火花が飛び散るキリコの乱舞!能登宇出津〜あばれ祭〜

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火花が飛び散るキリコの乱舞!能登宇出津〜あばれ祭〜

火花が飛び散るキリコの乱舞!能登宇出津〜あばれ祭〜

更新日:2014/06/11 17:38

Eiichi Yoshiokaのプロフィール写真 Eiichi Yoshioka 写真家

夏の能登半島は祭一色。7月から9月にかけて、能登各地で毎週のようにお祭りが行われます。先陣をきるのが能登町・宇出津(うしつ)『あばれ祭』。能登半島の中でも最も勇壮といわれるこの「キリコ祭り」は、大暴れするほど神様が喜ぶとされ、約40基のキリコが大松明の火粉の中を乱舞し、若衆たちが激しく暴れる迫力満点のお祭りです。

熱気あるお祭りと活気あふれる担ぎ手と共に、能登半島の「熱い夏」を感じてみませんか。

能登半島の夏はお祭り一色。キリコ祭りは能登地方でしか見ることのできない伝統的なお祭り!

能登半島の夏はお祭り一色。キリコ祭りは能登地方でしか見ることのできない伝統的なお祭り!

写真:Eiichi Yoshioka

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夏は「お祭り半島」とも呼ばれるほど、祭りが多いことで知られる能登半島。能登の各地域で「キリコ祭り」が開催され、情熱的で迫力があるその様は、地元の方のみならず多くの見物客を魅了します。

キリコ祭りとは、その名の通り「キリコ」を担ぎ、勇ましい掛け声と共に町を練り歩くのが特徴です。キリコとは「切子燈籠(きりことうろう)」の略で「切籠」と書いてキリコと読みます。お祭りでは御神灯(ごしんとう)の役割になっています。キリコはお神輿の足元を照らす照明役であり、その前衛や後衛のお供役として担ぎ出されているのです。

能登半島でしか見ることのできない伝統的なお祭り「キリコ祭り」。能登地方で先陣をきって開催されるのが、今回紹介する能登町・宇出津「あばれ祭り」です。

石川県無形民俗文化財!暴れに暴れて神様を喜ばせるお祭り!

石川県無形民俗文化財!暴れに暴れて神様を喜ばせるお祭り!

写真:Eiichi Yoshioka

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能登空港から自動車で約40分。あばれ祭が開催される鳳珠郡能登町宇出津地区は良港の呼び声高く、奥能登の商業・行政の中心地として栄えてきました。

あばれ祭は、約340年もの長い歴史をもつ石川県指定の無形民俗文化財。その昔、宇出津地区に疫病が流行し、多くの死者が出たことで、京都の八坂神社から御祭神の牛頭天王(ごずてんのう)を迎え奉ったところ、青い蜂に姿を変えた神霊が人々を刺したことでたちまち疫病が止み、喜んだ宇出津の人々がキリコを担いで八坂神社へ詣でたのが発祥とされています。

疫病鎮圧のため、創祀された八坂神社が宇出津の山間部にあります。あばれ祭りは八坂神社に感謝を示すための祭礼行事として行うようになったお祭りです。

八坂神社の神様が荒々しいことを好むとされることから、暴れて敬意を示すため、能登半島の中でも最も活気あふれるお祭りとされ、この暴れっぷりが「あばれ祭」の由来となっています。

能登町・宇出津地区にある約40町から奉納されたキリコが集結!

能登町・宇出津地区にある約40町から奉納されたキリコが集結!

写真:Eiichi Yoshioka

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毎年7月の第1金曜日・土曜日に開催される「あばれ祭」。この二日間、宇出津は「夜」を忘れて、眠ることなく見物客を圧倒し続けます!どの家々も深夜遅くまで明かりが灯り、笑い声が響きます。

あばれ祭りでは、宇出津地区にある約40町からそれぞれ奉納された約7mのキリコと、酒垂神社と白山神社からの2基の神輿が町を練り歩きます。宇出津のキリコは、神輿の足元を照らす行燈だったのが次第に大きくなっていった言われており、戦前までは今の倍以上の高さ程あったそうです。現在の大きさでも充分大きいです!

