古代闘鶏国の首長墓か!?奈良市「三陵墓古墳群史跡公園」

古代闘鶏国の首長墓か!?奈良市「三陵墓古墳群史跡公園」

更新日:2020/05/22 12:21

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
奈良市東部の高原地帯に位置する旧都祁村付近には、古代、「闘鶏(つげ)」と呼ばれる王国があったとされ、その存在は『日本書紀』などの古代の文献にわずかに残されています。そんな古代闘鶏王国の首長墓ではないかと考えられているのが「三陵墓古墳群」。史跡公園として整備されている付近一帯は謎の多い闘鶏国の存在を知るのに格好のスポットです。今回は奈良県奈良市の「三陵墓古墳群史跡公園」をご紹介しましょう。

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奈良市の高原地帯にある「三陵墓古墳群史跡公園」

奈良市の高原地帯にある「三陵墓古墳群史跡公園」

写真:乾口 達司

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「三陵墓古墳群史跡公園(さんりょうぼこふんぐんしせきこうえん)」は奈良県奈良市都祁南之庄町に位置する史跡公園。当地は奈良市東北部の高原地帯に位置しており、古代には「闘鶏(つげ)」と呼ばれる国があったところとされています。

『日本書紀』によると、当地をおさめた首長は「闘鶏国造(つげのくにのみやつこ)」と呼ばれました。闘鶏国造は神八井耳命の末裔である多氏と同族とされる一族で、仁徳天皇の時代、氷室の氷を献上し、氷室の管理者となった「大山主君(おおやまぬしのきみ)」や允恭天皇の皇后・忍坂大中姫へ暴言を吐いたことで罰せられた「角古君(つのこのきみ)」といった人物が知られます。しかし、記録に乏しいこともあり、その実像には依然として不明な点が数多く残されています。

大和高原最大の大型前方後円墳「三陵墓東古墳」

大和高原最大の大型前方後円墳「三陵墓東古墳」

写真:乾口 達司

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その名のとおり、「三陵墓古墳群史跡公園」は3基の古墳から成り、いずれも奈良県指定史跡となっています。それらは、その規模や築造年代から、古代の闘鶏国を支配した代々の闘鶏国造の墓ではないかと考えられています。

そのなかで特に注目したいのが、こちらの「三陵墓東古墳」。奈良市の東部に広がる「大和高原」のなかで最大の大型の前方後円墳です。築造は5世紀後半。現在、墳丘には復元された円筒埴輪が並べられ、当時の姿が再現されています。階段を使って自由に墳丘にのぼることができるのも嬉しいですね。

大和高原最大の大型前方後円墳「三陵墓東古墳」

写真:乾口 達司

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墳丘面には、土砂の流出を防ぐために置かれた葺石が数多く残されています。

大和高原最大の大型前方後円墳「三陵墓東古墳」

写真:乾口 達司

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写真は後円部から前方部を撮影したものですが、樹木が生い茂っていないため、前方後円墳の形状であることを一目で見分けることができます。

「つげまろくん」が出迎えてくれる「三陵墓西古墳」

「つげまろくん」が出迎えてくれる「三陵墓西古墳」

写真:乾口 達司

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三陵墓東古墳の西方に築かれているのが、こちらの「三陵墓西古墳」。大型の円墳で5世紀前半の築造。「三陵」のうち、最初に築かれた古墳と考えられており、東古墳と同様、こちらも自由に墳丘にのぼることができます。

その前にはご覧のような古代人を模した大型の石像が立っています。これは地元・都祁高原マラソン実行委員会のマスコットキャラクター「つげまろくん」です。

「つげまろくん」が出迎えてくれる「三陵墓西古墳」

写真:乾口 達司

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発掘調査の結果、墳丘の頂上からは埋葬施設が2か所見つかりました。現在、その痕跡がタイルによって示されています。どちらも竪穴式石室で、短い方は後に追葬される形で設けられました。

「つげまろくん」が出迎えてくれる「三陵墓西古墳」

写真:乾口 達司

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東古墳と同様、復元された円筒形埴輪や朝顔形埴輪が並べられています。

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神社の境内にある「三陵墓南古墳」

神社の境内にある「三陵墓南古墳」

写真:乾口 達司

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道路をはさんで三陵墓西古墳の南方に位置するのが「三陵墓南古墳」。形状は円墳。墳頂には小さな祠が鎮座しています。

神社の境内にある「三陵墓南古墳」

写真:乾口 達司

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発掘調査がなされていないために詳細は不明ですが、祠の裏手の窪んだあたりが埋葬施設であると思われます。

古代の闘鶏国が見えるかな?「時空の丘」と呼ばれるオブジェ

古代の闘鶏国が見えるかな?「時空の丘」と呼ばれるオブジェ

写真:乾口 達司

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東古墳と西古墳とのあいだには、「時空の丘」と呼ばれるご覧のオブジェが設置されています。

古代の闘鶏国が見えるかな?「時空の丘」と呼ばれるオブジェ

写真:乾口 達司

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中央の穴からその先をのぞくと、何かが見えてきます。それはいったい何でしょう?実際に当地を訪れ、覗いてみましょう。古代の闘鶏国が見えますか?

三陵墓古墳群史跡公園、いかがでしたか?謎の多い古代の闘鶏国の存在を学ぶのに格好のスポットゆえ、特に古代史に関心を持っている方は三陵墓古墳群史跡公園を訪れ、古代の地方王国の実像に思いを馳せてみてください。

「三陵墓古墳群史跡公園」の基本情報

住所:奈良県奈良市都祁南之庄町1581
アクセス:名阪国道「針インターチェンジ」から車で約5分

2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/04/20 訪問

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