グランドキャニオン国立公園は米国アリゾナ州北部にある峡谷で、コロラド川による20億年ほどの浸食作用で削り出された渓谷が造成されています。渓谷の断崖の長さは446km(ほぼ東京から京都への高速道路距離に匹敵)、平均の深さ1200m、幅6〜30Kmにも及ぶ広大な峡谷です。
日本では決して見るころのできない壮大な自然風景を目の前にすると、ただただ唖然としてしまうことでしょう。
グランドキャニオン国立公園の観光の中心地サウスリム(South Rim)には、最西端のハーミッツ・レスト(Hermits Rest)から最東端のデザートビュー・ポイント(Desert View Point)まで数多くの展望ポイントがあります。
上の写真のマーサポイントは最も人気のある展望ポイントです。
サウスリムビレッジ内の数多くの展望ポイントの見学には、ビレッジシャトル(Village Shuttle)という無料のシャトルバスを利用できます。日の出前から日没後まで(日中は15分毎、早朝と夕方は30分毎に)巡回しているので、乗り降り自由にあちらこちらを巡ることができます。
夕陽、朝陽の時には、雄大な渓谷の創り出す影を眺めることをお勧めします。日中は真上にあった太陽が地平線に近づくと、渓谷の様々な渓谷を照らしていた陽の光が、渓谷内にそびえる巨大なビュートと呼ばれる岩山群に影を作り、様々な色彩で彩ります。
夕陽なら日没30分ほど前からの待機で、壮大な溪谷美の移り変わりを味わうと良いでしょう。
夕陽の鑑賞ポイントは、サウスリムの西側からがおすすめです、西側には多くの展望ポイントがありますが、ホピポイント(Hopi Point)が人気です。ホピポイントに立つと、後ろから太陽を受けて、東側に広がる渓谷の色彩がオレンジ色や赤色になっていくのを見ることができます。
多くの観光客が、陽が沈んでも、名残惜しそうにその場に佇んでいます。
朝陽の鑑賞は、ビレッジの東端のヤキポイント(yakipoint)がおすすめです。サウスリムの中心地のマーケットプラザ(MrketPlaza)からならシャトルバスをビジターセンターで一度乗り換える必要があります。
朝陽も日の出の30分ほど前に展望ポイントに到着しておくと良いでしょう。登ってくる太陽を右手横方向にして、しっかりと西側を見ながら、日の出前の色彩をしっかりと味わってみてください。
日の出が近づくと色彩が徐々に明るくなっていきます。
日の出とともに、漆黒の色に染められていた壮大な渓谷が徐々に姿を現し始めてきます。
前日の日中に到着していれば、日中の日射しに照らされた渓谷の色彩、そして夕陽の色彩、日の出前の色彩と立て続けに彩られた壮大な渓谷美を味わっているはずです。
そしてこの日の出後の色彩がとどめです。日本では絶対に見ることのできない壮大な自然美を目の前に、今までの人生をふと振り返ってしまいたい衝動にかられるかも知れません。
そんな景色にやはり名残惜しい気持ちで、いつまでも佇んでいたくなります。
無料のシャトルバスが行っていないので、車での移動が必要ですが、サウスリムの東に位置する絶景ポイントのリパンポイント(Lipan Point)、ナバホポイント(NavajoPoint)、(デザートビュー(Desert View)にもぜひ行ってみてください。
無料シャトルバスが走るエリアほど観光客は多くなく、1000mもの下を流れるコロラド川の姿もゆっくりと眺めることができます。
デザートビュー(Desert View)は、カフェテリアやキャンプ施設もある大規模な展望ポイントで、ウォッチタワー(Watch Tower)という展望塔もあります。
サウスリムは近くに空港や鉄道の駅もあり、交通の便が良いです。そして、 宿泊施設、レストラン、スーパー、キャンプ場などがすべて揃っているので、滞在しての観光には最適です。
ぜひ、壮大なグランドキャニオンでの夕陽、朝陽の鑑賞をしながら、人生を振り返ってみてください。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/8更新)
- 広告 -