ノコリンと360度の絶景パノラマ!岐阜「納古山」へ爽快登山

ノコリンと360度の絶景パノラマ!岐阜「納古山」へ爽快登山

更新日:2020/05/12 20:34

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
全国的に見ても標高の高い山が少ない東海エリア。しかしながらハイキングに適しており、初心者でも満喫できる山が多いという特徴があります。今回紹介する岐阜県「納古山」もその一つ。山頂まで片道1時間と手軽ながら、美しい樹林帯や軽い岩場を楽しめ、山頂からは360度の大パノラマ!霊峰白山や木曽の御嶽山、そして中央アルプスも望めます。また山頂の主「ノコリン」も密かに人気!ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか?

木和谷林道から中級コースへ!気持ちよい樹林歩き

木和谷林道から中級コースへ!気持ちよい樹林歩き

写真:土庄 雄平

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今回紹介する「納古山(のこさん)」は、岐阜県美濃加茂市より北東へ進み、JR高山本線の沿線に位置する七宗町に位置しています。登山口へたどり着くにはJR上麻生駅の手前から山麓へと伸びる「木和谷林道」を進む必要があるのですが、とても分かり辛いためGoogle Mapで「納古山駐車場」をあらかじめ検索しておくと良いかもしれません。

駐車場は第一から第五まであるのですが、オススメは第二駐車場です。なぜなら登山ルートで最もポピュラーな「中級コース(登り)→初級コース(下り)」を歩く上で、最も適した場所だから。1周4.5kmと距離が短いので、もう少し距離を歩きたいという方は第一駐車場に止めても良いかもしれません。

木和谷林道から中級コースへ!気持ちよい樹林歩き

写真:土庄 雄平

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それでは第二駐車場のすぐ奥にある登山口からハイキング開始です。中級コースはまず沢沿いを緩い傾斜で歩いていくルート。所々差す木漏れ日や水のせせらぎが心地よく、素朴で気持ちよい山歩きを楽しめます。道がしっかり整備されているので、道に迷うこともないのも嬉しいところ。

木和谷林道から中級コースへ!気持ちよい樹林歩き

写真:土庄 雄平

そして肩慣らしの緩い区間を終え、一箇所だけ現れる水場を越えれば、本格的な登りが始まります。ここで一旦呼吸を整え、無理をしないように自分のペースで登るのが重要です。

そしてすぐに3合目に到着するので、それを越えたらいよいよ中級コースの一番面白い区間へと入ります。

名峰・御嶽山の山容も!ワイルドな中級コースが面白すぎる

名峰・御嶽山の山容も!ワイルドな中級コースが面白すぎる

写真:土庄 雄平

3合目から引き続き、少し急な坂道が続きますが、突如大きな岩が現れたら、最初の展望ポイントの目印です。少しワイルドな岩場を登りきると、そこには岐阜県南部の山々のパノラマビュー!山の緑と空の青のコントラストが美しく、風が吹けば最高に爽快。

左手には木曽の名峰「御嶽山」も顔を覗かせており、前半で既に山の醍醐味を感じられるポイントになっています。

名峰・御嶽山の山容も!ワイルドな中級コースが面白すぎる

写真:土庄 雄平

そして、そこから軽い岩場が連続しながら、少しずつ高度を稼いでいきます。しかしながら岩場と言っても、手も使いながら登れば、足を滑らせることはなく、慣れていない人でも楽しめる内容のため、心配はいりません。むしろ、変化のあるコースを楽しめるはず!

名峰・御嶽山の山容も!ワイルドな中級コースが面白すぎる

写真:土庄 雄平

そして、その途中に第二の展望所が現れます。先ほどのスポット比べて、開放感は劣るものの、正面には「御嶽山」の雄大な山容が!特に冬から6月ごろまでにかけての雪をかぶった姿は、ひときわ見惚れてしまう佇まいです。

白山や中央アルプス!低山とは思えない360度の大展望

白山や中央アルプス!低山とは思えない360度の大展望

写真:土庄 雄平

第二展望所を越えたら山頂まで残り20分。基本的に歩きやすいのですが、一箇所だけ少し長い岩場が!この区間は特に注意が必要です。岩はゴツゴツしており、持つところが多いので、しっかり両手両足で身体を支えながら登るようにしましょう。

なお写真は岩場の途中から見上げたものですが、見た目より勾配はないので安心して下さい。そして初級コースと山頂方面へ分かれる三叉路へ辿り着けば、ラストスパート!

