写真:服部 旅城
地図を見る古河公方公園(古河総合公園)は、面積が約25ヘクタールある広大な公園です。約1500本の花桃や大きな沼、大賀ハスの蓮池など自然豊かで、例年3月下旬から4月上旬にかけて桃まつりが開催されています。また、復元された御所沼、古河公方足利義氏墓所や古河公方館跡といった史跡などもある歴史スポットでもあります。
写真:服部 旅城
地図を見る民家園の隣にある古河公方館跡は、初代古河公方の足利成氏(しげうじ)によって築かれた古河城の別邸です。古河城南東の御所沼の中に突き出た半島にあり、鴻巣御所とも呼ばれていました。現在は、館跡碑があります。
古河公方とは、第5代鎌倉公方の足利成氏が本拠地を鎌倉から古河に移したことにより称したものです。室町時代、室町幕府は関東を統治するために鎌倉府を設置し、足利尊氏の四男・基氏(もとうじ)が鎌倉府の首長である鎌倉公方となりました。その後は、足利基氏の子孫たちが鎌倉公方となりましたが、鎌倉公方の補佐役である関東管領上杉氏との抗争により鎌倉から古河に移り、古河公方と称しました。
館跡碑の東側と西側には、当時の堀や土塁の跡が残っているので見ることができますよ。
写真:服部 旅城
地図を見る民家園には、江戸時代の古民家があり、大河ドラマ「西郷どん」のロケ地になっています。「旧中山家住宅」は、西郷たちが借金を頼みに行く豪商の家として登場しました。
昭和50年に茨城県岩井市(現在の坂東市)から民家園に移築され、解体修理中に発見された床板裏面の墨書(ぼくしょ)から延宝2年(1674年)に建てられたと考えられています。猿島地方に多くみられる直屋(すぐや)形式の民家で、昭和48年に茨城県指定有形文化財に指定されました。直屋は、家の形が長方形の形状をしています。
写真:服部 旅城
地図を見る民家園は、内部も見学することができます。
立派な柱や梁があり、上には天井がなく茅葺(かやぶき)屋根の裏側が見られます。また、生活に使っていた道具や農具が展示されており、土間の竈(かまど)なども復元されています。
写真:服部 旅城
地図を見る「旧中山家住宅」の隣には、「旧飛田家住宅」があります。昭和50年に茨城県久慈郡金砂郷村(現在の常陸太田市)から民家園に移築され、建物の構造手法等などから18世紀前半に建てられたと考えられています。茨城県内で最も古い曲屋(まがりや)形式の民家で、昭和43年に国指定重要文化財に指定されました。
曲屋は、東北から常陸地方北部にかけてよく見られ、土間にある厩(うまや)部分が突出しており、家の形がL字型になっています。
写真:服部 旅城
地図を見る厩は、馬を飼っておく小屋のことです。米俵をのせた荷車や農具なども展示されており、内部を見学することで江戸時代の生活の様子を感じることができます。
写真:服部 旅城
地図を見る民家園の南側には茶畑が広がっており、茶畑からひょっこりでた茅葺屋根の景色を楽しむことができます。見頃は、茶葉が育つ5月と茶の花が咲く10月中旬で、茶摘みや体験イベントも開催されています。
「西郷どん」のロケ地としては、民家園だけでなく「公方様の森」と呼ばれる周辺の森も使用されており、自然を満喫しながらロケ地・歴史巡りをぜひ楽しんでください!
住所:茨城県古河市鴻巣399-1
電話番号:0280-47-1129
アクセス:東北自動車道「館林IC」から約20分
圏央道「境古河IC」から約30分
駐車場:あり(無料、桃まつり開催期間は有料)
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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