この日ばかりは地元を離れた人々も故郷へ戻って参加します。地元民に愛され、大切にされているお祭りなのです♪

「テテンコテンテン・テコテンテン」という八坂太鼓の音に合わせ、「いやさか よっせ、さかよっせ」の掛け声がかけられ、さらしを巻いた担ぎ手が勢いよく動き回り、神様に敬意を表します。非常に激しいお祭りなので、担ぎ手や太鼓などの奏者は男性の方ばかりと思いきや、女性の方も多数いるのには驚きです!

火花を浴びながら大松明の周囲を回るキリコの乱舞は圧巻♪

火花を浴びながら大松明の周囲を回るキリコの乱舞は圧巻♪

写真:Eiichi Yoshioka

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二日間にわたって行われるあばれ祭り。

一日目の見所は、夜9時頃から能登町庁舎前にある、宇出津港いやさか広場で行われるキリコの乱舞。この乱舞は深夜まで続きます。

広場には高さ8mある8本の大松明が並べられており、その大松明に次々と火が灯され、キリコが順番に入っていきます。そして炎に限りなく近付き、火の粉を浴びながらグルグルと何周もしていきます。その光景は思わず息をのむほどの勇壮さ。ギリギリまで炎に近づいた担ぎ手の表情は険しく、こちらまでハラハラしてしまいます。地元の住民の方によると、昔はもっと炎に近づいていたとか。

キリコは回り終えるとそれぞれの町内に戻ることになっていますが、最後の大松明に火が灯る頃には、広場には火とキリコと担ぎ手たちで埋め尽くされ、赤々とした炎の海となり、非常に迫力があります。

二日目は、2基の神輿がキリコに囲まれ八坂神社を目指します。八坂神社にたどり着くまでの道中は、神輿を橋にたたきつけたりや海に落としたり、松明の中に何度も投じたりと、神輿がボロボロに壊れるほど暴れ尽くします。

そして本当の暴れ神輿は、花火の合図とともに夜9時頃から行われます。見せ場となるのは梶川(かじかわ)に架かる梶川橋の上から神輿を川に放り投げる場面。その際、担ぎ手も神輿に続いて次々と川に飛び込んでいきます。川に落ちた神輿の上に乗ったり、転がしたり。梶川橋周辺は水が飛び交い、大変危険となります。警備員さんに退かされるので、この瞬間を見ることは難しいかもしれません。

引き上げられた神輿は、また八坂神社へと向かいます。

最後の八坂神社前も見せ場。大松明に何度も投じられ、激しく打ちつけられます。暴れ回った神輿が八坂神社に奉納される頃にはすっかり夜も更けています。

一度見ると虜に!激しさに目を奪われてしまうことでしょう♪

一度見ると虜に!激しさに目を奪われてしまうことでしょう♪

写真:Eiichi Yoshioka

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掛け声と飛び散る火花が場内を盛り立て、現実を忘れてしまうほど勢いのある「あばれ祭」。一度見ると能登の「キリコ祭り」の虜になってしまうことでしょう。

大松明の近くを乱舞する光景は実に衝撃的。担ぎ手の若衆が大きな掛け声と共に、祭りを楽しんでいる表情も必見です。

この夏、能登半島で行われる熱いお祭りを体感されてみてはいかがでしょうか。能登のお祭りに対する情熱が思い出として残ることでしょう!

夜まで続くので宿泊施設などの御予約はお早めに♪

夜遅くまで続くお祭りなので、遠くからお越しの際はお早めに宿泊施設を予約されることをオススメします。七尾市和倉温泉では、宿泊されるお客様専用に見学バスを運行するなどのサービスを行っていますので是非ご利用ください。

港町らしい細い小路や、昔ながらの家並み、石畳風舗装などとても趣ある宇出津地区の町並み。太鼓や鐘の音と掛け声が鳴り響く宇出津の二日間。是非ご堪能ください♪

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/07/05 訪問

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