「福岡豊前」高さ6mでいだらぼっちの座る椅子&間口20m壁画の岩洞窟

「福岡豊前」高さ6mでいだらぼっちの座る椅子&間口20m壁画の岩洞窟

更新日:2020/05/20 11:18

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家
2017年3月、福岡県豊前市の田園地帯に突如巨大な木製椅子が現れました。この高さが6mもある「でいだらぼっちの座る椅子」は、上って座ることもでき、SNSで人気沸騰中。その下方を東西に走る県道32号はかつて、修験の求菩提山への街道だったのですが、街道沿いには当地域最大の間口20mにも及ぶ巨大岩屋「岩洞窟」があり、平安時代の壁画も見られます。巨人の椅子に座って巨大岩屋に入り、ガリバー気分で観光を。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴う、県境をまたいだ移動の自粛が2020年6月19日より解除されます。また県境をまたぐ観光については「徐々に行い、人との間隔を確保すること」というガイドラインが政府より示されています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

小人気分?巨人気分?でいだらぼっちの座る椅子

小人気分?巨人気分?でいだらぼっちの座る椅子

写真:春野 公比呂

地図を見る

県道32号は東九州自動車道豊前ICの側を走っており、ICから直線距離で3kmほどの地点にでいだらぼっち(だいだらぼっち)の座る椅子があるので、アクセスも便利。バス停「合岩中入口」からも徒歩8分ほどで行けます。現地手前の分岐には小さい道標も設置されています。尚、バス停から歩く場合は、その道標の一つ西の三差路を北に進んだ方が近道です。

車の場合、狭い道路に入り、やや左にカーブした先の広場にいきなり「それ」は現れます。「高さ6mとはこんなにも大きいものなのか」と改めて実感することでしょう。

小人気分?巨人気分?でいだらぼっちの座る椅子

写真:春野 公比呂

地図を見る

高さ6mで幅は3m。まさにだいだらぼっちサイズ。周囲には民家もなく、田畑と雑木林があるだけですが、休日ともなれば九州各地から観光客が訪れて、実際に椅子の上へ登り、記念写真を撮り、SNS等へアップしています。写真では自分が小人になったようです。

小人気分?巨人気分?でいだらぼっちの座る椅子

写真:春野 公比呂

地図を見る

写真だけ見ると登り方が分からないかも知れませんが、椅子の片側の脚に、電柱に付いている杭のようなボルトが打たれており、電柱作業員同様、それに足を掛けて登るようになっています。高所恐怖症の方は無理ですが、女性も登って、上でジャンプして写真撮影する等楽しんでいます。

大きな椅子の「椅子のオブジェ」

大きな椅子の「椅子のオブジェ」

写真:春野 公比呂

地図を見る

巨大椅子の前には、普通サイズの木製椅子もあることから、前から撮影する方が大半ですが、斜め後ろから撮影し、南方の上毛町界や大分県境の山並みを入れれば、奥行のある写真を撮ることができます。

大きな椅子の「椅子のオブジェ」

写真:春野 公比呂

地図を見る

椅子のある広場一角の小屋には募金箱が置かれています。実は観光客らから、「椅子があるのなら、それに合わせたテーブルを」という声があり、製作者は巨大テーブルの製作にも意欲を見せているのです。尚、これまでの経緯から、募金は最低100円以上を。募金すると、側に置かれている木製タグを貰えることになっています。

大きな椅子の「椅子のオブジェ」

写真:春野 公比呂

地図を見る

高所恐怖症や手を汚したくない方も、広場の農道を挟んだ西上の田畑側からなら、椅子上からの目線に近い景色を見渡すことができます。
尚、グーグルマップでこの椅子は「椅子のオブジェ」として図示され、豊前市観光協会のサイトでは「大きな椅子」として紹介されています。

<でいだらぼっちの座る椅子の基本情報>
所在地:福岡県豊前市下河内
アクセス:JR日豊本線宇島駅から豊前市バス岩屋線に乗車し、21分で合岩中学校入口降車、北に徒歩7〜8分ほど。車の場合は撮影の邪魔にならない所に駐車

