写真:土庄 雄平
地図を見る今回紹介する「猪高緑地」が位置しているのは名古屋市名東区。近年、日本全都市住みやすさランキングで、常に上位に位置している長久手市との境界に位置しています。
そんな「猪高緑地」の第一の特徴は、名古屋からのアクセスに優れているということ。電車であれば、名古屋駅から地下鉄東山線で一本、車であれば名古屋ICから5分ほどで訪れることが可能です。
写真:土庄 雄平
地図を見るしかしながら、それだけ抜群の立地を誇り、都会に隣接しているにもかかわらず「本当にここは名古屋なのか?」と疑ってしまうほど、広大で豊かな自然が根付いているのが「猪高緑地」の第二の特徴。
数々の溜池をはじめとして、湿地や棚田、そして竹林やナラの原生林などが見られ、南部には鷹住山・ロバの背山・親鸞山などプチ縦走ルートがあるのも魅力です。
<猪高緑地の基本情報>
住所:愛知県名古屋市名東区猪高町
アクセス:名古屋ICから猪高緑地駐車場まで車で5分、駐車場から親鸞山・展望台まで片道1時間
※駐車場は9時〜16時45分まで
写真:土庄 雄平
地図を見る一番オススメの散策コースは、猪高緑地の最高峰である「親鸞山」のピークを踏み、緑地を一周する約5kmのルート。バラエティーに富んだ猪高緑地の自然を満喫し、程よい負荷で気持ちの良いトレッキングが楽しめます。
それでは、そのルートの詳細を紹介していきましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそれでは「猪高緑地駐車場」に車を止めるか、駅から徒歩でアクセスしたらトレッキング開始です!まず前半は、一番大きな溜池「塚ノ杁池」の池畔を半周し、緑地の名所となっている「勢子坊の竹林」を目指します。
起伏が少なく整備された遊歩道を行くため、ちょうど良いウォーミングアップ!また、出だしから美しい緑を楽しむことができ、のどかな池の風景にも癒されることでしょう。
<塚ノ杁池の基本情報>
住所:愛知県名古屋市名東区猪高町大字上社池ノ表
アクセス:猪高緑地駐車場から徒歩5分
写真:土庄 雄平
地図を見る池を越えたら、少しずつ竹林の景色へ入っていきます。こちらも緑が溢れんばかりに鮮やかで、風になびく葉擦れの音が爽快!そして見上げれば、青空と緑のコントラストに心奪われ、まるでBGMのように流れる鳥のさえずり。
「本当にここは名古屋なのか?」と疑ってしまうほど、素朴で癒しの里山の雰囲気がそこには漂っています。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして、少しして現れる分岐を左折。また猪高緑地の中央に位置する「井堀分岐」を左手に進めば、緑地の名所の一つになっている「勢子坊の竹林」へ!軽快なアップダウンが楽しい小径の傍らに、手つかずの美しい竹林が広がります。
竹の間から木漏れ日が差し込み、涼しげな風が吹けば、思わず立ち止まってしまうはず!休憩所が設けられているので、ここで一息つくのがオススメです。
<勢子坊の竹林の基本情報>
住所:愛知県名古屋市名東区猪高町大字上社足廻間
アクセス:井堀分岐から徒歩5分、塚ノ杁池から徒歩15分
写真:土庄 雄平
地図を見る長鍬越しという分岐を越えたら、立ち寄りスポット「愛知たいようの杜」へ!ここではヤギが数頭飼われており、登山途中の密かな癒しポイントになっています。日中にはお昼寝をしている可愛いヤギさんの姿が見られるかも!?
<愛知たいようの杜(ヤギ)の基本情報>
住所:愛知県長久手市根嶽1201
アクセス:勢子坊の竹林から徒歩10分
写真:土庄 雄平
地図を見るそして、そこからは親鸞山まで一本道。天狗台・ロバの背山・親鸞山までプチ縦走路を形成しています。なお鷹住山(根岳)も組み合わせることができますが、展望が良くないので、カットしても大丈夫!
