写真:モノホシ ダン
地図を見る那智山パワースポット巡りでは、まず最初に「那智の滝」のある「飛瀧(ひろう)神社」に行ってみましょう。
那智の滝は、『日本書紀』『古事記』よると、神武天皇が、熊野灘から那智の海岸に上陸された際に、那智の山に光が輝くのを見て、那智の滝の存在を知り、この大滝を神として祀りました。神武天皇は、その守護を受け、八咫烏の先導によって、無事に大和国へお国入りになったと伝えられています。
「飛瀧神社」は、熊野那智大社の別宮で、うっそうとした小さな森を下っていくと、ご神体である那智の滝が現れます。日本の三大火祭りのひとつに数えられる「那智の火祭り」は、熊野那智大社からこの飛瀧神社へ、年に一度、神々が里帰りする様子を表したものです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る飛瀧神社には社殿がなく、滝そのものが大己貴命(おおなむちのみこと)が現れたご神体です。二の鳥居前には「お清めの護摩木」があり、希望者は何も書かずに祈念して常香炉でお焚き上げしましょう。
なお、この常香炉で焚かれた護摩木の煙には、清めの効果があります。煙を自身の体に寄せるよう仰いで心身を清めましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る飛瀧神社および熊野那智大社で有名なのが、日本最大級の大きさの「ジャンボおみくじ」。那智の滝の高さ133mにかけて、筒の長さは133cm。身体全体を振っておみくじを引くここならではの体験ができます。なお、通常サイズのおみくじもあります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る那智の滝にやってきたら、社務所で、参入料を収めて滝の間近の「お瀧拝所舞台」まで行ってみましょう。ほかに、「延命御守」も授与されます。
写真:モノホシ ダン
地図を見るお瀧拝所舞台から拝む那智の滝は、滝の飛沫を浴びるようで、とても清々しい気分になれます。那智の滝は、すでに述べたように高さ133m、落下口である銚子口の幅は13m、平時の水量は、毎秒約1t程度です。
命の根源ともいえる水が、とうとうと流れ落ちる滝の威容に、神の存在を感じられる人も多いのではないでしょうか。
<飛瀧神社の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
電話番号:0735-55-0321(熊野那智大社)
拝観時間:7:00〜16:30
お滝拝所舞台 参入料:大人300円、小中学生200円
アクセス:JR紀勢線「紀伊勝浦」駅から熊野交通バス「那智の滝前」バス停下車 徒歩約5分
車利用の場合は、有料駐車場利用
写真:モノホシ ダン
地図を見る那智の滝を参拝したら、石段を上って「熊野那智大社」へ行ってみましょう。熊野那智大社へは、ほかに大門坂から本参道を通るルートもあります。本参道から熊野那智大社へは、467段の石段があります。所要時間はどちらのルートを使っても約15分ほどです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る熊野那智大社は、熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに熊野三山の一社です。那智の滝を神と崇める原始信仰がおこりで、元々は那智の滝の近くで祀られていましたが、約1700年前の仁徳天皇の時代に、現在地に遷座されました。
主祭神は、日本で最初の女神・夫須美大神(ふすみのおおかみ)で、伊弉冉尊(いざなみのみこと)ともいわれる夫須美大神は、万物の生成・育成を司るとされ、縁結びの神または諸願成就の神としても崇められています。
境内には、平家一門の平重盛(たいらのしげもり)お手植えの樹齢約850年の大楠があり、ご神木の樟霊社(しょうれいしゃ)となっていて、胎内めぐりをすることもできます。
写真:モノホシ ダン
地図を見るまた、境内にある御縣彦社(みあがたひこしゃ)の正面には、八咫烏(やたがらす)の銅像があります。八咫烏は、熊野の神様のお使いである三本足の烏で、神武天皇を大和の橿原まで先導したという故事があります。
ほかに境内では、案内を終えた八咫烏が、この那智山で石に姿を変え休んでいると伝わる「烏石」があります。
<熊野那智大社の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
電話番号:0735-55-0321
拝観時間:6:00〜16:30
アクセス:JR紀勢線「紀伊勝浦」駅から熊野交通バス「那智山」バス停下車、徒歩約15分。那智の滝から徒歩約15分
車利用の場合は、有料駐車場利用
写真:モノホシ ダン
地図を見る熊野で最古の建物で、国の重要文化財にも指定されている「那智山青岸渡寺」は、隣接する熊野那智大社と一体化し、那智山熊野権現や那智権現と呼ばれ、神仏習合の一大修験道場でした。
明治時代になり神仏習合が廃されると、1874年(明治7年)に信者らによって熊野那智大社から如意輪堂が、天台宗の寺院として独立し、新たに「青岸渡寺」と名付けられ現在に至っています。
なお、青岸渡寺を西国三十三所第1番札所として定めたのは、988年(永延2年)に熊野御幸された花山法皇です。法皇は、大和長谷寺の徳道上人が開創した西国観音巡礼が廃れていたのを約270年ぶりに再興したため、札所巡礼の中興の祖と仰がれています。
写真:モノホシ ダン
地図を見るご本尊の如意輪観世音菩薩を祀る本堂は、1590年(天正18年)に豊臣秀吉によって再建されたもので、安土桃山時代の特徴を色濃く残しています。本堂内にある巨大な「鰐口」は、同じく秀吉が寄進したもので日本一の大きさです。ぜひ鳴らしてみてください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る本堂でお参りを済ませたら、那智山随一の撮影スポットといわれる境内の展望所に行ってみましょう。展望所からは、三重塔と那智の滝を1枚のフレームに収めた見事な景観を楽しむことができます。
眺望も見逃せない西国三十三所1番札所の古刹で、「蟻の熊野詣」といわれるほど賑わったいにしえの時代に思いをはせてください。
<青岸渡寺の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山8
電話番号:0735-55-0401
拝観時間:5:00〜16:00
アクセス:JR紀勢線「紀伊勝浦」駅から熊野交通バス「那智山」バス停下車、徒歩約15分。那智の滝から徒歩約15分
車利用の場合は、有料駐車場利用
いかがでしたか。熊野信仰の聖地「那智山」は、平安時代の皇族、貴族が極楽浄土を願って訪れた一大聖地です。熊野三山の中心地へ向かう癒しの道「熊野古道・中辺路」の古道歩きとともに組み合わせてみてはいかがでしょうか。
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/15更新)
- 広告 -