写真:土庄 雄平
地図を見る猿投山の一番メジャーなルートが、豊田市側の猿投神社から登るルートです。神社を越えて、山中観音堂が位置する辺りには駐車場が設けられており、そこから4km弱で山頂を目指します。
車を停めたらまずは舗装林道歩き!愛知の都会のイメージとは裏腹に、沢を横目に緑に囲まれた道を進んでいきましょう。途中に現れる、窯業が盛んなこの地域らしい「トロミル水車」は必見!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして林道を1kmほど歩いて「御門杉」という巨木が現れたら、本格的な登山のスタートです。さっきまで鬱蒼としていた森から光が差し込む情景は、心洗われる瞬間!写真に収まりきらないほど大きな杉の迫力と、周囲の緑に心奪われ、思わず立ち止まってしまうはず。
写真:土庄 雄平
地図を見るそしてひたすら整備された遊歩道を進みます。危険箇所は皆無で、普通の私服とスニーカーでも登山可能!このラフさが猿投山が支持される理由かもしれません。
そして30分ほど歩き、途中にある休憩所(東屋)を越えたら、猿投山で唯一大きく開けた展望スポット「大岩展望台」へ!岩の先には豊田市街はもちろん、天候が良ければ伊勢湾まで見渡すことができます。
緑鮮やかで、引き込まれる広大なパノラマは必見です。登山初心者もこの景色を眺めれば、きっと山にハマること間違いなし!
写真:土庄 雄平
地図を見る一方、体力的に少し心配という方は、登山道の7合目付近に当たる「東の宮」の鳥居からスタートするのもあり!先ほど紹介してきたルートとは、この鳥居で合流するのですが、実は林道が通じているため、車で上がってくることも可能。しかしながら駐車できる台数が少ないため、早朝に来るのがオススメです。
さて、この東の宮の鳥居ですが、石段と木々の影が作る陰影が相まって、独特の雰囲気が漂うスポット。先ほどの道とは少し趣を変え、信仰の山としての「猿投山」の厳かな側面を感じることができます。
写真:土庄 雄平
地図を見る巨木や巨石が現れ、静謐な杉林の中を進んでいきます。差し込む木漏れ日、所々鮮やかな緑も映え、気持ちの良いハイキングを楽しむことができるでしょう。展望ポイントの数が少なく、山としては幾分地味なものの、猿投山が高い人気を誇っている理由と言える区間です。
東の宮でお参りをし、横を通り抜けたら、緩やかなアップダウンを繰り返します。ここまで来たら、山頂まではもう少しです!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして東の宮の鳥居から約40分ほどで「猿投山山頂」へ到着!木の椅子が並べられてあるので、休憩しながら登り切った達成感を味わいましょう。
吹き抜ける風が心地よく、一部開けた山頂からは美濃地方の景色が広がります。天気が良ければ木曽の名峰「御嶽山(標高3067m)」が望めることも!お弁当を持参して、山頂で食べる時間は至福のひと時です。
このように、誰でもハイキングの素晴らしさを手軽に体験できる点が「猿投山」の醍醐味と言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るその一方、少し軽めだと物足りない!という方にオススメなのが、瀬戸市側の雲興寺から登るルート。距離が往復11kmもあり、登山道→林道→登山道の三部構成。そしてアップダウンを繰り返す内容になっているので、豊田市側に比べて、かなり登り応えがあります。
まず雲興寺の対岸から渓流沿い、そして小ピークを越えていく前半。緑が一段と美しいのが特徴で、猿投山の豊かな自然と景色変化を楽しめます。
写真:土庄 雄平
地図を見るそしてピークを越え、トイレが敷設された三叉広場へ到着したら、未舗装林道を標識に従って歩きていきます。特に見所もないので、坦々とこなしていきましょう。林道を15分ほど歩いたら、再度登山道が始まるので、そこから後半戦開始!
写真:土庄 雄平
地図を見るそこからは急激なアップと、緩い尾根道の繰り返し!一気に登ると息が上がってしまうので、自分のペースで息を整えながら進みましょう。途中に幾つか休憩所をあるので、活用するのもオススメです。
展望はあまり開けていませんが、木々の隙間から瀬戸・名古屋方面がよく見え、ツバキやツツジといった野花、運が良ければニホンカモシカに出会えることも!独立峰ながら縦走の雰囲気が楽しめる点も、このルートの魅力と言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るさて最後に、登山と一緒にお勧めしたい立ち寄りスポットについてもご紹介!まず定番中の定番が、豊田市側の「猿投神社」。奈良時代に仲哀天皇の勅願で創建された由緒正しい神社で、今では県の重要無形文化財・棒の手の奉納の舞台として知られています。
特に春から夏にかけては周囲を緑包まれ、境内は情緒抜群!舞台建築もとても見応えがあります。
<猿投神社の基本情報>
住所:愛知県豊田市猿投町大城5
電話番号:0565-45-1917
アクセス:第一駐車場(登山口)から徒歩5分
写真:土庄 雄平
地図を見るまた東の宮から少し逸れて、西の宮から下山するロングルートには「猿投七滝」と言われる景勝地が存在します。猿投山から湧き出る水が、豪快に流れ、マイナスイオンたっぷりの空間は、極上の癒しスポット。
登山途中に立ち寄れない場合でも、車で入り口までアクセスすることも可能です!
<猿投七滝の基本情報>
住所:愛知県豊田市猿投町馬道通
アクセス:東の宮鳥居・御門杉から徒歩約30分
写真:土庄 雄平
地図を見る一方、瀬戸側のルートは、やはり起点となっている「雲興寺」に立ち寄りたいところ。織田・豊臣・徳川と天下統一を果たした武将から庇護を受けた、室町時代創建の曹洞宗の名刹です。
もみじがトンネルのようになった参道が特徴で、春から夏にかけて美しい青紅葉、秋には鮮やかな紅葉が楽しめます。登録文化財である鐘楼との競演もとても風情がありますね。
<雲興寺の基本情報>
住所:愛知県瀬戸市白坂町131
電話番号:0561-82-4397
アクセス:雲興寺登山口から徒歩2〜3分
写真:土庄 雄平
地図を見る登山といえば、山ならではの絶景やパノラマルートなどに焦点が集まりがちですが、今回紹介した「猿投山」は、そうした山としての華やかさには乏しいと言えるでしょう。
しかしながら、山歩き本来の気持ちよさを感じながら、様々な発見を楽しむことができ、歩いていく中で「何だか良いなぁ、何だか楽しいなぁ〜…」と言う感覚に浸れます。
きっと自然の中で、リフレッシュできること間違いないので、登山経験者もそうでない方も、ぜひ一度登ってみてはいかがでしょうか?
住所:愛知県瀬戸市東白坂町
アクセス:猿投神社の奥・第一駐車場から往復徒歩3時間〜5時間、雲興寺から往復徒歩5時間〜7時間
※他にも登山口・登山道が多く存在します。今回紹介したのは一番メジャーなルートです。
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/12更新)
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