この区間の特筆すべき点は、猪高緑地の中でも、特に。緑が美しいということ。幾つものコナラの木が、登山道をトンネルのように包み込んでいます。
写真:土庄 雄平
地図を見る陽光に照らし出される緑も良いですが、特に青空をバックにした時の緑は格別の美しさ。鮮やかなコントラストに心洗われ、沸々と元気をもらうことができますよ。
そんな素朴な自然を満喫しながら、散策道をどんどん進んでいきましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそしてちょうどロバの背山のピークに差し掛かると、景色の開けた展望台が現れます。そこには180度以上にわたる長久手方面のパノラマが!かつて万博が開かれた「愛・地球博記念公園」や三河の名峰「猿投山」など様々な名所が望め、広大で奥行きのある景色が魅力です。
写真:土庄 雄平
地図を見る中でも特筆すべきなのが、木曽の名峰「御嶽山(標高3067m)」を遠望できること。近くに高い山がないからこそ、遮られることなく、その雄大な山容を収められます。6月頃までは雪を纏った白く美しい佇まいを見せてくれるのもポイント!
<ロバの背山の展望台の基本情報>
住所:愛知県長久手市市が洞3丁目
アクセス:愛知たいようの杜(ヤギ)から10分、勢子坊の竹林から徒歩20分
写真:土庄 雄平
地図を見るそして展望台から少しアップダウンを経て「親鸞山」へ。山頂の展望は開けておらず、石碑が立ち並んでいるのが目印です。
それにしても、なぜこの山が「親鸞」の名を冠しているか?気になる人もいらっしゃるでしょう。実は、元の呼称は「極楽山」だったのですが、この山頂に巨大な親鸞像を建立する計画があったので、いつしか「親鸞山」と呼ばれるようになったのです。しかしながら、資金繰りで頓挫したため、その代わりとして石碑が安置されています。
<親鸞山の基本情報>
住所:愛知県名古屋市名東区猪高町大字高針勢子坊
アクセス:ロバの背山の展望台から徒歩5分
写真:土庄 雄平
地図を見る親鸞山の山頂へ着いたら、元来た道を「井堀分岐」まで戻ります。そして行きに使った道とは違う、井堀上池・下池の方向へ!こちらの見所は大きく3点です。
一つは「井堀の大クス」。井堀上池のほとりに、写真へ収まりきらないほどの巨大樹が凛と佇んでいます。日中、陽光に照らし出されると、そのシルエットと葉の緑が際立ち、思わず見惚れる存在感を放ちます。
<井堀の大クスの基本情報>
住所:愛知県名古屋市名東区猪高町大字上社井堀
アクセス:井堀分岐から徒歩5分
写真:土庄 雄平
地図を見る二つ目は、緑地の北東部に位置する「棚田の広場」です。実はこの緑地では水源(池) - 湿地 - 田んぼというように、全体で水の循環経路が出来上がっているのがポイント!この棚田は井堀上池・下池を水源として育まれています。
名古屋の都会の中心でありながら、このような田舎の代表的な風景が見られることに驚きです。
<棚田の広場の基本情報>
住所:愛知県名古屋市名東区猪高町大字上社井堀
アクセス:井堀の大クスから徒歩5分、井堀分岐から徒歩15分
写真:土庄 雄平
地図を見るそしてラストが西堀池を水源とする「ハンノキ湿地」です。中でも直線で木道が整備されている区間は、とりわけ緑が美しく、癒しの森林浴を満喫できます。また湿地の景観は降水量によって左右され、いつ訪れても違う趣を見せてくれるのも特徴と言えるでしょう。
そしてこのまま最初に歩いた塚ノ杁池へと出たら、猪高緑地一周トレッキングの完了!およそ2時間〜3時間の運動、お疲れ様でした!
<ハンノキ湿地の基本情報>
住所:愛知県名古屋市名東区猪高町大字上社井堀
アクセス:棚田の広場から徒歩5分
市街地や工場、住宅街ばかりで「自然」の要素がないように思われる名古屋。しかしながら、実はそんな都会の一角に、密かに守られている美しい自然があります。今回紹介した「猪高緑地」はその代表的なスポットと言えるでしょう。
そこには名古屋のイメージからは想像できない、豊かな森林や池、湿地や棚田などバリエーション豊かな里山の原風景が根付いています。名古屋駅や名古屋ICからもアクセス良好な「猪高緑地」。ぜひ一度トレッキングを楽しんでみてはいかがでしょうか?
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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