愛知の屋久島!?新城「乳岩峡」で秘境の渓流ハイキング

愛知の屋久島!?新城「乳岩峡」で秘境の渓流ハイキング

更新日:2020/05/01 12:43

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
三河の奥座敷「新城」。太平洋沿岸や都市部とは一線を画す深い自然が特徴で、愛知屈指の名山がひしめくこのエリアは、東海圏のハイカーに根強い人気を誇っています。その中で今回紹介する「乳岩峡」は、まるで屋久島の苔むす森を彷彿とさせるハイキングスポット!エメラルドグリーンの渓流や濃い新緑、そしてトレードマークとなっている大迫力の「乳岩」など、愛知県からは想像できない秘境の佇まいを見せてくれます。

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新城の自然景観を代表する「鳳来湖」周辺

新城の自然景観を代表する「鳳来湖」周辺

写真:土庄 雄平

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愛知県豊川市から山を挟んで、内陸に位置する「新城市」。実は、愛知県の中で豊田市に次ぐ2番目の面積を誇る都市です。そんな新城の特徴といえば、やはり県内でも有数の美しい自然景観でしょう!

特に、湯谷温泉より東側に位置する鳳来湖周辺では、鳳来寺山や宇連山、三ッ瀬明神山など、愛知を代表する峰々が広がり、静岡県天竜峡エリアと雄大な県境を形成しています。

今回紹介する「乳岩峡」が位置するのは、そんな鳳来湖の北東部「三ッ瀬明神山」の山麓。奇岩が乱立し、凝灰岩が作り上げる渓谷を、コンコンと山から湧き出る美しい乳岩川が流れ、風光明媚な風景を作り上げています。

新城の自然景観を代表する「鳳来湖」周辺

写真:土庄 雄平

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「乳岩峡」へのアクセスには、新城ICから国道151号を東へ進むか、浜松いなさICから無料区間を走り「鳳来峡IC」からアクセスするかの二択。いずれにしても車が必須です。

なお、三河川合駅の周辺から内陸へ伸びている林道の終着点が、乳岩峡の入口にあたります。迷うことはないですが道が狭いので注意しましょう!

新城の自然景観を代表する「鳳来湖」周辺

写真:土庄 雄平

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それでは今回紹介するコース概要ですが、まず前半は渓流に沿って林道歩き、峡谷のトレードマークとなっている「乳岩」周回、そして屋久島の苔むす森を彷彿とさせる景観を巡る約3時間ほどのルートです。

途中、水に濡れ滑りやすい箇所を歩き、垂直のハシゴ登りなど高度感を感じる区間もあるため、スニーカーやトレッキングシューズ、伸縮性に富んだ服装を心がけて臨むようにしてください!

こんな場所が愛知に!?秘境「乳岩峡」ハイキング開始

こんな場所が愛知に!?秘境「乳岩峡」ハイキング開始

写真:土庄 雄平

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それでは早速、乳岩川を遡っていきましょう!まず前半、徒歩20分ほどは乳岩川に沿った林道歩きです。道はしっかり整備されていて、危険箇所は特になく、美しい緑に差し込む木漏れ日、優しい渓流や鳥のさえずりなど、自然に包まれるような心地良いハイキングが楽しめます。

こんな場所が愛知に!?秘境「乳岩峡」ハイキング開始

写真:土庄 雄平

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特にスタート地点に現れる凝灰岩の一枚岩は見応えがあり、その中に流れる渓流は極上の癒し。小さくできた滝壺は、神秘のエメラルドグリーン色を醸し出し、秘境渓谷らしい景色を作り上げます。ほとばしるマイナスイオンも堪りません!

こんな場所が愛知に!?秘境「乳岩峡」ハイキング開始

写真:土庄 雄平

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また渓流と深い森が発達するこの場所では、苔が繁茂しているのも特徴!散在する凝灰岩は濃い緑に覆われ、悠久の自然を感じさせてくれます。「愛知には実はこんな場所があったのか!?」スタートから驚くべき秘境の雰囲気です。

乳岩核心部!「通天門・通天洞」で感じる大自然の神秘

乳岩核心部!「通天門・通天洞」で感じる大自然の神秘

写真:土庄 雄平

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そしてしばらく渓流沿いを歩き、三叉路になっている「乳岩口」へ。この場所は、乳岩峡のトレードマーク「乳岩」と、この峡谷の先に座す「三瀬明神山」の分岐点です。

この三叉路を左へ進むと「乳岩」の周囲を一周するルートへ入ります。ここからが少し鬼門です。なぜなら巨大な岩の中を縫うように、梯子が架けられ、高度感たっぷりの区間だから。ほぼ垂直な梯子もあり、下を覗くと恐怖心を感じるかもしれないので、前だけを見て手と足で身体を確実に支えながら登るように心がけましょう!

