「あんまき」が生まれた知立市は、愛知県のほぼ真ん中に位置し、古くから交通の要所として栄えました。その昔、麦の栽培が盛んだった知立付近で、小麦粉を焼いたものに塩あんの小豆を挟んで食したことが、あんまきの始まりと言われています。
現在では、老舗店などが県内各地に支店を出し、あんだけではなくチーズやカスタードクリームなど様々なバリエーションのあんまきを売り出して人気となり、愛知県民のソウルフードとなっています。
あんまきは、ポイントを押さえれば、ホットケーキミックスとフライパンで、名物の味に近いものを作ることができますよ。
まずはホットケーキの粉に、卵と牛乳を入れて、ホットケーキ生地を作ります。
※ホットケーキミックスが無い場合は、薄力粉とベーキングパウダー、砂糖と塩少々で代用できます。
ここで、モチモチのあんまきにするための生地のポイントをお伝えしますね。
(1)水で溶いた白玉粉を生地の中に少量入れる
(白玉粉大さじ1に水大さじ2ほどの割合で)・・・モチモチの食感がプラスされます。
(2)みりんを少量入れる
(小さじ1ほど)・・・焼き色がきれいにつきます。
ホットケーキミックスによって生地の状態はさまざまですので、耳たぶより少し柔らかめのホットケーキ生地になるように、入れる分量を各自調整してくださいね。上記2点は、自宅に材料がなければ、入れなくても作ることができますよ。
油を使わずきれいに焼き色を付けるために、フライパンはフッ素加工が施された物がお勧めです。火加減は、中火に近い弱火にしてくださいね。
準備ができたら、お玉を使ってクレープを焼く要領で、長い楕円の形に広げて焼いていきます。具材を巻くためにゆっくり柔らかく焼き上げるのがポイント。
焼きあがったら、しっとりさせるために、ラップをして冷ましましょう。あとは、楕円の端にあんこなどの具材を置き、くるっと巻いて端っこを下にします。
これで自家製「あんまき」のできあがり。
あんとバターを塗った小倉トーストなど、あんを合わせるのが得意な名古屋文化にならって、あんまきにクリームチーズを挟んだらこれが大正解!
もちもちの生地にあんとクリームチーズのコクがマッチして、子どもも大好きな栄養ある絶品おやつが完成。生クリームとイチゴや、チョコレートを入れてもよく合います。
また、あんまきは緑茶はもとより、コーヒーや紅茶にもぴったりですので、大人のティータイムのお菓子としてもお勧めですよ。
知立市は、江戸時代には東海道39番目の宿場町である池鯉鮒(ちりゅう)宿として繁栄しました。
難読である「池鯉鮒」の名は、江戸時代東海道三社に加えられた「知立神社」の池にコイやフナが多数いたことに由来するそう。今でも松並木など東海道の風情を感じる風景を市内で見ることができますよ。
ほかにも、平安の歌人にも歌われた「八橋かきつばた園」や「知立の山車文楽・からくり」で名高い「知立まつり」などが有名です。知立は歴史が多い三河地方ならではの、見どころが沢山ある地域。状況が落ち着いたらぜひ、訪れてみてくださいね。
あんまきの故郷知立市は、徳川家康の生まれた岡崎と同じ三河地域。
おうちで作ったあんまきを食べながら「家康も食べたかも。」など、家族でのおしゃべりもより弾んでしまいそう。
素朴だけれどどこか懐かしい三河の「あんまき」。おうちで楽しく作って、味わってみませんか?
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