まず最初にご紹介するのは、中欧旅行で人気のハンガリー共和国から。
写真はブダペストの王宮からドナウ川を眺めたものですが、夜には美しいライトアップも楽しめ、中欧旅行のハイライトとも言われています。
美しい景色の広がるハンガリーの料理はかなり美味。特にフォアグラは日本で食べるよりも安価で絶品です。庶民的な食べ物もシンプルな調理方法で素材の味を引き出します。
今回ご紹介する「チルケ・パプリカーシュ」はハンガリーの母の味で、日本でいうならまさにカレーライス。材料は以下になります;
チルケパプリカーシュ材料(4人分)
(1)鶏もも肉 500グラム
(2)玉ねぎ 小2個
(3)トマト缶 200グラム
(4)パプリカ粉 大さじ2.5
(5)チキンコンソメ 大さじ1/2から1(お好みで)
上記に加えて水400ccと塩(適量)が必要です。
この材料の中で最も重要なのがパプリカ粉。パプリカはハンガリーの特産物で、現地のスーパーではパプリカ調味料が多種多様にあります。
パプリカ粉は日本でも外国食材を取り扱うお店で販売されていますし、ネットでも購入が可能です。
購入時にチェックしていただきたいのが、写真の青で印をつけた部分。辛い物(csipos=チーポシュ)と甘い物(edes=エーデシュ)があり、間違って辛い物を入れると悲劇的な料理となるので注意が必要です。
調理時間は驚異の30分以内!忙しいママやパパにも重宝されるレシピです。
まず玉ねぎはみじん切りに、鶏もも肉は一口大に切ります。
ラードで(又は植物油)玉ねぎを炒め、しんなりして色づいてきたら鶏もも肉を投入。軽く焼き色が付くまで炒めます。
少し火を弱めてパプリカ粉を入れ混ぜながら炒め、全体にパプリカ粉がまわったら水とトマト缶、チキンコンソメを投入。そして写真のようにぐつぐつと煮るのみ。火が通ったら塩で味を調整し完成です!
ハンガリーではガルシカと呼ばれるゆるめのパスタを付け合わせにして食べますが、ご飯でも合います。お好みで本場と同じくサワークリームを少々かけるのもおすすめです。
遺跡から芸術作品まで見どころがたくさんのイタリアは、観光での訪問は言うまでもなく、グルメも人気。ピザやパスタはもちろん、トリュフやワインなど、地域ごとの特産品も味わってみたいものです。
しかしここでご紹介したいレシピは、庶民グルメの「カルボナーラ」。本場はローマですがイタリア全土で作られる定番メニューです。
特に「新鮮な卵が手に入ったら絶対カルボナーラを作る」と、日本人の卵かけご飯に通じる精神で食べられているだけあり、卵の濃厚な味を楽しみたい一品です。
カルボナーラ材料(2人分)
(1)スパゲティ 200グラム
(2)卵黄4個分、卵白2個分
(3)ブロックベーコン 70グラム
(4)パルメザンチーズ(大さじ4)
(5)黒コショウ 適量
作り方と材料はいたってシンプル。まず、卵黄4個分、卵白2個分、パルメザンチーズ大さじ2、黒コショウ適量を事前によく混ぜ合わせておき、塩を入れたお湯でスパゲティを茹でます。
本当はベーコンではなくパンチェッタを使用したいところですが、日本ではなかなか入手が困難なうえに高価なので、ベーコンで代用。
ベーコンは棒状にカットし、オリーブオイルでカリカリになるまで炒めると、大量の旨味脂が出てきます。そこへスパゲッティのゆで汁を200ccほど投入し乳化。この後からはスピード勝負になります。
スパゲティは茹で加減7割のアルデンテの状態で、ベーコンの旨味スープと化したフライパンに投入します。弱火の状態でかき回しながら、じっくりとスパゲティに旨味スープを吸わせていきます。
スープがほんの少し残った状態で火を止めます。そこへ最初にパルメザンチーズを混ぜておいた卵液を投入。卵が熱でダマにならないようにとにかく素早くかき混ぜ、スパゲティにとろりと絡ませれば完成!
お皿に盛りつける際に残りのパルメザンチーズと挽きたての黒コショウを散らしてどうぞ。
カルボナーラとは「炭焼き」を意味するので黒コショウを炭のように見立てているのかもしれませんが、黒コショウが混じると味にも変化が。カルボナーラには欠かせないスパイスなのです。
イタリア人と日本人に共通する感覚のソウルフード。是非お試しください!
最後はグルメ観光にふさわしい美食の聖地から。
スペインのサン・セバスチャンは美食の町として日本でも有名になりましたが、風光明媚な海辺のリゾート地としてヨーロッパでも知られています。
旧市街には数多くのバルが連なり、ハシゴ酒のシメで利用するのが「ラ・ヴィーニャ(La Vina)」のチーズケーキ。日本でも「バスチー」の愛称で2019年を代表するスイーツとなりました。簡単なのに絶品!サン・セバスチャンでの定番スイーツ、バスクチーズケーキを日本で再現してみましょう。
バスクチーズケーキ材料
(1)全卵 3.5個
(2)クリームチーズ 500グラム
(3)上白糖 200グラム
(4)小麦粉 大さじ1/2
(5)生クリーム 250ミリリットル
室温に戻したクリームチーズを滑らかになるまで混ぜ、そこに卵(あらかじめ混ぜておいたもの)→上白糖→生クリーム→小麦粉の順に丁寧に混ぜ込んでいきます。
写真のようにクッキングシートを「適当」に敷いたケーキ型へ生地を流し込みます。
あとは220度のオーブンで30分焼くのみ。
本場バスクのチーズケーキは、実は写真よりも真っ黒の焼き焦げがあります。焦げ目の濃さはお好みでどうぞ。
バスク旅行を想像しながらスイーツタイムを満喫してくださいね。
海外の料理と聞くと材料集めが面倒、と思いがちですが、ご紹介したメニューは材料がたった5つで超簡単なものばかり。
「ステイホーム」では家族でクッキングを楽しみ、次のホリデーで本場の味を確かめに行く。そんなグルメ旅の計画を練ってみてはいかがでしょうか?
この記事を書いたナビゲーター
藤谷 愛
初めまして!ビンテージ食器、古い建物、美味しいものが大好きな多業種運営者です。事業の一つ「ケレシュ雑貨部 」で扱うビンテージ雑貨の買い付けで訪れる国の美味しいものや観光スポットについて書いています。ま…
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