秘境・上高地を見渡す!岩峰「焼岳」へ北アルプス入門登山

秘境・上高地を見渡す!岩峰「焼岳」へ北アルプス入門登山

更新日:2020/04/26 12:23

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
アルプス入門としては「乗鞍岳」が有名ですが、実はその近くにもう一つ、初心者に最適な山が存在します。その名も「焼岳(やけだけ)」。日本百名山の一角にして、上高地の裏手にそびえる標高約2450mの岩峰です。麓の中の湯から登れば、山頂まで往復4〜5時間ほどの道のり。負荷も少なく手軽でありながら、雄大な北アルプスの絶景と、迫力のある火山の世界観を味わえるのが魅力です。下山後のひとっ風呂も至福のひととき!

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

実は日帰りでも行ける北アルプス「焼岳」がオススメ

実は日帰りでも行ける北アルプス「焼岳」がオススメ

写真:土庄 雄平

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日本の屋根を形成する「日本アルプス」。北・中央・南と三つの山脈を形成し、太平洋から日本海まで貫いています。標高差が大きく、距離が長いルートも多く、キレットや雪渓など本格的な装備や登山技術が必要なルートもあり、初心者や登山未経験者にとっては少しハードルが高いかもしれません。

しかし、とりわけ北アルプスには、経験の少ない初心者でも登ることのできる山が幾つか存在します。一番有名なのは、標高2700mから登り始めることのできる飛騨の名峰「乗鞍岳」です。手軽に3000m峰の世界を味わえるとして、高い人気を誇っています。

実は日帰りでも行ける北アルプス「焼岳」がオススメ

写真:土庄 雄平

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その一方で、あまり知られていないものの、実は強くオススメしたい山が今回紹介する「焼岳」。上高地の裏手に、乗鞍岳と相対するようにそびえる岩峰です。麓の中の湯(中の湯新道)から入山すれば、往復4〜5時間程で日帰り登山ができる手軽さながら、アルプスらしい雄大なパノラマと、荒涼とした火山の世界を楽しむことができます。

歩きやすい登山道!樹林帯に癒される焼岳前半

歩きやすい登山道!樹林帯に癒される焼岳前半

写真:土庄 雄平

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焼岳の一番メジャーな「焼岳登山口(中の湯新道)」は岐阜県高山市・長野県松本市から車で1時間〜1時間半ほど。上高地への入り口である釜トンネルから、少し安房峠側へ上ったところに駐車場があります。

6月から10月のハイシーズンには駐車場がすぐいっぱいになることもあるので、早朝に到着を目指すと良いでしょう!

歩きやすい登山道!樹林帯に癒される焼岳前半

写真:土庄 雄平

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車を停めたら、いざ登山スタート!前半はひたすら樹林帯のなかをジリジリと標高を上げていきます。展望はありませんが、緑豊かでとても静か。周囲に聞こえるのは、賑やかな鳥のさえずりと、自分たちの足音だけ。日々の生活から離れた非日常の時間を満喫できるでしょう!

なお道はしっかり整備されており、迷う箇所や危険箇所は皆無。この点も登山経験が少ない初心者にとってはありがたいですね。

歩きやすい登山道!樹林帯に癒される焼岳前半

写真:土庄 雄平

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そして登山開始から1時間ほどで、樹林帯を抜けて、ようやく「焼岳」の山容が望めるように!実は焼岳は北峰と南峰の二つのピークから形成される活火山。今でも活動を継続しており、山頂にあたる岩峰が木々の隙間から存在感を放っています。

ここから登山道の雰囲気がガラリと変化!さぁ登りの後半戦です。

森林限界から荒涼とした世界へ!火山「焼岳」が作る景観

森林限界から荒涼とした世界へ!火山「焼岳」が作る景観

写真:土庄 雄平

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火山活動の影響もあり、アルプスの山の中でも特異な景観を見せる「焼岳」。樹林帯→森林限界→岩峰の3層構成になっており、樹林帯を抜けるとその様相を実感することができます。

緑鮮やかな笹原の先に佇む鋭利な岩峰、そしてそこを軸に大きく走る地割れ。実は上高地の名所の一つ「大正池」も、1915年の焼岳の大爆発で形成されました。まさに自然への畏怖を覚える景観を見せてくれます。

森林限界から荒涼とした世界へ!火山「焼岳」が作る景観

写真:土庄 雄平

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森林限界へ到達すれば展望が開けてきます。中でも振り返った時の「霞沢岳」の雄大な山容に見入ってしまうはず!日本二百名山にも選ばれている上高地の南側にそびえる高峰です。横に大きく広がる、どっしりとした佇まいが特徴的!

