写真:沢原 馨
地図を見る神奈川県相模原市の「相模原公園」は26haの面積を有する県立公園。広い園内には芝生広場やフランス式庭園、大温室などの施設が設けられています。それぞれのエリアの配置や修景に気を遣い、丁寧に設計されていることを窺わせる、素晴らしい公園です。公園好きの方なら一度は訪ねてみるべき公園と言っても過言ではありません。
写真:沢原 馨
地図を見るその相模原公園に、「水無月園」と名付けられた花菖蒲園が設けられています。水無月園では二万株を超える花菖蒲が育てられ、花期を迎えれば風情溢れる美しい景観で来園者を魅了します。花菖蒲の好きな方、花の名所を訪ねるのが好きな方なら、ぜひとも足を運んでみて欲しいところです。花菖蒲の花期は6月。まさに水無月に訪れるべきスポットですね。
写真:沢原 馨
地図を見る水無月園は相模原公園の西南部に位置し、本園部分から道路で隔てられて“分園”のような形で設けられています(人道橋で行き来は気軽にできます)。水無月園は面積約2300平方メートル、そこに120種ほど、約22000株の花菖蒲が育てられています。花菖蒲園としてはそれほど規模の大きなものではありませんが、そのお陰か、訪れる人もそれほど多くはなく、ひっそりと静かな空気感が魅力です。
写真:沢原 馨
地図を見る水無月園は中央部に花菖蒲田を置き、その周囲を遊歩道が囲み、花菖蒲田を横切る遊歩道も設けられています。緑に包まれた立地と園内の巧みな配置によって美しく見応えのある景観が楽しめます。花菖蒲は品種毎に区画が分けられ、パッチワークのように色分けされて見えるのも楽しいですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る水無月園のすぐ南側を東西に舗道が延びています。この舗道は「水道みち」。明治20年(1887年)に完成した日本初の近代水道が通った道です。英国人技師のヘンリー・スペンサー・パーマーの指揮の下、相模川上流部の水源から横浜の野毛山まで通水し、日本初の近代水道が完成したのです。「水道みち」は、ただの“歴史の遺構”というわけではなく、地下には今も直径約1.5mの水道管が通っているんですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る水無月園の横から「水道みち」を少し東へ辿ると、両側に女子美術大学のキャンパスが広がります。その辺りに、「水道みち」の歴史について簡単に記した案内板が設置されています。「十八粁 横濱市水道局(18km 横浜市水道局)」と刻まれた距離標も残されていますので、興味を覚えた方は足を延ばしてみるといいでしょう。
写真:沢原 馨
地図を見る「水道みち」を西へ辿ってゆくと、坂を下って県道52号に抜け出ます。県道の向こう側には相模原公園の分園である「せせらぎの園地区」が設けられています。せっかくですから足を延ばしてみましょう。
「せせらぎの園地区」には道保川の水を利用して小川や池が設けられています。そろそろ暑さを感じるようになった季節、水辺の散策は楽しいですね。
写真:沢原 馨
地図を見る「せせらぎの園地区」は「神奈川県フィッシングパーク」の跡地を整備したもの。「神奈川県フィッシングパーク」は淡水魚の知識普及などを目的に昭和45年(1970年)に設立された施設でしたが、平成10年(1998年)に閉鎖されています。今はこうして相模原公園の一部として親しまれているというわけです。数は多くありませんが、紫陽花の姿を見つけることもできますよ。
写真:沢原 馨
地図を見る六月と言えば梅雨の真っ直中。雨が続いて出かけるのが億劫になる時期ですが、花菖蒲や紫陽花が美しい季節でもあります。しっとりした風情を漂わせる花菖蒲や紫陽花を観賞に出かけてみるのもいいものです。相模原公園の水無月園はのんびりと静かに花菖蒲観賞が楽しめてお勧めですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る相模原公園の南側には相模原市立の相模原麻溝公園が隣接しています。相模原麻溝公園は紫陽花の名所。珍しいヤマアジサイを植栽した一角もあって、紫陽花愛好家の方には特にお勧めです。水無月園と併せて訪ねてみましょう。
住所:神奈川県相模原市南区下溝〜麻溝台
電話番号:042-778-1653(相模原公園管理事務所)
アクセス:
小田急相模大野駅北口、JR相模線原当麻駅、JR横浜線古淵駅などからバス、「相模原公園前」バス停、または「女子美術大学」バス停下車すぐ
圏央道相模原愛川ICから約3km、来園者用有料駐車場有り(約280台分)
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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