写真:木村 優光
地図を見るまず最初に紹介するポイントは、大安駅から徒歩でアクセスできるお手軽撮影ポイントの「宇賀川河川敷」です。大安駅を出たら線路沿いに北へ約10分弱歩いていくと、三岐鉄道の線路が宇賀川を渡るので、その周辺一体が撮影ポイントです。
宇賀川の河川幅はそれほど広くありませんが、川の両側には遊歩道が設けられているため、様々な角度から轟音とともに走り去る列車の撮影ができます。写真は三岐カラーの元西武車両。青空を広く入れると、カラーコントラストが非常に鮮やかです。
写真:木村 優光
地図を見る陽が傾き始める午後の時間帯に「宇賀川河川敷」を訪問すれば、写真のように逆光をうまいこと利用して、シルエット気味の列車を捉えることができます。
走り去る車両は、元西武の赤電カラーをまとった701形。西武の列車といえば現在はホワイト地にブルーラインをまとったものや黄色メインの車両が数多く在籍していますが、更に時代を遡ると写真のように赤系の車両も走っていたんですよ!
写真:木村 優光
地図を見る三岐鉄道の線路が宇賀川と交わる側近は比較的広い緑地帯となっているため、三岐鉄道の線路のすぐ近くまで寄ることができます。やや斜め上を走り去る列車は迫力満点!写真は元西武の黄電カラーをまとった701形で、現在も同じようなカラーリングの車両が西武鉄道で走っています。
<基本情報>
住所:三重県いなべ市大安町大井田
アクセス:三岐鉄道大安駅より北へ徒歩約10分
写真:木村 優光
地図を見る次に紹介するポイントは、丹生川駅と三里駅の間に広がる田園地帯。この田園のちょうどど真ん中には三岐鉄道を跨ぐ県道140号線(ミルクロード)があるので、そこ周辺一帯が撮影ポイントです。跨線橋を背景に北西を見ると石灰石やセメントの生産が盛んな藤原岳が良く見えます。これを構図内に含めるとご覧のとおり!
写真は西武鉄道で活躍した101形電車で、そのフェイスは旧国鉄の通勤型電車である103系にそっくり!そのため、西武鉄道で現役の頃は高田馬場駅などで、そっくりフェイスの山手線103系と顔を合わせたことがあるかもしれませんね。なお、形式の「形」と「系」は鉄道会社によって使い分けがされています。
写真:木村 優光
地図を見るこちらは元西武鉄道の赤電701形。周囲には赤い色のものがほとんどないため、ひときわ目立つ存在です。ちなみに赤電カラーとは西武のイメージカラーが黄色になる前にまとっていたカラーで、年配の方に懐かしく思う方が多いでしょう。写真は跨線橋の上部付近から撮影したもので、高低差を若干感じ取ることができる1枚となっています。
写真:木村 優光
地図を見る三岐鉄道で忘れてはいけない列車といえば、貨物列車!JRでは頻繁に貨物列車が運行されていますが、私鉄において貨物運行を行っている会社は数を減らしているため、非常に貴重な存在となっています。これも藤原岳で採れた石灰石やセメントの輸送を欠かすことができないため!
写真は、重連(機関車を2両繋げて)でセメント貨車をけん引する機関車!機関車の轟音が徐々に近づくとともに、力強さが伝わってきます。
<基本情報>
住所:三重県いなべ市大安町丹生川久下
アクセス:三岐鉄道壬生川駅より線路沿いを徒歩約15分
写真:木村 優光
地図を見る沿線の北西側に位置する藤原岳はセメントや石灰石の生産量が多く、自動車輸送では賄いきれないところ。そんな中、三岐鉄道にはそれらを搬送する貨物列車が毎日運行されています。
藤原岳に一番近い東藤原駅の北側には藤原岳から搬出されたセメントや石灰石を貯蔵や搬出する工場がたくさんあり、ここから貨物列車で富田方面へ輸送されます。その関係で東藤原駅構内には機関車や貨車がたくさん留置されています。運が良ければ入れ替えシーンも見ることができますよ。
写真:木村 優光
地図を見る東藤原駅は当然の如く旅客扱いもあるので、旅客列車も停車します。貨車がたくさん留置されているヤードを横目に、申し訳なさそうに発車していく列車シーンを収めることができるのも、東藤原駅の魅力です。
<基本情報>
住所:三重県いなべ市藤原町東禅寺
アクセス:三岐鉄道東藤原駅よりすぐ
写真:木村 優光
地図を見る丹生川駅の北側には、「貨物鉄道博物館」があります。三岐鉄道では古くから貨物列車運行がされていたことから、当時使われていた車両だけでなく全国各地で使われていた貨車、機関車などがたくさん保存されています。営業は月一回の第一日曜日のみで、その日に訪問すれば館内へ入り、貨物の歴史などに触れることができます。
しかし、月一回の開館日に訪問しないと見れないわけではありません。館外にはたくさんの貨車や機関車が保存されていて、閉館日でも間近まで近寄って見ることができるのです。要するに館内に入るには月一の営業日に訪問しなければいけませんが、館外だけであればいつでもOK!
写真は英国製の蒸気機関車B4形39号で、日本鉄道(国鉄)や東武鉄道で貨物輸送に活躍しました。その後は東京都にある昭和鉄道高校にて保存されたあとに、この「貨物鉄道博物館」へやってきました。可愛らしくもありレトロな外観が印象的です。
写真:木村 優光
地図を見る展示している貨車の中で最大級のものといえば、写真のシキ160形!日本車両東京支社にて製造され、主に大型変圧器の輸送に使われました。滅多に本線上を走行することがないため、このような大型の貨車を目の前で見ることができるのも「貨物鉄道博物館」ならでは!
写真:木村 優光
地図を見る「貨物鉄道博物館」は三岐鉄道の線路横に敷設されているため、敷地内から三岐鉄道の車両を撮ることができます。300mmほどの望遠レンズがあれば、丹生川駅での交換シーンを収めることができます。
写真は701形とセメント貨物列車の交換シーン。実はこの両者、元大手私鉄出身の車両なのです。左の車両は言わずと知れた元西武鉄道ですが、右の機関車は元東武鉄道で活躍した機関車。かつて東武佐野線の終点でもある葛生駅周辺で産出された石灰石輸送に従事していました。
<基本情報>
住所:三重県いなべ市大安町丹生川中1170
電話番号:059-364-2141
アクセス:三岐鉄道大安丹生川駅より徒歩約1分
現在では貴重な存在となった貨物列車が走る三岐鉄道、いかがでしたか。貨物列車だけでなく通常の車両も、関東の大手私鉄の西武鉄道で走っていた車両が使われているため、懐かしく感じることは必死!そんな車両たちを撮影すべく、沿線には様々なポイントがたくさん存在します。お気に入りのポイントを見つけて、自分だけの1枚を撮ってみましょう。
ここで注意。個人様が所有する敷地内へ無断で立ち入って、列車の撮影をしないようにしましょう。また、線路に近づきすぎて、列車の往来を妨げたりしないように注意しましょう。写真を撮る前に、我に返って本当にその立ち位置で問題ないか、今一度考えてみましょう。
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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