ピーター・ラビットの故郷!作者ポターが愛した湖水地方を訪ねて

ピーター・ラビットの故郷!作者ポターが愛した湖水地方を訪ねて

更新日:2020/06/20 16:31

小野 雅子のプロフィール写真 小野 雅子 わくわく探しの旅ライター
イングランド屈指の景勝地、湖水地方。なだらかな稜線に縁どられた大小いくつもの湖がある風景は、世界遺産にも登録されているほど風光明媚です。ピーターラビットの絵本で知られるビアトリクス・ポターは後半の人生をここで過ごし、広大な自然美を後世に残すため多大な貢献をしました。彼女がこよなく愛した湖水地方で、ピーターと仲間たちが生まれた背景を訪ねてみましょう!

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ビアトリクスが心から愛した家「ヒルトップ・ハウス」

ビアトリクスが心から愛した家「ヒルトップ・ハウス」

写真:小野 雅子

可愛らしい動物たちが生き生きと活躍する、ピーターラビットの絵本シリーズ。初めて出版されてから百数十年たった今も、世界中で愛され続けていますよね!その作者ビアトリクス・ポターが生まれ育ったロンドンを離れ、湖水地方にあるこの家「ヒルトップ・ハウス」を買ったのは39歳のときでした。

彼女は裕福な上位中産階級に生まれ、ロンドンの高級住宅地サウスケンジントンにある家で何不自由なく暮らした良家の子女。しかし創作意欲と同じくらい自由と自然を渇望する独立心に溢れたビアトリクスは、出版分野で成功した資金で湖水地方に居を移したのです。

ビアトリクスが心から愛した家「ヒルトップ・ハウス」

写真:小野 雅子

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この家での新生活を心から愛したビアトリクスは、8年後に地元の弁護士ウィリアム・ヒーリスと結婚。それを機にここから歩いて5分ほどにある大きな家「カースル・コテージ」を改築して夫とともに住み、こちらの家は創作活動や農場経営の事務などのオフィスとして使用するようになりました。

家の中や庭先は絵本の背景としても度々使われ、特に「ひげのサムエルのおはなし」では玄関ホールや階段の踊り場などの数か所が登場。それぞれ当時とほぼ変わらずに保存されているので、絵本の挿絵と見比べてみると感激ひとしおですよ!

ビアトリクスが心から愛した家「ヒルトップ・ハウス」

写真:小野 雅子

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家具や調度品もビアトリクスが実際に愛用していた品々ばかりで、彼女の息吹きを感じるよう。死後はこの家を見下ろす秘密の場所に散骨するよう懇意の羊飼いへ遺言し、その場所を夫ウィリアムにも教えませんでした。作者が永眠後も見守り続けるヒルトップ・ハウスは、ピーターラビット・ファンにとって真の聖地なのです。

<ヒルトップ・ハウスの基本情報>
住所:National Trust Hill Top, Near Sawrey, Ambleside LA22 0LF
電話:+44-15394-35269
ロンドンからのアクセス:ロンドン・ユーストン駅からランカスター駅経由でウィンダミア駅まで、電車で約4時間。そこから約7kmをバスかタクシー利用。またロンドンからの日帰りや宿泊付きバスツアーも各旅行会社が催行し、簡便でおすすめ

絵本のモチーフがいっぱい!ピーター達の世界に迷い込んで

絵本のモチーフがいっぱい!ピーター達の世界に迷い込んで

写真:小野 雅子

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ヒルトップ・ハウスがあるニアソーリー村は、家並みも含めてビアトリクスが住んでいた頃とほぼ変わらず残されています。というのも彼女は著作や関連商品ビジネスで得た収入を投じ、近代化開発によって破壊されるおそれのある農場や土地を次々に購入したからです。

農場経営者としても活躍し、熱心な自然保護活動家となったビアトリクスは、当時発足したばかりの景観保護団体ナショナルトラストに賛同して湖水地方の土地保存に尽力。

彼女亡きあと夫ウィリアムが広大な土地や家々を含む遺産を相続しましたが、彼の死後ほとんどがナショナルトラストに寄贈されました。だから今でも、ビアトリクスが愛した風景が留められているのです。

絵本のモチーフがいっぱい!ピーター達の世界に迷い込んで

写真:小野 雅子

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村のメインストリート沿いには「ひげのサムエルのおはなし」に登場するアンヴィル・コテージがあり、メドウクラフトという名の古いお店は「ジンジャーとピクルスやのおはなし」の舞台。そして前庭に美しい花々が咲くバックル・イートという家は「こねこのトムのおはなし」の背景に・・・と、どこを切り取ってもピーターとその仲間たちの姿が見え隠れしています。

絵本のモチーフがいっぱい!ピーター達の世界に迷い込んで

写真:小野 雅子

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もちろんビアトリクス自身も毎日この道を歩いて、夫との住居であるカースル・コテージと日中の仕事場としたヒルトップ・ハウスを行き来しました。途中で通る小さな白い門とそれに続く石垣は、こねこのトムと兄弟がちょこんと乗っかってアヒルのパドルダックさん達を見下ろしていた所。ね、見覚えある人も多いでしょう?

