奥秩父山脈の瑞牆山(みずがきやま)の山麓にあたり、深い自然が根付く北杜市の山間部。四季折々美しい本谷渓流を育み、ラジウム泉の増富温泉が湧く、まさに秘境エリアです。そんな到底、ご飯屋さんがあるとは思えないこの場所に、今回紹介する「森のラーメン高須」は位置しています。
写真:土庄 雄平
地図を見る北杜市から車で約1時間、みずがき湖へ至り、神戸トンネルを越えれば、道沿いに看板が!何枚にも分かれており、手作り感満載。加えて、これだけ旗が立っていても「こんな山中に、ラーメン屋さんなんて、まさかね…。」と疑念がよぎるはず。
しかし、看板に従って進んでみてください!たとえ、その先がより一層引き返したくなる酷道ばりの林道でも。(暗示)
写真:土庄 雄平
地図を見る一方、「森のラーメン高須」には北側もアクセスできますが、相当な酷道マニアでない限り止めたほうが良いでしょう!オフロード必至、普通のドライバーならビックリしてしまう険しい道のりです。
そして「これは、店なんて存在しないね!」と思い始めた頃に、ワイルドな看板が現れ、その色合いや文字の筆跡がどことなく不気味な印象を与えます。心臓に悪いので「森のラーメン高須」へは必ず南側からアクセスしましょう!笑
写真:土庄 雄平
地図を見る懐疑心を感じながら、道を進むこと10分で、あの“高須”の看板が再び現れます!「やっと到着したぁ〜」と思い、建物の様子を伺うものの、店というより山小屋?建物の周囲に物が散乱しており、一見無人の家屋のようにも見えますが、よく目を凝らせば、生活感があることに気づくでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るなんと秘境にポツンと一軒家のロッジが「森のラーメン高須」の正体!ご主人自ら作り上げたロッジをお店として、週末だけ老夫婦二人でジビエを駆使したラーメンや小皿料理を振る舞っているのです。
なお、客先が屋外というのも面白いところ。これまたご主人お手製という机と椅子が並んでいます。まさに野趣あふれるワイルドなスタイル!
写真:土庄 雄平
地図を見るそれでは注文に移りましょう。さすがは「森のラーメン」!ジビエ肉と山菜を使ったメニューしかありません。ラーメンは二種類しかお品書きにないものの、店の建物の貼り紙に書かれたものも合わせれば四種類ほど。
オススメはやはり定番の「森の醤油ラーメン」!鹿肉チャーシューと、奥秩父の豊かな湧水を使ったこだわり尽くしの一杯です!(それにしても、山菜塩ラーメンより安い価格設定が気になります……)
写真:土庄 雄平
地図を見るまだまだ驚きの“高須スタイル”が続きます!なんと、ラーメンを待っている間に提供されるのは「お通し」。小皿に三種類も、自家製のお漬物?が運ばれてきます。なんだか不思議ですが、ここまでよく来てくれたというお二人なりのサービスです。お茶を啜りながら美味しく頂きましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそしてとうとうラーメンが運ばれてきます。お店のロケーションと外観、そしてお通しなどの独特のスタイルから「さぞ尖ったラーメンが出てくるのだろう…」と思いきや、目の前には何とも美味しそうな標準的な中華そば!
一度口に運べば、染み渡る醤油の甘みと、ジビエのまろやかな旨み。獣臭さは皆無で、食べ進めるほど、ホッと肩の荷が降りるような優しい味わいに仕上がっています。
写真:土庄 雄平
地図を見るその中で良い仕事をしているのが、この極細縮れ麺!ジビエラーメンの滋味深さを損なわず、食べ応えまで演出しており、隠れた主役になっています。なお鹿肉チャーシューは、脂身少なめのあっさりとした旨さ。染み込んだスープとの相性が絶妙です。
写真:土庄 雄平
地図を見る意外にも万人受けするような味わい深いラーメンを提供する「森のラーメン高須」ですが、実はサイドメニューも見逃せません!特に、貴重なジビエ肉を調理した「肉皿シリーズ」のセット注文がオススメ。
肉はシカ、イノシシ、クマと三種類ありますが、その中でもクマ肉は飛びっきり脂が甘く、癖になる美味しさ!ラーメンが優しいだけに、より一層存在感が際立ちます。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた山菜をふんだんに使った焼き餃子も、追加注文してみてはいかがでしょうか?ジビエ肉と、シャキシャキ山菜が組み合わさると、言葉では言い表せない不思議な香味。しかしながら不思議と、箸を進める手が止まらない、まさに珍味と言える一品です。
写真:土庄 雄平
地図を見る店のロケーションや外観から、果たしてどんな店なのだろうか?と懐疑心を抱いてしまう「森のラーメン高須」。しかしながら、そこにはお客さんへの趣向を凝らしたサービスと、どんな方でも満足できる優しいジビエラーメン・ジビエ料理がありました。
また気さくなオーナー夫婦も癒し系で、森のラーメンで食事をすれば、心も身体もリフレッシュできること間違いなし!ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
住所:山梨県北杜市須玉町小尾2817-50
営業時間:10時30分〜18時30分(土日のみ営業)
電話 : 055-252-4157
アクセス:長坂IC(北杜市街)から県道23号線(増富ラジウムライン)→県道610号線(原浅尾韮崎線)を経て車で約1時間
※備考
冬季:11月末〜4月はお店を閉めるため、注意しましょう。
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/18更新)
- 広告 -