餃子は餡を小麦粉で練りあげられた皮で包み、調理した食べ物。日本ではおかずの部類に入れられていますが、本場・中国では主食の座にあり、もっとも愛されている中国家庭料理といっても過言ではないでしょう。
したがって、私たちが想像しているよりもはるかに多くの種類の餡が使われます。たとえば、筆者が以前訪れた北京の「宝源餃子屋」では100種類以上の餃子を楽しむことができました。今回はそんな多彩な中国の餃子を思い浮かべながら、妄想気分でさまざまな餃子を作ってみましょう。
基本的な食材は、豚の挽き肉・刻んだキャベツ・ニラ・ニンニクくらい。調味料をのぞけば、たったこれだけでベーシックな餃子を作ることができます。
今回はほかにもキムチ・カレー粉・チーズ・中華麺・明太子・ナスビを用意し、通常の餃子以外に4種類の餃子も作ってみました。
(1)明太子+チーズ
(2)挽き肉+キムチ
(3)挽き肉+中華麺
(4)挽き肉+ナスビ+カレー粉
(1)と(2)は、以前、中国の餃子店でいただいたことがあります(厳密にいえば、(1)はチーズと何かの魚卵だったと思いますが、詳細を思い出せなかったので、今回は明太子を使いました)。当時、美味しかった記憶があるので、今回チャレンジすることに!
一方、(3)と(4)はまったくのオリジナル。しかし、中華麺と香辛料も中国の食にとっては必需品というべきもの。中国の餃子は実に多彩ですから、中国のお店にもこんな組み合わせがあるかな…などと妄想しながら作るのも楽しいですよ。いったいどんな餃子になるのでしょうか?
先に挙げた食材を適当な大きさに刻み、醤油や料理酒、塩こしょう、練りショウガなどで作った調味料と混ぜ合わせ、手でこねれば、餡は完成。
市販の皮に餡を包みます。皮のまわりに水をつけてから包むと、口の部分がうまくふさがります。口の部分をしっかりとめるとできあがり。
できあがったらお皿の上に並べます。作りすぎて一度では食べきれないと思ったら、この時点で冷凍保存をしておきましよう。
小籠包風のものや、冗談半分で写真のような成形のものも作ってみました。もちろん、下手くそでも気にしません!
本場・中国では、実は焼き餃子よりも水餃子の方が一般的。そんなことも念頭に置きながら、中国気分でまずは水餃子からいただきましょう。
水餃子は沸騰したお湯に3分ほどつけるだけ。ポン酢とマヨネーズをつけていただきました。つるっとした食感が、焼き餃子とはまた違って楽しめますよ。
焼き餃子の場合は、フライパンで焼くだけ。油をひいて餃子をのせ、途中から水を少量入れて蓋をします。蒸し焼きにすることで美味しさがアップします。
タレは、今回、酢醤油に上海で購入した「老干媽」の油辣椒を加えたもので作りました。
ちなみに、こちらの写真は先ほど紹介した北京の「宝源餃子屋」の水餃子。こんな色の皮、日本で見たことありますか?
もちろん、餡の種類もいろいろ。餡がこんなに多様なのかと驚いたものです。餃子に対する固定観念がくつがえされますよ!北京を訪れたら、ぜひ宝源餃子屋を訪れてみてくださいね。
さて、今回、作ったイレギュラー餃子の結果は・・・。
(1)「明太子+チーズ」は、ご覧のとおり。明太子とチーズの相性が抜群。挽き肉を使わず、手軽に作れるというのも嬉しいですね。
(2)「挽き肉+キムチ」も双方がマッチしていて、中国と韓国、それぞれを旅している気分になりますよ。
写真は(3)「挽き肉+中華麺」。麺の食感が新鮮でした。もちろん、味も問題なし。
(4)「挽き肉+ナスビ+カレー粉」は、当然のことながら、カレーのスパイスが効いており、中国というよりもインドをイメージさせました。しかし、これも「あり」ですね。
誰でも手軽に作れる餃子。おなかもいっぱいになる上、食の宝庫・中国の多様性と豊かさを味わうことができます。食材の組み合わせは無限。今回、ご紹介したものにこだわらず、妄想!中国旅行気分でそれぞれのご家庭ならではの餃子を楽しんでみてください。
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(2024/4/19更新)
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