ドラマ『JIN -仁-』の聖地とも縁深い東京の坂道をめぐってみる

ドラマ『JIN -仁-』の聖地とも縁深い東京の坂道をめぐってみる

更新日:2020/05/12 20:37

雲本 らてのプロフィール写真 雲本 らて 散歩ブロガー、坂道探検家
2011年に完結したテレビドラマ『JIN−仁−』が、現在、東京をはじめ全国で再放送(東京では2020年5月3日に放送終了)され話題になっています。ドラマでは、現代から幕末へタイムスリップした医師(南方仁)の活躍を描いており、劇中、現代の東京から江戸時代の歴史的舞台まで多数登場します。今回は、そんなドラマに登場する歴史的スポットや関連する坂道などを聖地巡礼気分でいくつか取り上げてみたいと思います。

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「橘(たちばな)家」の所在地は樹木谷?

「橘(たちばな)家」の所在地は樹木谷?

写真:雲本 らて

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JR御茶ノ水駅から徒歩4分ほどの文京区湯島一丁目には「樹木谷坂」という坂道が存在します。ホテル東京ガーデンパレスの東側を北東に下っている坂道です。坂名の由来は、 徳川家康が江戸入府した当時、この坂下一帯は樹木が繁茂している谷だったそうで、その樹木谷に通ずる坂ということで、樹木谷坂という名前になったという説が有力とのこと。

「橘(たちばな)家」の所在地は樹木谷?

写真:雲本 らて

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そしてここからはドラマの話で、主人公の南方仁がタイムスリップ直後にお世話になる橘家の所在地と樹木谷坂の関係についてです。橘家の所在地については、ドラマの第1話に登場した橘恭太郎が自己紹介で「湯島四丁目裏通り樹木谷に住む・・・橘恭太郎と申す」と言っているシーンがあります。この住所は現代で言えば、東京都文京区湯島一丁目付近にあたります。

湯島一丁目には前述したとおり樹木谷坂があり、坂名は古い地名に由来しています。また古地図を確認しても樹木谷坂は江戸時代から存在している坂道です。古地図には当時の地名こそ書かれていませんが、坂名の由来からも樹木谷坂の坂下あたりが樹木谷と呼ばれていたという説が有力です。そんなことからもファンの間では、橘家のあった場所が樹木谷坂のそば(もしくは坂の途中)だったのではないかといわれており、ドラマの聖地巡礼スポットになっています。

なおプチ情報として、樹木谷坂の坂下には、江戸時代(1858年創業)から続く和紙専門店「ゆしまの小林」が運営している折り紙等の手工芸教室「折り紙会館」があることでも知られています。

<樹木谷坂の基本情報>
住所:東京都文京区湯島7
アクセス:JR・御茶ノ水駅からから徒歩4分

赤坂の勝海舟邸と本氷川坂

赤坂の勝海舟邸と本氷川坂

写真:雲本 らて

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ドラマでは何度も登場した勝海舟と彼の自宅ですが、現実にも史跡として残っています。場所は現在の東京メトロ・赤坂駅から徒歩5分ほどのところにある「本氷川坂」の坂下あたりにあります。現地には、その史実を証明するように「勝海舟邸」と書かれた木碑と案内看板もあります。

またドラマでは勝海舟邸に南方仁や坂本龍馬が訪れているシーンも何度かあったことから、彼らが肩を並べてこの本氷川坂を上り下りしたことを妄想しながら歩くと、虚実入り交じった気分で楽しめると思います。

ちなみに本氷川坂の坂名の由来は、江戸時代に元氷川明神があったことからそう呼ばれるようになったという説が有力です。ただ、名前の由来にもなった神社は明治16年(1883)に氷川神社に合否され存在しません。

赤坂の勝海舟邸と本氷川坂

写真:雲本 らて

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本氷川坂から徒歩5分ほどの場所には、勝海舟が晩年を過ごした邸宅跡があります。また、邸宅跡のそばには、平成28年9月に建立された「勝海舟・坂本龍馬の師弟像」もあります(詳しい場所は地図を参考してください)。なお、この像は、海外に目をむけた師弟の志を表現して海の向うのアメリカを望むように東向きに置かれています。

<本氷川坂の基本情報>
所在地:東京都港区赤坂6丁目10番と18番・19番の間
アクセス:東京メトロ・赤坂駅より徒歩5分

お茶の水坂の元町公園を聖地巡礼

お茶の水坂の元町公園を聖地巡礼

写真:雲本 らて

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ここからは、再び御茶ノ水界隈に戻ります。「お茶の水坂」は外堀通り沿いにありJR水道橋駅からJR御茶ノ水駅方向に向かって上っている坂道です。

お茶の水坂の坂上には、順天堂大学の校舎があります。順天堂大学はドラマのロケ地としても使われ、劇中の南方仁が務めていた病院のモチーフになった場所としてファンの間でも根強く支持されています。

ちなみに、お茶の水坂の坂名については、隣接している外堀ができる以前に、この地に高林寺というお寺があり、境内の湧き水を「お茶の水」として将軍に献上したことから、地名とともに、いつしか坂道にも同じ名前がつけられたという説が有力です。

お茶の水坂の元町公園を聖地巡礼

写真:雲本 らて

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お茶の水坂の坂の途中には、元町公園も隣接しています。元町公園は、ドラマの中で現代に戻ってきた南方仁が橘咲からの時空を超えた手紙を読んでいた公園です。まさにドラマオリジナルの聖地巡礼スポットと言える場所であると思います。

<お茶の水坂の基本情報>
住所:東京都文京区本郷1および2
アクセス:JR・水道橋駅より徒歩1分

相生坂も実は登場します

相生坂も実は登場します

写真:雲本 らて

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「相生坂」は、JR御茶ノ水駅からすぐの場所にあり、JR秋葉原駅のほうに向かって下っている坂道です。ドラマでは、ラストで南方仁が現代に戻ってきた後に出会う未来(中谷美紀さんが演じていた)が、坂道の途中で振り返るシーンで登場していました。

ちなみに、相生坂は別名で「昌平坂」とも呼ばれ、漫画版では昌平坂の名で登場しているシーンもあります。

<相生坂の基本情報>
住所:東京都文京区文京区湯島1および千代田区外神田2
アクセス:JR・御茶ノ水駅より徒歩1分

神田川もはずせない聖地

神田川もはずせない聖地

写真:雲本 らて

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ドラマでは、現代での南方仁が勤めている病院の近くを神田川が流れているという設定になっています。聖地巡礼という視点で神田川を眺めるならば、JR御茶ノ水駅目の前にある御茶ノ水橋からの神田川の眺めがおすすめです。神田川と渓谷の雄大な景色とともに、遠くにはお茶の水坂の話でもでてきた順天堂大学も見えます。

江戸時代にタイムトリップした気分になれるかも

今回は、ドラマ『JIN−仁−』に登場した歴史的スポットや関連する坂道などについて聖地巡礼気分で取り上げてみました。これらの場所は、東京でもそれぞれが離れており、わかりにくい場所にあることもありますので、記事に記した住所やリンクしている地図などで詳しい場所を確認していただければそれほど迷わずたどり着けると思います。とにかく、これらの場所を歩くことで、ドラマのように現代から江戸時代にタイムトリップした気分になれるかもしれません。ぜひ試してみてください。

2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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