写真:土庄 雄平
地図を見るまず最初に紹介したいのが、岐阜県南部に位置する「各務原アルプス」。全国に分布する"ご当地アルプス"の一つで、標高300mと手軽ながら、大スケールの展望や歩き応え抜群の尾根歩きを楽しめるため、東海圏のハイカーから高い人気を誇っています。
全て縦走すれば距離は16km程となりますが、初心者の方には「伊吹の滝」から「各務原権現山」までの往復4kmのルートがオススメ!
写真:土庄 雄平
地図を見るなぜなら、各務原アルプスの魅力が、コンパクトに凝縮しており、各務ヶ原市街からアクセスしやすいほか、道に迷う心配も皆無だから。登山が初めてでも気軽に気持ちの良い山歩きが満喫できます。
なお見所は、随所に設けられている展望スポット。各務ヶ原から名古屋北部まで大きく展開する大展望を楽しむことが可能です。町と山が近いからこそ、まるで町に引き込まれるようなパノラマ!
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな「各務原アルプス」ですが、日中だけでなく、実はナイトハイキングというマニアな楽しみ方もあります。
各務原権現山の山頂からは、名古屋・岐阜両方の夜景を望むことができ、初夏には涼しい夜風に吹かれながら、非日常で趣深い時間を過ごすことが可能です。
なお夜景を見る場合は、明るいうちにライトを必ず持参して登るようにしましょう!
<各務原アルプス/各務原権現山の基本情報>
住所:岐阜県各務原市蘇原北山町須衛町1-1-14
アクセス:JR各務ヶ原駅から蘇原自然公園・伊吹の滝まで車で10分、伊吹の滝から各務原権現山まで徒歩往復2時間半
写真:土庄 雄平
地図を見る同じく岐阜南部で、根強い人気を誇るのが加茂郡に位置する「納古山」。こちらも標高は630mと高い山ではないものの、コースが面白く、短時間で登頂でき、素晴らしい山頂パノラマが望めるという三拍子が揃っている点が醍醐味です。
最もスタンダードなのは、登りは中級コース→下りは初級コースという順序。登りは途中から簡単な岩場も現れ、アスレチックな登山を楽しめます。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた随所にある展望台からは、木曽の名峰・御嶽山や中央アルプス、そして山頂まで至ると霊峰・白山まで視界に収めることができます。この標高で、ここまで日本を代表する名峰が望める山は他にないでしょう!
山頂に設けられたテーブルで、360度の展望を眺めつつ、お弁当を頂くのは至福のひと時。往復3時間程のため、家族連れのハイキングスポットとしてもオススメです。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた「納古山」が人気を誇っている理由の一つには、山頂の守り神「ノコリン」の存在もあります。きもかわいい独特なビジュアルが、いつしか登山客の間で好評となり、今では登山目的が「ノコリン」という方も!
素晴らしい登山に加え、日本全国ここでしか会えない"ゆるキャラ"にも出会える!一石二鳥の気持ちいい低山ハイキングに出かけてみてはいかがでしょうか?
<納古山の基本情報>
住所:岐阜県加茂郡川辺町上川辺
アクセス:美濃加茂ICから第二駐車場まで車で20分、第二駐車場から往復3時間
写真:土庄 雄平
地図を見る岐阜県関市の北部にそびえ、岐阜県の中濃地区一の名山として知られる「高賀山」。かつて妖魔退治の舞台となり、信仰対象として崇められてきた宗教色の強い山でしたが、現在では多くの登山客で賑わう郷土の山へと姿を変えています。
そんな「高賀山」登山の第一の特徴は、中腹を覆い尽くす"美しいブナ林"。片道2時間半にわたり、夏には緑、秋には美しい紅葉の天井を眺めながら、ひっそりとした山歩きが楽しめます。所々修験道の軌跡が垣間見えるのもポイントです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして第二の特徴は、山頂に広がる大パノラマです。稜線から山頂へ至るラストで、180度以上視界が開け、白山や乗鞍岳、御嶽山などの日本屈指の高峰を遠望する大スケールの絶景を味わえます。
途中に展望がほとんどない山だけに、思わず息を呑むクライマックスです!
なお前で紹介した二つの山より距離が長く、標高差が大きいため、トレッキングシューズなどの装備が望ましく、十分な体力が必要です。本格登山の第一歩にいかがでしょうか?