乳岩核心部!「通天門・通天洞」で感じる大自然の神秘

写真:土庄 雄平

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「乳岩」は完全な岩山で登頂はできず、その途中の「通天門」と呼ばれる景勝地まで登ることができます。ダイナミックに抉られた天然の石門は、奥三河の雄大な峰を望み、大自然の神秘を感じられるスポットです。天気が良ければ、青空や山の緑のコントラストがとても鮮やか。

なお通天門からの下りは行きとは違って危ない場所はないので、安心してくださいね。

乳岩核心部!「通天門・通天洞」で感じる大自然の神秘

写真:土庄 雄平

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しかし「乳岩」の見所はまだ終わりません。下りの途中で、ダイナミックに侵食された乳岩の割れ目へ向かっていく道へ進めば、球形の空間「通天洞」へと至ります。内部にはお地蔵様も据えられており、古来からの山岳信仰を物語っています。

そして登りきって振り返ると、そこには岩の亀裂の全貌が!「どうしてこんな場所ができたのだろう?」思わず自然へ畏敬の念を抱いてしまう大迫力を備えています。

屋久島の風景が奥三河に!「乳岩峡」の苔むす森

屋久島の風景が奥三河に!「乳岩峡」の苔むす森

写真:土庄 雄平

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そして「乳岩」から先ほどの三叉路へ戻ってきたら、先ほどとは違う「三ッ瀬明神山」方面へ!山頂は目指さないのですが、実はこの三叉路から「鬼岩」まで行く間が、乳岩峡のハイライトなのです。

幾つか乳岩川に降りられるポイントがあるのですが、それがまさに屋久島の苔むす森、もののけ姫の舞台となったと言われる「白谷雲水峡」の風景とそっくり!

屋久島の風景が奥三河に!「乳岩峡」の苔むす森

写真:土庄 雄平

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光が届きづらく鬱蒼とした森に、少しずつ水が流れ、散在している岩々に苔が繁茂しています。ひたすらに静謐で荘厳。そこには、まるで妖精が現れそうな雰囲気さえ漂っています。

まさに「乳岩峡」は奥三河の自然のポテンシャルの高さを実感させてくれるスポットなのです。

屋久島の風景が奥三河に!「乳岩峡」の苔むす森

写真:土庄 雄平

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そしてもう一つ屋久島と被ってくるポイントも!屋久島の縄文杉を目指す時に通過するトロッコ道の橋と、乳岩峡の前半で渡る橋が酷似しています。

そしてよく考えれば、白谷雲水峡=乳岩峡、太鼓岩=乳岩、宮之浦岳=三ッ瀬明神山と、屋久島のトレッキングルートと似た構成になっていることにも気づくでしょう。

まさに"愛知の屋久島"!それこそこの「乳岩峡」の世界観なのです。

面白すぎる!奥三河の大自然堪能ハイキング

面白すぎる!奥三河の大自然堪能ハイキング

写真:土庄 雄平

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どうしても都市部や沿岸部に注目がいきがちな愛知県。しかしながら、実は、県の面積のうち半分近く占める三河の山間部こそポテンシャルの塊です。特に今回紹介した新城周辺はその代表格!

県内屈指の雄大な峰々、手付かずの大自然が広がり、そこには愛知県の人工的なイメージを覆す秘境の風景が数々根付いています。一方、その自然と人々が共生する棚田や温泉、やなといったスポットも特徴的!ぜひ見たことのない愛知を探しに、奥三河の山間部へ足を運んでみませんか?

乳岩峡の基本情報

住所:愛知県新城市川合乳岩
アクセス:鳳来峡ICから車で10分、新城ICから車で40分

2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/04/25 訪問

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