎太郎
地図を見るチェンマイ旧市街の「ターぺー門(Tha Phae Gate)」。こちらも無料でコムローイが楽しめる穴場スポット。年末年始のコムローイが打ち上げられるのも、この場所です。入場制限はなく、年越しのコムローイもおすすめ。
近くの堀では、ロイクラトン祭りも体験できます。ロウソクや線香、花などで飾った灯ろう(クラトン)を水に浮かべ、川の恵みに感謝し、精霊(女神)に祈りをささげます。みずからの穢れを洗い流し、魂を清める仏教行事です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るロイクラトン祭りでは、コムローイに注目が集まりますが、お祭りのメインは山車(フロート)のパレード。これは、チェンマイでしか見ることのできない風物詩。ルートは、ターぺー門を出発し、チェンマイ県庁前まで。きらびやかな民族衣装で着飾ったタイ人女性が、優美な笑顔を向けてくれます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るターぺー門広場に設けられた特設会場では、美男美女コンテストや、タイ舞踊も無料で楽しむことも。チェンマイの街すべてが、美しいお祭りの雰囲気に包まれます。
<基本情報>
住所:Thapae Rd,Chiang Mai
アクセス:チェンマイ駅から車で約10分
写真:沢木 慎太郎
地図を見るチェンマイ旧市街にある寺院「ワット・パンタオ(What Pan Tao)」。入場無料ですが、小さな寺院なので入場制限があります。コムローイだけでなく、幻想的なライトアップが楽しめます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る本堂横の池では、仏像の上にカラフルなランタンが数多く飾られ、星屑のように水面に揺れる明かりも美しい。少年僧による読経も幻想的な世界観があり、まるで映画のワンシーンのようです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るパンタオは、タイ語で“千の窯”という意味があり、プラパンタオ(千倍仏)と名づけられた仏像を安置。ワット・パンタオは、1回お参りすると、ほかの寺院と比べて1000倍ものご利益があるとされています。
<基本情報>
住所:Prapokkloa Rd,Chiang Mai
電話番号:+66-53-814-689
アクセス:ターぺー門から車で約5分
写真:沢木 慎太郎
地図を見る古都チェンマイを代表する観光名所の「ワット・プラタート・ドイ・ステープ(Wat Phra That Doi Suthep)」。ステープ山頂にそびえる黄金の仏塔は、ライトアップが行われ、厳かで幻想的。コムローイの打ち上げはありませんが、この寺院にたたずんでいると、波のない水面のように、心がしんと静まっていきます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る蛇神のナーガーに守られた、長い参道も見どころ。昼間であれば、モン族衣装を着た子供たちと一緒に記念写真を撮ることができます(要チップ)。行き方は、チェンマイ市内からソンテウ(乗り合いバス)を使うのが一般的。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る夜が深まるにつれ、僧侶たちの厳かで深い読経が響きます。ランタンを打ち上げるコムローイ祭り。生きる苦しみ、老いや病の苦しみ、死んでいく悲しみ。コムローイを満月の夜空に解き放つことで、苦しみが消え去り、幸福になれるとタイ人は信じています。魂の浄化と昇天。カップルであれば、二人で空高く打ち上げ、ランプツェルのような永遠の愛を天上に誓いあいます。
<基本情報>
住所:Su Thep,Chiang Mai
電話番号:+66-53-295-003
アクセス:チェンマイ市内から車で約40分
営業時間:8:00〜18:00(変動あり)
入場料金:50バーツ
絶景のランタン祭り。日本発のツアーは確実にコムローイ祭りに参加できますが、自由行動が制限されます。有料チケットは人気が高いので、早めに予約しましょう。Webサイトに詳細情報が掲載されるので、要チェック。
注意点としては、コムローイ祭りの時期は、ゲストハウスをはじめ、格安ホテルから高級ホテルまで非常に混みあうので、ホテルを早めに確保しておくこと。仏教行事なので、肌の露出の高い服装は控えましょう。持ち物に上に一枚羽織るものがあれば便利です。
11月のチェンマイはベストシーズン。天気が良く、爽やかな気候が続くので、観光旅行におすすめの時期です。日本からチェンマイへの行き方は、バンコクまで直行便(約6時間)を使い、乗り継ぎ便でチェンマイ(約1時間)に行くのが一般的。
チェンマイは人気の観光地。お土産や有名な寺院巡りなど、チェンマイの観光情報については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに張り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/10更新)
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