白山や中央アルプス!低山とは思えない360度の大展望

写真:土庄 雄平

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山頂まで10分ほどの清々しい樹林歩きを楽しめば、突如景色が開けてきます。このクライマックスの景色変化が「納古山」ならでは。山頂に木々はなく、いくつか置かれたベンチの先に、360度の大展望が広がります。

周囲の緑美しい峰々は勿論のこと、東側には中央アルプスや恵那山、そして第二展望台でも見えていた御嶽山の山容も!

白山や中央アルプス!低山とは思えない360度の大展望

写真:土庄 雄平

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中でも特筆すべき点が霊峰「白山」も望めるということ。岐阜県の美濃地方には山が多く、標高が低い「納古山」から、遮られずに白山が見えるのは、まさに類い稀な立地と言わざるを得ません。

「納古山」が沢山の登山愛好家から支持されるのは「手軽で登りやすい山でありながら、低山では普通味わえない絶景パノラマが楽しめる」ということに尽きるでしょう!

「ノコリン」がお待ちかね!下山後には癒しの「親猿の滝」も

「ノコリン」がお待ちかね!下山後には癒しの「親猿の滝」も

写真:土庄 雄平

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しかし実は、もう一つこの山ならではの見所も!それは山頂標識に立てかけられた納古山の主「ノコリン」です。台風や経年劣化により、何度か世代交代をしており、現在は4代目。そのキモ愛らしいビジュアルが人気を博し、ノコリンに会うために登山をするという人も!

「私、本当はキノコです。でも食べないでください!!」という決めゼリフは、チコちゃんの"ボーッと生きてんじゃねーよ!"張りのインパクト!笑

「ノコリン」がお待ちかね!下山後には癒しの「親猿の滝」も

写真:土庄 雄平

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それでは山頂の絶景・ノコリンとの出会いを楽しみ、食事をするなど、たっぷり休憩したら初級コースで下山しましょう!山頂から三叉路へ戻り、標識に従って下りていけば大丈夫。道も明瞭で迷うことはありません。

こちらは淡々と樹林帯を下りていく感じになりますが、下り始めは白山などの展望も楽しめるのがポイントです。いずれ木和谷林道へ出るため、後半は林道歩きで駐車場を目指します。

「ノコリン」がお待ちかね!下山後には癒しの「親猿の滝」も

写真:土庄 雄平

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そして最後に寄ってほしいのが「親猿の滝」。第二駐車場から徒歩5分の所に位置する知る人ぞ知る滝です。水量は少ないものの落差があり、黒い光沢を放つ岩盤を背景に、少しずつ流れを変えて落ちる滝は、しっとりとした情緒があります。

近づくこともでき、見上げればマイナスイオンとともに木々の緑も感じられ、最高のヒーリングスポットです。

手軽ながら満足度の高さは指折り!岐阜「納古山」登山

手軽ながら満足度の高さは指折り!岐阜「納古山」登山

写真:土庄 雄平

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登山を始めてみたいけれど、体力や難易度的にハードルが高い山はちょっと…。けど、山ならではの景色を楽しみたい。そんな方に今回紹介した「納古山」はもってこい!なぜなら一周4.5kmと短い距離ながら、景色変化のある山歩きを味わうことができ、山頂では低山では稀有な絶景パノラマが待っているから。

その一方で納古山の主「ノコリン」も貴方の登頂を心待ちにしています!(笑)ぜひ一度登ってみてはいかがでしょうか?

納古山の基本情報

住所:岐阜県加茂郡川辺町上川辺
アクセス:美濃加茂ICから第二駐車場まで車で20分、第二駐車場から中級コースで山頂まで徒歩1時間、初級コースで山頂まで1時間半

2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/05/08 訪問

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