壮大なスイスの自然で撮影された映画のロケ地めぐりをしよう

壮大なスイスの自然で撮影された映画のロケ地めぐりをしよう

更新日:2020/05/28 16:33

ネプフリン 由香のプロフィール写真 ネプフリン 由香 時々欧州の街・スイス専門旅行ライター
スイスには世界に誇れる壮大なスケールの山、渓谷が数多くあります。大迫力なその自然は、映画制作者たちにとっても、スリル満点な絵が撮れる大変魅力的な素材となっています。そこで今回は、様々な映画で撮影された場所の中から、超人気スパイ映画シリーズ『007』の3本と若い世代に人気の『グランド・ブダペスト・ホテル』のロケ地を紹介したいと思います。映画を見るとそこを訪れる楽しみもさらに増すのでおすすめです!

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)

『女王陛下の007』のロケ地「シルトホルン」

『女王陛下の007』のロケ地「シルトホルン」

提供元:SCHILTHORNBAHN AG

https://schilthorn.ch/地図を見る

『女王陛下の007』は1969年のイギリス映画、007シリーズ6作目。007シリーズの編集や監督でよく知られるピーター・ハントが監督、ジェームズ・ボンドはジョージ・レーゼンビーが演じています。

本作は、スペクターの首領ブロフェルドの捜索をイギリス秘密情報部員のボンドが任されることから始まります。ブロフェルドは、スイス・アルプスの山頂レストラン、ピッツ・グロリア(Piz Gloria)の経営の傍らで会員制のスキー・クラブと研究所を営んでいるが・・・。

その舞台となったのが、標高2,970mのシルトホルン(Schilthorn)の展望台にあるピッツ・グロリアという劇中そのままの名前の山頂のレストランです。

『女王陛下の007』のロケ地「シルトホルン」

提供元:SCHILTHORNBAHN AG

https://schilthorn.ch/地図を見る

この展望台は、スイスの名峰アイガーとメンヒ・ユングフラウを同時に見られる絶景ポイントとして知られています。

ガラスで周囲を覆われたピッツ・グロリアは、回転式でアルプスの山々を360度見ながら食事を楽しめる最高に贅沢なレストランです。ボンドは、ここで美女に囲まれ、優雅に素晴らしい景色を堪能しながらシャンパンを嗜んだのです。

このレストランでは、毎日「ジェームズ・ボンド・ブランチ」が楽しめます。11:00〜14:00までビュッフェ形式で、大人CHF35.00/子供(6〜15歳)CHF20.00。ゆったりと素晴らしいスイス・アルプスを眺めながらスイスのブランチを楽しんでみては?

また、展望台には『女王陛下の007』の記念碑や俳優の手形などが展示されています。食事の後にお散歩がてら色々と展示をながめるのもいいでしょう。

『グランド・ブダペスト・ホテル』のロケ地「ユングフラウヨッホ」

『グランド・ブダペスト・ホテル』のロケ地「ユングフラウヨッホ」

提供元:Jungfraubahnen

https://www.jungfrau.ch/地図を見る

『グランド・ブダペスト・ホテル』は2014年、アメリカの奇才ウェス・アンダーソン監督・脚本のアメリカとドイツの合作映画。

ホテル支配人とボーイが窃盗をし、国境を跨いで様々な場所へ逃亡するというテーマをとてもコミカルに描いています。その逃亡シーンの一つにスイスが登場します!

ハラハラドキドキな逃亡の道中に登場する雪山のシーンは、スイスの三大名峰の一つであり世界遺産でもある標高3,571mのユングフラウヨッホにある「スフィンクス展望台」。この展望台は世界で最も高い位置にある一般開放している展望台の一つであり、またヨーロッパで最も標高の高い位置にある駅、ユングフラウ鉄道駅(標高3,454m)がある事でも知られています。

スフィンクス展望台からは、万年雪やアレッチ氷河、パワフルな山々を望めます。本作中での展望台は俯瞰で撮られており、その標高の高さが強調され効果的に使用されています。実際には、劇中のアングルからの展望台の撮影は不可能で、ミニチュアを作って撮影をしたそう。

『グランド・ブダペスト・ホテル』のロケ地「ユングフラウヨッホ」

提供元:Jungfraubahnen

https://www.jungfrau.ch/地図を見る

スフィンクス展望台があるユングフラウヨッホへ行くには、ユングフラウ鉄道(Jungfraubahn)を利用します。道中のほとんどがトンネル内なので、車窓は長くは楽しめません。が、トンネル内で途中二箇所、アイガーヴァント駅、アイスメーア駅に停車するので、外界を見学できます。特にアイガーヴァント(アイガーの壁)は、絶壁アイガーの北壁を迫力満点で楽しめるのでお勧めです。

『007 ゴールドフィンガー』ロケ地「フルカ峠」

『007 ゴールドフィンガー』ロケ地「フルカ峠」

提供元:Pixabay

https://pixabay.com/de/地図を見る

『007 ゴールドフィンガー』は1964年のイギリス映画で007シリーズ3作目。007シリーズの監督として知られるガイ・ハミルトンが監督を務め、ジェームズ・ボンドには初代から演じているショーン・コネリーが。

