写真:安藤 美紀
地図を見る浴衣を着た観光客がそぞろ歩きし、昼も夜もにぎやかな湯畑周辺。その一角、温泉たまご&もろみ漬けのお店「頼朝」脇の路地を、共同浴場「地蔵湯」方面へ進み、階段を上がった先に「源泉一乃湯」はあります。
築100年を超える「一田屋旅館」をリノベーションしたのが、この施設。上品な町屋造りの格子が、草津の街に溶け込むように佇んでいます。
写真:安藤 美紀
地図を見るチェックインは15時、チェックアウトは翌10時。重厚感ある蔵戸の自動ドアが開いた瞬間から、別世界は広がります!
写真:安藤 美紀
地図を見る純和風ではなく、西洋のモダンエッセンスが溶け込んでいるのも「源泉一乃湯」の魅力。ロビーラウンジでは、まるで別荘のように暖炉型ヒーターがパチパチと音を立てています。
ここで楽しみたいのは、館内の回遊。前身の一田屋旅館時代、建物は時を追うごとに増築され、全部で4部構成になっていました。改築された現在も、梁や柱は当時のまま。館内をグルっと歩くだけで、「柱がなんでこの位置にこんなにあるの?さっきと梁の太さがぜんぜん違う!」と時の移ろいを感じることができます。
写真:安藤 美紀
地図を見る「源泉一乃湯」の客室は、全部で44部屋。どの部屋も「素泊まり宿=客室が狭い」の概念を覆す、ゆったりしたレイアウトになっています。
部屋のタイプは、ダブルルームやツインルームの他に、草津では珍しい4人同時に泊まれるロフト付ファミリールームも!旅の目的ごとに、いろいろな泊まり方ができるのは嬉しいですね。
写真:安藤 美紀
地図を見るベッドは、アメリカのトップブランド「シーリー社」を採用。ソフトな寝心地で、深い眠りにつれていってくれます。さらに、2種類(硬いor柔らかい)の枕も用意されていて、快眠性もバッチリ。
そして壁には、江戸時代後期の草津温泉を描いた絵図が!江戸時代の物流といえば、車ではなく馬が主力でした。絵図をよくみると、馬を引いた人も登場します。他にも館内には、時代が違う2種類の絵図があるので、探してみてくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見る自家源泉「新地蔵の湯」は、宿の敷地内にあり、露天風呂付き客室と足湯に注がれています。泉質は、酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉。湯に浸かると肌表面がキュッと引き締まり、発汗力抜群。しばらくすると、サウナ級に汗が吹き出します。この湯を人に例えると、ムキマッチョな体育会系!というと、どれだけパワフルな湯かお分かりいただけるのではないでしょうか?
奈良時代にはすでに温泉としての利用が始まり、江戸初期には幕府の直轄領になった草津温泉。そんな歴史ある草津の中でも、自家源泉を持っている宿は、「源泉一乃湯」を含めてわずか7軒だけ。草津ファンには、最高に贅沢な一湯になるでしょう!
写真:安藤 美紀
地図を見る「新地蔵の湯」を楽しむなら、中庭にある足湯も利用しましょう。お風呂と同じで、足湯は江戸時代に定着し、疲労回復に使われてきました。1回あたりの時間は、10分〜20分を目安に。一番心臓から遠い足を温めることで血流がアップし、むくみの解消やリラックス効果に役立ちます。
写真:安藤 美紀
地図を見るそして大浴場には、草津の主要6源泉で最も有名な「湯畑源泉」が、かけ流しで溢れています。源泉温度が50度近く高いため、湯量を少なくして、41度前後になるよう調整。レモン同等の酸性(pH2.1)の湯が気持ち良くて、肌の表面と心のトゲトゲを溶かしてくれるよう!
朝の時間帯に浸かると、体が活動モードになりしゃきっと目覚められますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る大浴場で汗を流したら、無料のソフトドリンクバーコーナーへ。ここにあるものは、24時間いつでもおかわり自由。脱水状態にならないように、水分はしっかりとってくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見る宿のコンセプトは「暮らすように泊まる」。44室中19室にミニキッチンを備えているんです。さらに、レミパンを始めとした調理器具、食器類、基本の調味料も宿に完備。フロントスタッフに伝えると、すべて無料で借りられます。
自炊用の食材は、宿から徒歩10分のスーパー「もくべえ」をチェック。ここなら、群馬ならではのうどんや蒟蒻などいろいろ揃います。
写真:安藤 美紀
地図を見るせっかくなら、自炊に加えて、草津の人気店の味をテイクアウトして楽しみましょう!
オススメは、この2店。
・龍燕(りゅうえん)の「おかげしゅうまい」
・静(しずか)の「焼き鳥」
「源泉一乃湯」の売店コーナーに地ビールもあるから、呑んべえも安心。
写真:安藤 美紀
地図を見るそんなにお酒が強くない人でも、温泉で良い気分になると、1杯だけでも飲みたくなりますよね。「源泉一乃湯」にあるバーは、特に群馬の梅酒のラインナップが充実。女子一人でほろ酔いになるのにぴったりです。休む前に一杯…という理想的な大人の時間を過ごせますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る「源泉一乃湯」は素泊まりの宿ながら、無料朝食がついてくるのも嬉しい点。朝食のメニューは、パン、ウインナー、そして野菜たっぷりのラタトゥイユ。素朴な味付けで、お腹も心も優しく満たされます。
写真:安藤 美紀
地図を見るお腹がいっぱいになったら、湯かご片手に湯畑散策にでかけましょう。「源泉一乃湯」オリジナルの湯かごは、湯畑をイメージしたデザイン。鮮やかなブルーが差し色となって、浴衣姿がぐっと引き立ちます。こんな可愛い湯かごだったら、そぞろ歩きも楽しくなりますよね!
動画:安藤 美紀
地図を見るいかがでしたか?“暮らす”をちょっぴり優雅に体験できるのが「源泉一乃湯」。最後に、今までご紹介した内容を動画でお楽しみください。
「源泉一乃湯」がある一帯は、地蔵源泉を有する「地蔵エリア」とも呼ばれています。
今でこそ、草津のシンボルといえば湯畑ですが、実は湯畑が栄えたのは明治になってから。もともとは、「地蔵エリア」が草津の歴史の中で最も栄えた湯治場として、史書に記されてきました。現在、この「地蔵エリア」を再びにぎやかにしていく「裏草津」を再開発中。徐々に変わっていく様子も、旅の楽しみのひとつですよ。
素泊まりの宿なら、注目エリアに立つ「源泉一乃湯」へ。こんな宿なら、素泊まりビギナーも泊まってみたくなる!
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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