写真:Hiroko Oji
地図を見るベルギーの首都ブリュッセルの「グラン・プラス」は旧市街の中心地で、周囲を豪華なギルドハウスで取り囲む誰もが訪れる観光スポット。ここから中央駅を通り過ぎて山の手に向かうと「芸術の丘」に辿り着きます。フランス式庭園の公園で、丘の上からは旧市街の市庁舎の塔が見える素晴らしい眺望が広がり、市民の憩いの場になっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る丘の入り口の階段上にはアルベール1世の騎馬像が、左右に建つコングレ宮とシャルル・ド・ロレーヌ宮といった建物のそばにはユニークな像が配置されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る芸術の丘をさらに山手に上っていく通りには旋舞耳の噴水があり、グラン・プラスにも負けないような美しい建物が建ち並んでいます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る坂道を上り切ったところにあるのがロワイヤル広場。18世紀にネオクラシック様式で設計された石畳で覆われた長方形の広場で、ブリュッセル市街を見下ろせます。かつてベルギー王室の人々が住居としていたクーデンベルク宮殿が威風堂々と建っていたのですが1731年の大火災で全焼し、その後再建されることがなく現在の広場となっているのです。
中央には1096年の第1次十字軍指導者であったゴドフロワ・ド・ブイヨンの騎馬像がたち、広場を取り囲むのはマグリット美術館、美術歴史博物館、ベルヴュ博物館、聖ヤコブ教会などの新古典主義の建物群。教会の奥に現在の壮麗な王宮が控えています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る聖ヤコブ教会は新古典主義で建てられた鐘楼のある18世紀の教会で、1831年、この教会の階段でレオポルド1世が初代ベルギー国王として戴冠したと言われています。正面から見るとまるで神殿のような造りで、柱頭装飾のある列柱とその上のモザイク画が見事です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る教会内に一歩足を踏み入れると、車やトラムが走る都会の喧騒から隔てられた荘厳な静けさに包まれていて、見事な絵画や聖具を見ることができます。
<聖ヤコブ教会の基本情報>
住所:Impasse du Borgendael 1,1000 Bruxelles
電話番号:+32-2-502-18-25
写真:Hiroko Oji
地図を見る王立美術館の入り口はロワイヤル広場を西に延びる通りに入ってすぐの所。開館前にはかなりの行列ができてしまいます。
王立美術館は1799年にパリのルーヴル美術館の分館として設立されました。現在みられる建物は1880年完成の古典様式の宮殿を利用したもので、館内で古典美術館、世紀末美術館、マグリット美術館などが通路やエスカレーターで繋がっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る建物内に入ってすぐ見られるのが古典美術館。レンブラントやメムリンク、ボッシュ、ヤコブ・ヨルダーンス、ファン・デル・ウェイデンなどの名作や所蔵品が数多く展示されていますが、見逃せない一つがブリューゲルの部屋。一番奥の68番の部屋でブリューゲルの「ベツレヘムの戸籍調査」「イカロスの堕落」などの有名作品が見られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るまた53番のルーベンスの部屋も見逃せません。「東方三賢王の礼拝」の大作や小品の「ブリュッセルの風景」など所蔵されています。
<王立美術館の基本情報>
住所:Rue de la Regence 3,1000 Bruxelles
電話番号:+32-2-508-32-11
開館時間:(火〜金)10:00〜17:00、(土・日曜日)11:00〜18:00
休館日:月曜日
写真:Hiroko Oji
地図を見る古典美術館と通路とエスカレーターで繋がっているのが、世紀末美術館とマグリット美術館です。
かつては王立美術館の中で分かれていた近代美術部門の一部の所蔵品に新しい作品を合わせ、2013年に誕生したのがこの世紀末美術館です。ベルギーでモダニズムが開花した19世紀末〜20世紀初めにかけての作品を中心に展示しています。またアールヌーヴォーの家具や工芸品、装飾品のえりすぐりも見られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るエミール・ガレのガラス工芸品やアルフォンス・ミュシャ作の像、アンソールの絵画などとともに、写真のエドワード・ジョーンズの作品も見逃せません。
写真:Hiroko Oji
地図を見るマグリット美術館も館内で繋がっていて外に出なくてもアクセスできます。
2009年に誕生したマグリット美術館はベルギーの現代美術を代表する画家ルネ・マグリットの作品が集められています。日常的なものをモチーフにしながらも、彼独特の世界を作り出した作品が魅力。 各階によって時代分けされた作品が展示され、「光の帝国」「ブリュッセルとマグリット」「戦争に対して」「黒魔術」そして写真の「帰還」など異なったテーマの作品が楽しめます。
<マグリット美術館の基本情報>
住所:Place Royale 1,1000 Bruxelles
電話番号:+32-2-508-32-11
開館時間:(火〜金)10:00〜17:00、(土・日曜日)11:00〜18:00
休館日:月曜日
写真:Hiroko Oji
地図を見るロワイヤル広場から芸術の丘へ下り始めたところ、モン・デ・ザール通り沿いに位置するのが楽器博物館。1899年完成の鉄とガラスでできた黒っぽいアールヌーヴォー(※)建築の一風変わった建物に入っています。建物正面に「Old England」の文字が入っているのは元はイギリスの高級老舗デパートとして設計されたため。外観だけでなくエレベーター周辺のデザインも素敵です。
※19世紀末〜20世紀初めにかけてヨーロッパ中心に花開いた国際的美術運動。「新しい芸術」を意味し、花や植物などをモチーフにしたり曲線を組み合わせたりする装飾で、鉄やガラスなどを使っているのが特徴。
写真:Hiroko Oji
地図を見る館内には世界中から集められた1500点を超える楽器が展示されています。
各階テーマごとに分けられて古典楽器の数々や世界各地の民族楽器などが展示されています。受付で貸してくれるヘッドフォンをつけて楽器のそばに近づくとその楽器の音が流れてきます。聞いたことが有る無しに関わらず音色の世界を楽しんでくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見る最上階はかつて展望台として人気があった所で、現在はレストランになっており、ブリュッセルの町並みを一望しながらお食事が楽しめます。ただし博物館が閉館すると同時にレストランも閉店となりますのでご注意ください。
<楽器博物館の基本情報>
住所:Rue Montagne de la Cour 2,1000 Bruxelles
電話番号:+32-2-545-01-30
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日
ここでご紹介した美術館・博物館以外にも、ロワイヤル広場周辺はじめ市内には見所がたくさん潜んでいますので、時間に余裕を持たせて観光を楽しんでくださいね。
その際に観光の強力な助っ人となるのが「ブリュッセルカード」!このカード(カードと言っても、実際に渡されるのはA4サイズの用紙にプリントアウトしたもの)はブリュッセル市内の主要美術館・博物館やアトラクションの30か所以上で使えてお得で便利なもの。24時間・48時間・72時間の3種類あり、観光案内所や王立美術館でまたはオンラインでも購入できます。
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索