休憩に最適 ヒルトップ・ハウスに隣接する17世紀のパブ

休憩に最適 ヒルトップ・ハウスに隣接する17世紀のパブ

写真:小野 雅子

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村のメインストリートからヒルトップ・ハウスへ向かう時、目印になるのが「タワーバンク・アームズ」というパブ。ビアトリクスの家は、17世紀から宿屋を兼ねて営業していたこのパブの裏側に位置するからです。

休憩に最適 ヒルトップ・ハウスに隣接する17世紀のパブ

写真:小野 雅子

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そんなロケーションなので、当然このパブも絵本に登場しますよ。それは「あひるのジマイマのおはなし」。シリーズの中でも特に人気のある巻なので、どの場面かピーンと来た人が多いのでは?その場面とは・・・ふふふ、今回は伏せておくので答え探しを楽しんでみてくださいね!

今も1階がパブ、2階がB&B(イギリス版民宿)として営業していますので、ドリンク休憩やランチに立ち寄ってみてはいかがでしょう。お酒を飲まない人でもコーヒーや紅茶、ソフトドリンクなどで気軽に利用できますよ。

休憩に最適 ヒルトップ・ハウスに隣接する17世紀のパブ

写真:小野 雅子

<タワーバンク・アームズの基本情報>
住所:Tower Bank Arms, Near Sawrey, Ambleside, Cumbria LA22 0LF
電話:+44-15394-36334
アクセス:ヒルトップ・ハウスから徒歩1分

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若きビアトリクスの運命を変えた屋敷「レイ・カースル」

若きビアトリクスの運命を変えた屋敷「レイ・カースル」

写真:小野 雅子

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ロンドンからの日帰り旅行だとヒルトップ・ハウスとその周辺を巡るだけで満喫できますが、もし泊りがけならばレイ・カースルも訪ねてみませんか?

ここはビアトリクスが少女時代、家族とともに夏の避暑地として毎年2、3か月を過ごしたウィンダミア湖畔のお屋敷。それまで夏の避暑シーズンはスコットランドで過ごしていたポター家が、湖水地方へ初めて行ったのはビアトリクス16歳のこと。

この土地の魅力に惚れ込んだばかりか、社交家だった父親が招待していた客人のうち牧師のハードウィック・ローンズリーとも運命的な出会いをします。なぜなら彼は、ナショナルトラストの前身「湖水地方保護協会」の設立準備をしていた人物。

若きビアトリクスの運命を変えた屋敷「レイ・カースル」

写真:小野 雅子

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18世紀に始まった産業革命は文明の利をもたらした反面、19世紀後期には自然破壊が大きな問題となっていました。そんな風潮に危機感を抱き自然保護を提唱するローンズリーらの活動に賛同し設立会員となった父親にも影響を受け、ビアトリクスも後年この活動に並々ならぬ貢献をするようになったのです。

若きビアトリクスの運命を変えた屋敷「レイ・カースル」

写真:小野 雅子

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<レイ・カースルの基本情報>
住所:National Trust Wray Castle, Low Wray, Ambleside LA22 0JA
電話:+44-15394-33250
アクセス:ウィンダミア駅からタクシーなど車で約17分

子供も大人も楽しめる、ピーターたちの屋内アトラクション

子供も大人も楽しめる、ピーターたちの屋内アトラクション

写真:小野 雅子

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お子様連れにお勧めなのは「ザ・ワールド・オヴ・ビアトリクス・ポター」というアトラクション。屋内型テーマパークで規模はそれほど大きくないものの、絵本から飛び出してきたような可愛いキャラクターたちが沢山待ってますよ!また湖水地方は天候が変わりやすい事でも有名なので、お天気が崩れた時に備えてここを憶えておくと便利でしょう。

子供も大人も楽しめる、ピーターたちの屋内アトラクション

写真:小野 雅子

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そこは一歩中に入ると、ピーターラビットと仲間たちの世界!絵本の挿絵から人気のシーンが数々再現されていて、子供だけでなく大人も思わず歓声を上げてしまうほど。お気に入りのキャラクターたちと一緒に素敵な写真を撮れてSNSにもぴったりです。

またミニシアターでは1日に何度か楽しいミュージカルを上演し、出演者たちが等身大の人形を巧みに操って歌とお芝居を披露。カフェやショップも充実しています。

子供も大人も楽しめる、ピーターたちの屋内アトラクション

写真:小野 雅子

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<ザ・ワールド・オヴ・ビアトリクス・ポターの基本情報>
住所:The World of Beatrix Potter, Crag Brow, Bowness-on-Windermere, Windermere LA23 3BX
電話:+44-15394-88444
アクセス:ウィンダミア駅から約2キロをバスかタクシー利用

ピーターラビットの世界が広がる湖水地方へ!

富裕な良家の子女として一生働かずに暮らすことも出来たのに、豊かな自然と自由を求めて単身この湖水地方に移り住んだビアトリクス・ポター。自分が生み出したイタズラっ子の子ウサギとその仲間たちの冒険を楽しむ一方で、未経験の農場経営や自然保護運動に取り組んだ行動力と勇気につくづく感服します。そんな彼女が生涯をかけて愛した湖水地方へ、いつか行ってみて下さいね!

2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:英国政府観光庁(VisitBritain)

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/25−2016/07/31 訪問

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