日本一危険な神社!?北海道せたな町「太田山神社」では無理をせず

日本一危険な神社!?北海道せたな町「太田山神社」では無理をせず

更新日:2020/05/16 09:38

木村 岳人のプロフィール写真 木村 岳人 フリーライター
北海道の西端にあたる尾花岬のすぐ近く、久遠郡せたな町の太田集落に鎮座する「太田山神社」は、室町時代の創建より蝦夷地最古の修験道場として信仰を集めてきた道内随一の霊場です。

その本殿は急峻な太田山の岩窟に祀られており、参拝するには険しい山道を約50分歩いた上、最後には約7メートルの断崖絶壁を鎖を使ってよじ登らなければならず、「日本一危険な神社」と呼ばれ注目を集めています。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴う、県境をまたいだ移動の自粛が2020年6月19日より解除されます。また県境をまたぐ観光については「徐々に行い、人との間隔を確保すること」というガイドラインが政府より示されています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
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隔絶された海辺の集落にたたずむ修験道場

隔絶された海辺の集落にたたずむ修験道場

写真:木村 岳人

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太田集落は海岸から一気にそそり立つ山々の裾に家屋が並ぶ小さな漁村で、険しい地形によって周囲の村々から隔絶されています。かつては船でしか行き来することができず、道路が通された現在もアクセスするには長いトンネルを通り抜けねばなりません。

そのような太田集落にそびえる太田山は、元はアイヌの人々によって航海の守り神「オホタカモイ」が宿る山として信仰されていました。室町時代の享徳3年(1454年)になると、松前氏の祖にあたる武田信広が上陸して太田大権現の尊号を贈り、海上安全の守護神として祀られるようになったのです。

その後、太田山は修験道(山に籠り、厳しい修行によって超人的な力を得ようとする信仰)の道場となり、江戸時代の寛文年間(1661〜1672年)には独特な仏像を彫ることで知られる僧侶「円空」がこの地で修業を行っており、また寛政元年(1789年)には国学者であり紀行家でもある菅江真澄が、安政3年(1856年)には探検家であり北海道の名付けの親である松浦武四郎が参拝しています。

隔絶された海辺の集落にたたずむ修験道場

写真:木村 岳人

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現在の太田山神社は地元では太田神社と呼ばれており、猿田彦大神を祭神として祀っています。集落南端の太田山を見上げる位置に拝殿が建っていますので、まずはここに参拝して太田山とその神様に挨拶をしましょう。拝殿からは本殿が祀られている山上の岩窟を望むこともできますので、本殿まで行くことが難しい場合にはここから遥拝しましょう。

急傾斜の階段から始まる参道

急傾斜の階段から始まる参道

写真:木村 岳人

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本殿へと続く参道は、拝殿から500メートルほど北の鳥居から始まります。その道のりはまさに登山というべき険しさですので、挑戦する際には天気の良い日を選び、登山に適した靴と服装で臨みましょう。

急傾斜の階段から始まる参道

写真:木村 岳人

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鳥居からは真っ直ぐ続く階段を上るのですが、その傾斜はとても急でまるで壁のよう。一段あたりの幅も狭く、上に行くにつれて傾斜が増していきます。慌てず急がず、一歩ずつ確実に歩みを進めましょう。なお、設置されているロープはあくまで補助的なものと考え、体重を掛けたりするのは危険なのでやめましょう。

急傾斜の階段から始まる参道

写真:木村 岳人

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階段を上り切ると、そこからは本格的な山道が始まります。剥き出しの岩肌を乗り越えたり、3メートルほどのハシゴを上る箇所もあり、足のみならず全身を使って登る必要があります。比較的平坦な箇所も道幅が狭かったりしますので、常に緊張感を持って進みましょう。

石仏や女人堂に見る修験道の名残り

石仏や女人堂に見る修験道の名残り

写真:木村 岳人

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参道の途中では岩陰に祀られた石仏を目にすることができます。神社なのに仏様とは妙だと思うかもしれませんが、修験道は日本古来の山岳信仰に仏教が融合した宗教で、神と仏を一緒に祀る神仏習合でした。明治時代の神仏分離令によって神社から仏教の要素が取り除かれましたが、太田山神社ではその後に再び石仏を祀るようになりました。

石仏や女人堂に見る修験道の名残り

写真:木村 岳人

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参道の中間地点には「女人堂」と呼ばれるお堂が建っています。修験者が厳しい修行に励む修験道の山は、明治時代に入るまでそのほとんどが女人禁制でした。本殿まで立ち入ることができなかった女性は、代わりに女人堂で参拝をして引き返したのです。

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最後にして最大の難関!約7メートルの鎖上り

最後にして最大の難関!約7メートルの鎖上り

写真:木村 岳人

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女人堂から傾斜のきつい山道をひたすら登って行くと、やがて視界が開けて最後の鳥居に差し掛かります。ここまで来ればあと少し。まずは本殿の直下へと向かうべく、断崖絶壁にせり出して架けられている橋を渡ります。足元の落下防止網がやや滑りやすいので、細心の注意を払いながら進んでください。

最後にして最大の難関!約7メートルの鎖上り

写真:木村 岳人

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最後に約7メートルの「北尋坊の崖」を上り切れば本殿が祀られている岩窟に到着です。設置されている鎖に手足を掛けて上るのですが、決して無理をしないようにしてください。試しに低い位置の鎖に手足を掛けてみて、怖いと感じたら上るのはやめましょう。引き返すのも勇気です。

もし行けそうだと思っても、三点支持(両手両足4本うち常に3本を固定し、同時に動かすのは1本だけ)を厳守しつつ、つま先を岩に掛けて固定するなどできるだけ体勢を安定させながら慎重に上ってください。

本殿参拝で得られる最高の達成感!

本殿参拝で得られる最高の達成感!

写真:木村 岳人

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見事上り切ることができたら、到達できたお礼を込めて本殿にお参りしましょう。岩窟の中から見る景色は筆舌にしがたいほど素晴らしく、その開放感と達成感は一生の思い出になることでしょう。

本殿参拝で得られる最高の達成感!

写真:木村 岳人

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本殿まで到達するには難易度の高い神社ではありますが、それでも訪れる参拝者は多くいます。テレビ番組で紹介されることもあり、アイドルグループ乃木坂46のメンバーも本殿まで上り切って参拝しています。

たとえ本殿まで到達できなくても、下から北尋坊の崖を眺めるだけでも修験道場の雰囲気を味わうことができるでしょう。昔の修験者たちはこのような険しい場所で修業していたのかと、その凄さと神秘性に驚かされるはずです。

太田山神社の基本情報

住所:北海道久遠郡せたな町大成区太田
アクセス:せたな町中心部から車で約40分

2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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