森林限界から荒涼とした世界へ!火山「焼岳」が作る景観

写真:土庄 雄平

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そして森林限界を越えると、火山の荒涼とした世界へ!ゴツゴツとした北峰の溶岩ピークは圧倒的な迫力を纏い、その傍から火山ガスが噴出しています。先ほどまでの樹林帯・森林限界とは全く表情の異なる景観に驚くでしょう!

前述したように二つのピークを有している焼岳ですが、南峰は滑落の危険があり登頂不可。一方、北峰は火山活動継続中ですが、警戒レベルが1のため登頂することができます。しかし火山ガスへ近づかないように注意が必要です。

秘境「上高地」も!焼岳北峰に広がるアルプスの絶景

秘境「上高地」も!焼岳北峰に広がるアルプスの絶景

写真:土庄 雄平

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登山道から北峰と南峰へ分かれるT字路が現れたら右折。北峰の溶岩ピークのトラバースが始まります。道幅は狭いですが、足場はしっかりしており、ゴツゴツした火山岩を取っ手代わりに進めば、全く危なくありません。

しかし、焼岳は登山愛好家に人気な山なので、登山道が混むこともしばしば。譲り合いの気持ちを大切に進むように心掛けましょう!

秘境「上高地」も!焼岳北峰に広がるアルプスの絶景

写真:土庄 雄平

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先ほどの分岐から10分弱で「焼岳」北峰へ到着!溶岩ピークの頂点へ立てば、そこには南峰と、これまで登ってきた山の南東斜面。そして飛騨の名峰「乗鞍岳」と相対する壮大な山岳世界が広がります。まさに引き込まれるようなパノラマです。

秘境「上高地」も!焼岳北峰に広がるアルプスの絶景

写真:土庄 雄平

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一方、北東には北アルプスの山々に囲まれる秘境「上高地」の姿が!幾つものカーブを描きながら、梓川が谷筋を流れていく様は、どこか日本離れした景観です。霧が組み合わされば、より一層神秘的に。

このように山頂まで片道2時間ほどと手軽な「焼岳」ですが、北アルプスが作り上げた大自然と、火山ならではの荒涼とした景観を満喫できる名山です。

それでは十分に山頂を満喫したら、行きに通った道を戻り、最後まで気を抜かずに安全に下山してくださいね!

登山後は温泉で一息!「焼岳」登山は入門者にオススメ

登山後は温泉で一息!「焼岳」登山は入門者にオススメ

写真:土庄 雄平

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北アルプス入門にオススメしたい焼岳ですが、もう一つの楽しみが下山後の温泉です。信州側には白濁した秘湯「白骨温泉」、飛騨側には「平湯温泉」や「奥飛騨温泉郷」など名湯がひしめいています。

お弁当を持って早朝から登り、お昼を食べて下山したら、気になる温泉で疲れた身体を癒しましょう。そうすれば、きっと充実感たっぷりの1日になること間違いなし!登山入門や初心者に特にオススメしたい山行プランです。

焼岳の基本情報

住所:岐阜県高山市安曇上高地 焼岳
アクセス:高山市街・松本市街から中の湯登山口まで車で1時間〜1時間半、中の湯登山口から徒歩で往復4〜5時間

<チェックリスト>
・北アルプスでは登山届の提出は義務付けられています。関連MEMOからコピーして記載し、登山口でポストに提出してください。
・登山靴や防水・保温ウェアなど装備は入念に準備しましょう。
・天候不良や体調不良(高山病)などの場合、決して無理をしないように。時には引き返すことも重要です。
・食糧と水分は十分に持ち歩きましょう。
・時間には余裕をもって計画しましょう。
・ルートで地図でよく確認しましょう。

2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/10/12 訪問

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