写真:安藤 美紀
地図を見る「ホテル昭和」の創業は、パンダが日本初公開され、大フィーバーを巻き起こした昭和50年代。東京と長野を結ぶ国道20号・甲府バイパス完成時に作られました。
その後、ホテル周辺には全国展開するチェーン店のビジネスホテルが続々と建設され、景観も変貌。大きなトラックがビュンビュン走る国道沿いで、ここだけが昭和のオーラを濃く放っています。
オーナーは、堀之内さんご夫婦。お二人のあったかい人柄が、旅の疲れを忘れさせます。
写真:安藤 美紀
地図を見る「古いだけのホテルなんでしょ?」そう思って見過ごしたら、もったいない!「ホテル昭和」は、敷地内にふつふつと湧く自家源泉を持つ貴少なビジネスホテル。しかも、泡々たっぷり甲州の名湯「韮崎旭温泉」を凌ぐのではというほど“神がかり的な湯”を有しています。
ホテルの南側にあるのは、レトロなフォントがかわいい「カアナパリ」と書かれた入口。現在、温泉を利用できるのは宿泊客だけですが、以前はここを通って日帰り利用の人が訪れていました。
かなり気になる謎ワード「カアナパリ」の由来は、オーナーがハワイのリゾート地、カアナパリに憧れたからだとか。自由すぎ!
写真:安藤 美紀
地図を見るレトロな趣は残しつつ、現代的な快適性や不便を感じさせないのが「ホテル昭和」の魅力。チェックイン時には、女性の色浴衣を無料でレンタル可能。また、客室でくつろげるようにレッグマッサージジェル&入浴剤をプレゼントしてくれるサービスも(女性限定)。
写真:安藤 美紀
地図を見る館内を歩いていると、驚きの光景が出現します。フロントに始まり、廊下、階段、客室にいたるまで、絵・絵・絵!まるで美術館のような雰囲気です。
たくさん絵が置かれている理由は、エレベーターがない館内で、階段を歩くときに苦痛を感じないように…というオーナ−の気遣いから。館内を歩くだけで、見て楽しめる工夫にほっこりです。
写真:安藤 美紀
地図を見る「ホテル昭和」には、山登りの人もよく泊まりにきます。甲府は、金峰山(きんぽうざん)をはじめとした「日本百名山」に名を連ねる山がたくさんある“山の都”。都心から車でも電車でも約90分と近く、ハイカーからも人気です。
ホテルで気軽に眺望を楽しむなら、最上階3F廊下へ出てみましょう。夕暮れ時になると、駒ケ岳が夕日でピンク色に染まる美しいサンセットタイムが楽しめますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る客室は全部で50部屋。そのうちシングルルームが40室をしめています。ご夫婦やカップルでコスパ重視の部屋を選ぶなら、シングルルームにダブルベットを入れたセミダブルがオススメ。備品は2セットずつ用意されていて、リーズナブルに泊まれます。
そして写真のダブルルームも、カップルに人気が高いお部屋。ダブルといいながらも、実はベッドはクイーンサイズ!一人3000円台〜と、こちらもハイコスパです。
写真:安藤 美紀
地図を見る客室の内線電話は、指を入れて回す、ナウなダイヤル式です。部屋についたら、昭和に紛れ込んだような雰囲気をじっくりと味わってくださいね。
昭和50年代生まれのこの建物は、鉄筋コンクリート造りで遮音性も抜群。お隣りの話し声や物音などはまったく気になりません。静かにくつろぎたい人にピッタリ。
写真:安藤 美紀
地図を見る客室で一息ついたら、いよいよ温泉を楽しみましょう。脱衣所は雰囲気がガラッと変わり、エスニックなテイスト。すみずみまで清掃が行き届き、エステにきたようで気分が上がります!
※「ホテル昭和」の大浴場は1箇所だけ。男女入れ替え制で、時間ごとに使い分けます。女性の入浴時間は男性の入浴時間より短く、平日、週末などで変わります。詳しくはフロントにて問い合わせしてくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見るまず驚くのは、かけ流された温泉のドパドパっぷり!
中央の浴槽には、45度の熱めの温泉がみなぎり、湯口から滝のような勢いで湯が打ち付けています。奥の浴槽では、入りやすいよう加水した温泉と水風呂も楽しめます。
泉質は、やわらかで優しい単純温泉。とろみ感がある発泡性の成分も入っているため、湯船に浸かるとすさまじい量の細かい気泡が全身に付着します。黄金色の湯、モール臭、とろっとした肌触り、激しい泡感…。こんな町中で、最高級の温泉に出会えるなんて!と嬉しくなります。
写真:安藤 美紀
地図を見るもう1つの名物が、カオス感満点の人間用冷凍室。
中の気温は、なんとマイナス15度。これは、冬のフィンランドで全裸で過ごすのと同じぐらいエクストリームな体験です。勇気を出して中に入ると、「寒すぎるって!このままだと死んじゃうよ!」と本能的にSOSを発信。お腹の贅肉につい感謝してしまいます。
でも、この後でほっかほかの温泉に入ると、病みつきになるほど気持ちいい!細胞レベルで体が活性化されるような、究極の温冷交代浴を楽しんで。
動画:安藤 美紀
地図を見るなんと深夜には、こんな贅沢な温泉を無料で貸切れる特典も!利用時間は、深夜12時から40分間。先着順で1日4組までとなりますので、チェックイン時にすぐ予約するようにしましょう。
それでは、一人で贅沢湯に浸る幸せな温泉動画をお楽しみください。
写真:安藤 美紀
地図を見る「ホテル昭和」は無料で食べられる朝食もユニーク。テーブルの上をみると、「アレンジレシピ」が添えられています。シュガートーストやマヨコーン、ヨーグルトバナナなど、どれも「ちょっとやってみようかな!」と思える簡単なものばかり。料理はそこまで得意じゃなくても、挑戦してみたくなります。挽きたての珈琲(ホット&アイス)を無料で飲めるのも、嬉しい限り。
写真:安藤 美紀
地図を見る朝は“ごはん派”という方は、有料の和朝食(390円)もオススメ。ここで使われているお米は、南アルプスのミネラル豊富な雪解け水で育てられた、米の名産地「武川町」のコシヒカリ。江戸時代は将軍家の献上米として使われ、現在は5年連続日本穀物検定協会の食肉ランク「特A」を取得。今も昔も、幻の米と言われているんです!
ふっくらキラキラのごはんは、噛むほどに甘み・旨味が広がり、箸が進みまくり。ごはんのお供がたくさんあるので、マリアージュを探求してみてくださいね。
「ホテル昭和」は甲府昭和ICから1分という、好アクセス。ワイナリー巡りが楽しい勝沼へは約18分。絶叫系が好きな方は、少し足をのばせば富士急ハイランドまで約1時間。ここを拠点にして高速で移動すれば、旅の可能性が格段に上がります。
客室が静かなので、今の時代に合ったリモートワークにも最適。大浴場を貸切って、“NO密”温泉旅行も叶いますよ。さあ、一度味わったらやめられない、究極のハイコスパ湯旅へ!
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/16更新)
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