写真:野水 綾乃
地図を見るJR「由布院駅」から久大本線で2駅の「湯平駅」で下車し、宿の送迎車(前日までの要予約)で約10分。湯平温泉といえば江戸時代から残る石畳の坂道の温泉街が有名ですが、そのゆるやかな坂を登りつめたところに旅館「上柳屋」はあります。温泉街と同じように、赤提灯の灯る外観がとても風情があります。
写真:野水 綾乃
地図を見る「上柳屋」の客室は全部で7室。玄関を入ってすぐの母屋に5室、そして戸建ての離れが2棟あり、母屋と離れを写真の小道が結んでいます。苔むした石と季節を感じる草木が和ませます。小道が結ぶ母屋と離れの中間に、4か所の無料で利用できる貸切風呂が点在しています。
写真:野水 綾乃
地図を見る「上柳屋」の貸し切り風呂は4か所あり、それぞれに趣が異なります。すべて無料で貸し切りにでき、予約も不要。入口にある木札を「入浴中」にし、鍵をかけて入浴します。
4か所の貸し切り風呂のうち、2か所には内湯と露天風呂の両方が付いています。写真は一度に6人ぐらい入れそうな露天風呂が付いた「花合野」。大浴場と言ってもいいぐらいの広々とした露天風呂を貸し切りにできるのがなんとも贅沢です。
写真:野水 綾乃
地図を見るこちらは地元の名庭師「鹿の助」さんがつくったという貸し切り風呂「岩の助」。豪快な岩を配した野趣あふれる造りで、窓の外にも岩の壁がそびえ、洞窟風呂に入っているかのような気分が味わえます。
泉質はpH8.6のアルカリ性単純温泉。ややすべすべ感のあるやわらかなお湯で、古い角質を洗い流す美肌効果があります。
写真:野水 綾乃
地図を見る「上柳屋」の客室は、母屋にも広々とした和室が5室ありますが、おすすめは2棟の離れ。戸建ての二階建てなので、二世帯家族でもゆったり宿泊できるほど広々。宿泊料金は2名1室でも1万円台、グループで利用すればさらに割安になります。
写真:野水 綾乃
地図を見る2階には7畳半の和室と写真のベッドルームがあります。たとえば親世帯は1階の和室に布団を敷いて休み、子世帯は2階のベッドルームで寝るのもいいのでは。1階と2階それぞれにトイレが備わるのも便利です。
写真:野水 綾乃
地図を見る離れをおすすめする最大の理由が、専用の半露天風呂が付いていること。貸し切り風呂は23時までの入浴なのですが、離れの半露天風呂は24時間入浴できるのです。
お湯は貸し切り風呂と同じ、アルカリ性単純温泉。湯船はそこまで広くありませんが、好きな時間に静かにゆったり入れるのが何よりです。
写真:野水 綾乃
地図を見る「上柳屋」の夕食は、離れに泊まった場合も母屋の食事処でいただきます。
豊後牛の溶岩焼き、湯平名物のピーナッツ豆富など、女将手作りの料理で地元の味を楽しませてくれます。特筆すべきは野菜の美味しさ。なんと社長さん自らが自家農園でオーガニック栽培した朝採りの野菜を使用しています。お米も地元・湯平の契約農家から仕入れています。
写真:野水 綾乃
地図を見るこちらは清流で育った山女魚の唐揚げ。直前まで宿の生け簀で活かしておくそうで、ふっくらとした身の味わいが絶品です。カラッと揚がった頭からしっぽまで全部味わい尽くしましょう。
写真:野水 綾乃
地図を見る江戸時代に敷かれたという湯平温泉のメインの温泉街である石畳通り。夕食後にぜひ浴衣姿でてくてくとおさんぽに出かけてみましょう。
連なる赤提灯が石畳を照らし出す夜は、温泉街に宿泊しないと出合えない風景です。映画『千と千尋の神隠し』で千尋と両親が迷いだ込んだ不思議の町を彷彿させます。夜は行き交う人も少なく、温泉街全体を提灯の明かりが赤く染める中を歩いていると、主人公・千尋のように異世界に迷い込んでしまったかのような気分になります。
写真:野水 綾乃
地図を見るもうひとつ、宿泊したからこそ楽しめるのが朝の温泉街。夜とは違った静寂に包まれる石畳の温泉街にある共同浴場は朝6時から入浴できますので、一番風呂に訪れてみてはいかがでしょうか。古き良き湯治場の風情を堪能できるはずです。
写真は温泉街の坂の中ほどにある「中の湯」です。泉質は「上柳屋」と変わらない単純温泉ですが、やや熱めでつるりとした感触があり、少し違って感じられます。窓からは花合野川の渓谷を見ることができます。
いかがでしたでしょうか。「上柳屋」は小宿ならではの静けさとプライベート感が魅力の宿です。コスパも最高なので、ぜひ家族みなさんで訪れてみてください。
由布院温泉の中心街へも車で25分。由布院よりも静かな湯平温泉で宿泊し、由布院の観光や温泉巡りを楽しむのもおすすめです。
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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