写真：SHIZUKO
今回ご紹介する山菜は、南信州からやってきました。「日本一の星空」で人気の長野県阿智村の天然もの。日本第2の高さを誇る「北岳」に登った時、ガイドをしていただいた登山ガイドさんが摘んで送ってくださいました。
信州といえば名物は蕎麦。山の帰りにはついつい蕎麦屋に寄ってしまいます。そこでのお楽しみが山菜天ぷらそばなんです。季節によって、食べられる山菜が違うので、いつ行っても新鮮な気分で楽しめます。
山菜の多くは灰汁が強いので、茹でたり、塩もみしたりと下処理が欠かせません。それが面倒で、山菜を食べない人もいらっしゃるでしょう。でも、大丈夫。天ぷらにする場合は、下処理の必要がないのです。
写真：SHIZUKO
天ぷらにして一番おいしいのが、山菜の女王と呼ばれる「コシアブラ」。ちなみに山菜の王様は「タラの芽」。
その名前からもわかるように、油を塗ったような艶やかな葉。透けるような緑が美しい山菜です。
私の地元の六甲山などでも、明るい岩場を好むコシアブラを採ることはできます。が、人が多く入っている場所では、先客に摘み取られてしまっていることも。かなり高い場所にしか美味しそうな芽は残っていない！コシアブラは大木じゃないので、登るのはちょっと危険。なので、こうしてお取り寄せすると安全に楽しめます。
写真：SHIZUKO
おひたしで食べても美味しい「コゴミ」も天ぷらでいただきました。「ウコギ」も天ぷらにしたい山菜の代表格。
小麦粉を水で溶いて、天ぷら衣を作りますが、その際に混ぜ過ぎないように注意しましょう。少しくらいだまがあっても大丈夫。山菜をさっとくぐらせて、揚げて下さい。箸で持って、ピンと張った状態になったら揚げ上がりです。
写真：SHIZUKO
春の味覚の代表選手・タケノコ。
この春、初めてのタケノコ掘りを体験しました。そのあとすぐに、外出自粛になったので、今年、体験できたのは奇蹟的だったといえます。意外と体力勝負のタケノコ掘りですが、掘りだしたものを食べたのは最高の思い出です。
下処理は、米ぬかと共に茹でて、ゆで汁が冷めるまでそのまま置いておきます。大変な作業のように思ってしまいますが、行動に移せば意外に簡単。大きめの鍋があれば大丈夫。
採れたてを茹がけば、香りを損なわない美味しいタケノコが食べられます。
写真：SHIZUKO
下処理のすんだタケノコ。どんな料理にしましょうか。たけのこご飯、若竹煮は定番。「土佐煮」もお勧めです。
タケノコの聖地・京都乙訓で食べた「白子たけのこ料理」の味を思い出して、チャレンジしてみました。
だしに醤油＋みりんを加えて煮立て、タケノコを煮ていきます。30分くらい、蓋をしないで煮詰めたら、かつお節を加えて、水分がほぼなくなるまで煮れば完成です。
写真：SHIZUKO
もう一つのお勧めは「タケノコとわらびのペペロンチーノ」。木炭で灰汁抜きしたわらびと一緒に、ガーリックオイルで焼いていきます。
フライパンににんにくとオリーブオイルを入れて、弱火にかけて香りが出るまでおよそ７分。そこにタケノコの穂先の柔らかい部分とわらびを投入。少し焼き色がついたら、改めてガーリックオイルを加えて仕上げます。
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外出自粛でストレスが溜まった時に作りたいのが「ミントティー」。アレルギー症状の緩和やリラックス効果があると言われています。
香りの好き嫌いはあるでしょうが、天然のハーブの力をいただくのも、今はとっても大切かも知れません。
写真：SHIZUKO
作り方は簡単です。ミントを鍋に入れて、煮出すだけ。沸騰したら、３分ほどそのままにして、火を止めて冷まします。
写真：SHIZUKO
爽やかな香りの中に、お茶の香りがほのかに感じられるミントティー。ストレスが多い、今の時期にお勧めです。
人工物ではない天然物の山菜。そこには計り知れない自然のパワーが詰まっています。旬のものをいただくことで、身体が季節を感じ取り、自然のリズムを取り戻す。そして、山に行った気分にも浸れます。
未知のウイルスにおびえる日々ですが、顔を上げて、生活を楽しむ工夫をしましょう！
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