写真:土庄 雄平
地図を見るなお高賀山は、板取川という美濃を代表する清流沿いに位置しています。登山口である高賀神社(高賀の森公園)から車で10分ほどの場所に、有名な「名もなき池(通称:モネの池)」が位置しています。
高賀山の登山後に訪れれば、山と水辺で美濃の大自然を心ゆくまで楽しむ旅の完成です!
<高賀山の基本情報>
住所:岐阜県郡上市洞戸高賀
アクセス:美濃ICから高賀神社・高賀の森公園まで車で30分、登山口から徒歩往復4〜5時間
写真:土庄 雄平
地図を見るこれまで美濃地方へ焦点を当ててきましたが、飛騨地方へ入れば、東に北アルプス、西に両白山地がそびえており、本格的な高峰へチャレンジすることができます。
その中で、初心者に強くお勧めしたいのが「乗鞍岳」。飛騨高山からバスを乗り継ぐだけで、標高2702mまでアクセスでき、そこから往復4時間ほどで3000m級峰へ登頂できるのです。
写真:土庄 雄平
地図を見る登山口の畳平周辺は、美しい森林限界とエメラルドブルーの池。そして山頂付近になると、火山ならではの荒涼な世界が広がります。普段は味わうことのできない大スケールの山岳美と、その劇的な景色変化に、思わず感動してしまうはず!
特に、蚕玉岳(こたまだけ)から眺める乗鞍岳山頂・剣ヶ峰は、まさに天へ届くような迫力を備えています。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた乗鞍岳では、7月上旬から8月中旬ごろにかけて高山植物が咲き乱れることでも有名!特に、畳平バスターミナルから降りたすぐの場所にある「お花畑」では、ヨツバシオガマやハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなど色とりどりの花々が鑑賞でき、癒しの散策を満喫できます。
まさにアルプスデビューにもってこいの名峰「乗鞍岳」。体力に自信がなくても楽しむことができるので、登山自体が初めてという方にもオススメです。
<乗鞍岳/剣ヶ峰の基本情報>
住所:岐阜県高山市丹生川町岩井谷
アクセス:畳平でバスを下車後、往復約3時間
写真:土庄 雄平
地図を見る一方、日本三名山・白山を主峰とする両白山地でオススメしたいのが、郡上市の最高峰「銚子ヶ峰」。白山信仰の軌跡と言える禅定道(白山登拝のために作られた修行の道)のうち、南部の石徹白から伸びる"美濃禅定道"の途中に位置し、知る人ぞ知る名峰です。
登山道一帯はブナ林に覆われており、前半は静謐な樹林歩き、後半には笹原へと変わり、白山の雄大な山容を望めるのが醍醐味です。
写真:土庄 雄平
地図を見るその中でも特に、紅葉の美しさは筆舌に尽くしがたく、10月後半には錦絵のように鮮烈な稜線、11月に入ると紅葉に包まれる樹林歩きなど、秋ならではの山の世界をロングスパンで堪能することができます。
また登山口近くの巨大樹「石徹白の大杉」の葉も黄色へと染まり、普段より一層、幻想的な雰囲気を漂わせるのもポイント!
写真:土庄 雄平
地図を見るなお登山道の途中には、「おたけり坂」「雨宿りの岩屋」「母御石」など、白山信仰を開いた泰澄に因んだスポットが点在。随所でミステリアスな雰囲気を感じられるのも魅力です。
少々玄人向きですが、往復10km以内で、標高差は800mほど。危ない箇所もなく、登山初心者から中級者までオススメできるルートと言えるでしょう。
趣深い登山を楽しみながら、歴史と伝説に思いを馳せる山旅はいかがでしょうか?
<銚子ヶ峰の基本情報>
住所:岐阜県郡上市荘川町尾上郷
アクセス:高鷲ICから石徹白登山口まで車で30分、登山口から徒歩往復5〜6時間
いかがでしたでしょうか?豊かな自然が根付いているという漠然とした印象の岐阜県ですが、実は「山」という観点でみれば、これから山登りを始める人にもってこいの充実したラインナップを誇っています。
南部の美濃地域では、登りやすく景色が素晴らしい低山。その一方で、飛騨地域には日本の屋根アルプスや、孤高の白山が育む雄大な峰々が根付いています。ぜひ、まだ見たことのない景色や世界を求め、岐阜の名山へ登ってみてはいかがでしょうか?
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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