求菩提修験随一の岩屋・岩洞窟

求菩提修験随一の岩屋・岩洞窟

写真:春野 公比呂

地図を見る

「合岩中入口」バス停から更に西へ県道32号を3kmほど進むと、「岩洞窟(がんどうくつ)」の道標が出ています。そこを右折すると専用駐車場があります。その背後から山際の岩盤を望むと、横に割れ目が走っているのが分かります。そして左端下部に岩屋のようなものがあるのですが、こちらは柵があり、中に入ることができません。

求菩提修験随一の岩屋・岩洞窟

写真:春野 公比呂

地図を見る

道路を歩くとすぐ、岩洞窟に上がる歩道が現れます。山際に到ると猪除けの柵があるため、そこの簡易扉を一旦開け、中に入るとまた必ず閉めます。階段口付近には五輪塔が何基かありますが、かつてこの下の田畑の地には仏堂があったと言います。階段を上ると上方には、巨大な岩屋が開口しているのが見えます。

求菩提修験随一の岩屋・岩洞窟

写真:春野 公比呂

地図を見る

ここは求菩提山(くぼてさん)同様、修験道が盛んだった犬ヶ岳の麓にあたることから、かつては「狗ヶ岩屋(いぬがいわや)」と呼ばれ、山伏の修行場の一つでした。圧倒的な迫力の岩屋に入ると、壁面に一列に、石仏が並べられており、信仰が今に続いていることが分かります。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら

壁画の彩色、未だ消えず

壁画の彩色、未だ消えず

写真:春野 公比呂

地図を見る

その一列に並ぶ江戸時代製作の石仏群前上の天井部には、彩色された壁画があります。これは平安時代末期に半肉彫りされた「飛天」ですが、彩色されたのは明治期です。雲に乗っている天女のように見えますが、極楽浄土に棲むとされる、上半身が菩薩で、下半身が鳥の想像上の生き物「迦陵頻迦(かりょうびんが)」として紹介されたこともあります。岩屋の壁画は全国的に見ても貴重です。

壁画の彩色、未だ消えず

写真:春野 公比呂

地図を見る

岩屋の中には平安時代後期製作の木造の仏像を安置した薬師堂もありますが、堂と石仏群を岩屋と一緒にカメラに収めるには、西の歩道から撮ることになります。

壁画の彩色、未だ消えず

写真:春野 公比呂

地図を見る

その歩道奥の植林帯に入れば、道は崩れて消滅したようになっているのですが、西下の段状になった箇所に下りて進めば、右手に石段が現れ、突き当りに石造祠が祀られています。

石段口の両脇には何十キロもありそうな石が置かれていますが、これは狛犬の代りでしょう。向かって右側が口を開けた阿形石、左側が口を閉じた吽形石と言えるでしょう。
そこから下方に民家が見えていますが、西の沢沿いを下って石橋を渡り、民家前から道路に出ると駐車場に戻ることができます。この回遊は10分ほど。

<岩洞窟の基本情報>
所在地:福岡県豊前市岩屋99
電話番号: 0979-53-6660(豊前市観光協会)
アクセス:「合岩中学校入口」から豊前市バス岩屋線に乗車し、6分で「岩屋」降車、徒歩10分弱

いつかおとぎの国に

岩洞窟は数ある求菩提山修験の修行場である岩屋の中で最大の規模を誇ります。彩色の残る洞内壁画も九州は元より、全国的にも稀なものです。宗教説話の中には巨人伝説もあることから、下河内の大きな椅子も「でいだらぼっちの座る椅子」と名付けられたのかも知れません。

その椅子はロケーションも優れています。街中ではなく、彼方に山並みを望む田園地帯にあるからこそ、人気が爆発したとも言えます。
いつの日か、巨大テーブルその他大型木造物ができて、おとぎの国のようになることを祈念します。

2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

LINEポイント還元中!旅行代10万円×還元率10%なら10,000ポイントもらえる!※一部サービス・取り扱い旅行会社のみ 詳しくはこちら
掲載内容は執筆時点のものです。 2020/02/08 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -