「波勝崎モンキーベイ」野生のサルとふれあい!南伊豆の絶景岬へGo

「波勝崎モンキーベイ」野生のサルとふれあい!南伊豆の絶景岬へGo

更新日:2020/06/24 16:37

波奈 美月のプロフィール写真 波奈 美月 伊豆地元案内人、絶景ドライブ探求家
2020年5月、南伊豆町の波勝崎に「波勝崎モンキーベイ」がOPEN!波勝崎は伊豆半島の南西端にある岬で、東日本最大のニホンザルの生息地。約130頭の大きな群れがおり、合計で約300頭が暮らしています。園内では、野生のサルを間近で眺めたり、餌やり体験をしてふれあうことができますよ。
周囲の断崖絶壁や奇岩が織りなす景観も魅力的!あなたも南伊豆きっての美しい海岸で、可愛いおサルさんに癒されてみませんか?

伊豆南西端の岬で野生のニホンザルとふれあおう!

伊豆南西端の岬で野生のニホンザルとふれあおう!

写真:波奈 美月

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「波勝崎(はがちざき)モンキーベイ」は、波勝崎の突端にある波勝山と伊豆最大の大岸壁「波勝赤壁(せきへき)」に挟まれた美しい浜にあります。
野生のニホンザルの餌付けで有名な「波勝崎苑」を引き継ぎ、園内を明るい雰囲気に一新!2020年5月7日にOPENしました。

ニホンザルは、本州・九州・四国に生息する日本固有のサル。波勝崎へ向かう県道347号線に入ると、道路沿いにいる時もありますよ。

伊豆南西端の岬で野生のニホンザルとふれあおう!

写真:波奈 美月

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受付は、駐車場の奥にある黄色の建物です。JAF会員なら、入園料が大人200円引き・小人100円引きになりますよ。
人間のほうがおサルさんの世界にお邪魔することを忘れてはなりません。入園前に、掲示されている「注意事項と免責事項」を必ずご覧くださいね。

園内に入ると大抵の場合、サル達と出会えます。なんといっても野生の動物、最初はちょっとドキドキするかも!
でも大丈夫、「エサやり小屋」以外ではエサを貰えないことをサル達も分かっています。触らない・驚かせないなどの注意事項を守れば、まず人間に悪さをすることはありません。

「エサやり小屋」の周辺はサル達でいっぱい!

「エサやり小屋」の周辺はサル達でいっぱい!

写真:波奈 美月

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もっとも沢山のサルと出会えるのは、駐車場から徒歩数分の「エサやり小屋」の周辺。あちこちに出没するサルの姿を楽しみながら、海に向かって坂を下っていくと、海岸に建つ「エサやり小屋」と、沢山のサル達が見えてきます。(※天候等により、サルの数が少ない場合もあります)

「エサやり小屋」の周辺はサル達でいっぱい!

写真:波奈 美月

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「エサやり小屋」の前には、透明度の高い海が広がり、ロケーションも抜群!

サル達は、小屋の周りで気ままに過ごしています。スタッフが撒いたエサを夢中で拾ったり、エサやり小屋へ行ってエサをもらったり、仲間同士でグルーミングをしたり。時々、小競り合いが起こりますが、すぐに治まりますよ。
暑い日は、海岸に来る途中にある石碑の下の小さな池で、泳ぐ姿を見られるかも。

「エサやり小屋」の周辺はサル達でいっぱい!

写真:波奈 美月

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サル達との距離があまりに近いので、群れの一員のような気分になってしまうほど!隙間を歩くのが大変なぐらい、サルだらけの時もあります。うっかり蹴らないようにご注意くださいね。

一番人気は、なんといっても赤ちゃんザル!どこへ行くにもお母さんにしっかりくっついている姿は、可愛すぎて目が離せません。ニホンザルの出産は春から夏。赤ちゃんを見たいなら、この時期が狙い目ですよ。

サル達を救いたい!波勝崎苑から「波勝崎モンキーベイ」へ

サル達を救いたい!波勝崎苑から「波勝崎モンキーベイ」へ

写真:波奈 美月

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まさに「おサルの楽園」ですが、ここまで来るのに数々の困難がありました。

波勝崎モンキーベイの前身である「波勝崎苑」は、1957年に開苑。地元・伊浜の肥田与平氏が、4年がかりで餌付けに成功し、南伊豆を代表する観光地として、約60年もの間、親しまれてきました。
ところが2019年9月、やむを得ない事情で閉苑。人間からエサを貰うことに慣れた約300頭のサル達に、最大の危機が訪れました。

そのような時、経営を引き継ぐ決心をして、サル達を救ったのが、河津町の体感型動物園iZooを運営するレップジャパンの白輪剛史社長です。

サル達を救いたい!波勝崎苑から「波勝崎モンキーベイ」へ

写真:波奈 美月

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「波勝崎モンキーベイ」のオープンにあたり、老朽化した「エサやり小屋」は、綺麗に修繕され、気持ち良く過ごせるようになりました。

小屋の中では、スタッフが調餌室(ちょうじしつ)でエサの準備する様子をガラス越しに見ることができます。エサのサンプルも展示されていますよ。
ニホンザルは雑食性。植物の芽・葉・果実・種子・穀類・昆虫など、幅広く食べます。

サル達を救いたい!波勝崎苑から「波勝崎モンキーベイ」へ

写真:波奈 美月

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奥の壁には、歴代ボスザルの写真を展示しています。群れを統率するボスザルは数年に1回、交代をしますが、長ければ十数年もの間、君臨することも!

現在のボスザルは第18代目。まだ交代したばかりで名前がありません(2020年6月現在)。ちなみに17代目の「伊豆の進次郎」は、歴代ボスザルの中で最もイケメンとして知られています。ぜひ群れを観察して、新しいボスザルを見つけてくださいね。

一番の醍醐味!エサやりをしてみよう

一番の醍醐味!エサやりをしてみよう

写真:波奈 美月

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それでは、人気の「エサやり」を体験してみましょう!
波勝苑時代と同じく、人間のほうが「エサやり小屋」に入り、フェンスの間から手を出すサルにエサをあげる方式です。絶対、外でエサをあげてはいけません。荷物を奪われる原因になります。

販売されているエサは、専用のせんべいとサツマイモの2種類(各税込300円)。たっぷりエサやりしたい人には、“エサの盛り合わせバケツ”がお薦めです(税込1,000円)。

一番の醍醐味!エサやりをしてみよう

写真:波奈 美月

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人間が小屋に入ると、いっせいにサル達が集まってきて、フェンスに取りつきます。我先にと手を伸ばし、上手にエサを受け取る様子はとても可愛いですよ。
直接、手でエサをあげてはいけません。用意されている竹串やトングを利用しましょう。

つい小さなサルからエサをあげたくなっちゃいますが、サル社会にはしっかりした上下関係があります。大きなサルがいたら、まずはそちらからあげましょう。

一番の醍醐味!エサやりをしてみよう

写真:波奈 美月

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エサやりは、サル達を正面からじっくり観察できる滅多に無い機会。いろいろな発見がありますよ。例えば、指には平たい爪があり、手のひらは柔らかくてプニプニしていることや、人間と同じように一匹一匹顔が違うことなど。

お母さんザルにしがみついている赤ちゃんザルの仕草や表情を、フェンス一枚の距離で眺められるのも嬉しいところ!

波勝崎ジオサイトや伊浜喚声台にも注目!

波勝崎ジオサイトや伊浜喚声台にも注目!

写真:波奈 美月

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波勝崎周辺の岩場は、赤味を帯びた黄白色。青い海と美しいコントラストを見せています。実はこの色、火山による熱水の作用によるんです。
この波勝崎から松崎町の烏帽子山にかけて続く岩石海岸は、マグマの通り道が地上に姿を現した「火山の根」。「伊豆半島ジオパーク」の見どころであるジオサイトのひとつです。

船でしか見られませんが、この浜の横にある高さ約270mの「波勝赤壁」や、赤壁にある岩脈「蛇のぼり」は大迫力!西伊豆町堂ヶ島から出ている「千貫門クルーズ」で見学できるので、お時間があったらいかがでしょうか?

波勝崎ジオサイトや伊浜喚声台にも注目!

写真:波奈 美月

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波勝崎モンキーベイから約2kmの所にある「伊浜喚声台」も必見!
小さな展望所ですが、その名のとおり、思わず声をあげてしまうほどの絶景スポットです。伊浜集落や伊浜漁港、宇留井(うるい)島などを見下ろせますよ。県道347号線沿いにあり、行き帰りに通る所なので、ぜひ寄ってみましょう。

波勝崎ジオサイトや伊浜喚声台にも注目!

写真:波奈 美月

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伊浜はマーガレット栽培が盛んな土地。例年4月下旬〜5月上旬頃は、伊浜漁港のそばに「伊浜マーガレット狩園」がオープンします。その時期に訪れたら、こちらも併せていかがでしょうか?

「伊浜マーガレット狩園」をはじめ、周辺の見どころに関しては別記事で紹介しています。ご旅行の参考に、記事下の「この記事の関連MEMO」よりぜひご覧くださいね。

波勝崎モンキーベイの基本情報

住所:静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜2622−1
電話番号:0558-67-0003
営業時間:9:00〜16:00(最終入園15:30)
定休日:年中無休
入園料:大人(中学生以上)1200円/小人(小学生)600円/幼児(6歳未満)無料
駐車場:あり・無料
アクセス:
東名沼津ICより伊豆縦貫自動車道・国道136号経由で約120分
熱海ビーチライン・国道135号・国道136号経由で約140分
下田駅より東海バスで波勝崎口バス停まで約70分、波勝崎口バス停より徒歩約60分

※入園前に、受付や公式サイトにて「注意事項と免責事項」を必ずご確認ください。
※急な坂を歩くため、動きやすい靴で訪れることをお薦めします。

2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/06/02 訪問

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