休養でマイアミを訪れていたボンドは、カジノでいかさまをするゴールドフィンガーの存在を知ります。イギリス情報局秘密情報部の局長からボンドがゴールドフィンガーの調査を任命されるところからストーリーは大きく展開していきます。

ボンドとゴールドフィンガーがカーチェイスする迫力満点のシーンに、スイスのフルカ峠が使われています。今作以降、定番となるボンドカーは本作で初登場となりました。

『007 ゴールドフィンガー』ロケ地「フルカ峠」

提供元:Pixabay

https://pixabay.com/de地図を見る

ウーリ州のアンデルマットとヴァレー州のグレッチを結ぶフルカ峠は、ヘアピンカーブの連続で、その長さは2429m!オープンは6月末から10月初旬まで約3ヶ月間のみ。

峠越えをしたい方は、ポストバスをぜひご利用ください。アンデルマット(Andermatt)から、グレッチ(Gletsch)を経由してオーバーヴァルト(Oberwald)まで走るルートです。すぐ隣のグリムゼル(Grimsel)峠ルート、スステン(Susten)峠ルートと全部で3ルートあります。国内のみならず世界中からの観光客がバスを利用したり、レンタカーで自ら走って楽しんでいます。

『007 ゴールドフィンガー』ロケ地「フルカ峠」

提供元:Dampfbahn Furka-Bergstrecke AG

https://www.dfb.ch/index.php?id=erleben&L=0地図を見る

フルカ峠のもう一つのアトラクションが「フルカ山岳蒸気鉄道/Dampfbahn Furka-Bergstrecke(DFB)」です!

観光客の大人気特急列車「氷河特急」は、かつてはその名前の由来である、ローヌ氷河の眼前を通るフルカ峠越えルートを走行していました。

廃線後、鉄道ファンの熱狂的な声により、ボランティアによる活動がその旧路線を修復、各国に売却されていた蒸気機関車を買い戻し、「フルカ山岳蒸気鉄道」と名を改めて復旧させたのです!徐々に路線は延長され、2010年にはレアルプ駅=オーバーヴァルト駅間の旧路線の全線が開通、大人気アトラクションとして6月〜10月の間フル営業しています!予約はオンラインで可。

『007 ゴールデン・アイ』ロケ地「ヴェルザスカダム」

『007 ゴールデン・アイ』ロケ地「ヴェルザスカダム」

写真:ネプフリン 由香

地図を見る

最後は『007 ゴールデン・アイ』、1995年のイギリス映画です。007シリーズ17作目、監督はニュージーランド出身のマーティン・キャンベル。ジェームズボンドには、ピアース・ブロスナンを迎えています。

時は1990年代、冷戦時代が終わり政治情勢が急激に変化し続けた頃。ボンドは、モナコに向かう途中、軍用衛星「ゴールデンアイ」の強奪を狙う国際犯罪組織「ヤヌス」の存在を知ります。ゴールデンアイが旧ソ連が極秘に開発していた軍用衛星である事を知っていたボンドの上司は、ボンドにロシア行きを指示するが・・・。

本作の冒頭で、ボンドはソ連アーカンゲルの化学兵器工場に潜入します。そこで使用されたダムがスイス、ティチーノ州のヴェルザスカ・ダムです。このダムの高さは220m、下を覗くとぞくぞくしてしまうくらいです。

ヴェルザスカ・ダムでは、ボンドのように、バンジージャンプ体験ができるので、チェレンジャーはぜひ!

『007 ゴールデン・アイ』ロケ地「ヴェルザスカダム」

提供元:Ticino Turismo

https://www.ticino.ch/地図を見る

美しい冷たい透き通る雪解け水が印象的なヴェルザスカ渓谷(Valle Varsasca)は、スイス南部のイタリア語圏ティチーノ州にあります。

夏になるとスイス人がこぞってこの川辺にこの地方独特な石造りの家を借り、夏の間を過ごす避暑地でスイスの秘境とも呼ばれています。車を少し走らせれば、ロカルノ(Locaron)という美しい街もあるので、大自然の景色と街を共に楽しめます。眼眼鏡橋や周囲エリアなどが魅力!

大自然の景色が楽しめる!スイスの映画ロケ地まとめ

映画ファンにとって、ロケ地めぐりは最高の楽しみであり、最高の贅沢でもあります。今回紹介した『007シリーズ』や『グランド・ブダペスト・ホテル』の劇中に登場するスイスの圧倒的な大自然を「あ、ここはあのシーンで出てきた場所だ!」と映画への想いを馳せながら見物するのはとても楽しいものです。ロケ地を実際に見た後に映画を見直すと、映画もまたより身近に感じることでしょう。

2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/05/20 訪問

- PR -

条件を指定して検索

ナビゲーターアワード2020 ナビゲーターアワード2020

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- PR -