写真:土庄 雄平
地図を見る京都市街から最もアクセスしやすく、そして最もお勧めしたい山が、左京区に位置する「大文字山」。毎年、お盆に行われる京都の風物詩“五山の送り火”の舞台となる山です。この山の醍醐味は、気軽に登山の楽しみを味わえるということ。
登山道は危険個所がなく、一般の服装でも登頂できるカジュアルな内容ながら、登山ならではの美しい樹林帯の山歩き、そして中腹の火床では京都有数の大パノラマを堪能できるのです。
また、銀閣寺や南禅寺、蹴上など登山口が豊富で、登山ルートにバリエーションがもてるのもポイント!登山前後に、京都観光も組み合わせれば一石二鳥で楽しむことが可能です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして最後に、四季折々いつ登っても素晴らしいということも、大文字山の特筆すべき点でしょう。
春には桜を見下ろし、夏には濃い緑、秋には鮮やかな紅葉と、冬には京都の一面の雪景色。加えて夜景も感動レベルの圧倒的な美しさ!ぜひシチュエーションを選びながら、何度も足を運んでほしい名山です。
<大文字山の基本情報>
住所:京都府京都市左京区浄土寺七廻リ町
アクセス:(銀閣寺ルート)銀閣寺正門を入らず、左に道なりに進むと登山口。登山口より火床まで徒歩30分、山頂まで徒歩1時間。(南禅寺ルート)蹴上インクラインの裏手から入山。日向大神宮から山頂まで徒歩1時間弱、火床まで徒歩1時間半。
写真:土庄 雄平
地図を見る京都の奥座敷と言われる大原ですが、実はその周辺は里山の宝庫であり、大原三山や大原の里10名山など、個性豊かな峰々が数多くあります。その中で一番オススメしたい山が「金毘羅山」。江文峠から入山すれば、往復1時間半程度でありながら、気持ちの良いハイキングを楽しむことが可能です。
写真:土庄 雄平
地図を見るスタート直後は京都の山らしい静謐な杉林の中を歩く道が続き、そして一旦稜線に出ると、少々アスレチックな岩場が現れます。短時間ながらコース変化があるのも魅力。
写真:土庄 雄平
地図を見るなお一貫してあまり展望のない山ではありますが、山頂へ至る直前の小ピークからは、京都北部の美しい山々と京都市中・大原の町を一望できる絶景が現れます。みなぎる緑と鮮やかな青空のコントラストが最高に爽快!
京都市街とは全く様相の違う、自然豊かな京都の姿がそこには広がっています。家族連れや、登山経験が全くない人でも楽しめる「金毘羅山」。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
<金毘羅山の基本情報>
住所:京都府京都市左京区静市静原町
アクセス:戸寺or江文峠までバス・車でアクセス。江文峠から入山後、徒歩で山頂まで往復1時間半。
写真:土庄 雄平
地図を見る京都で一番人気を誇る「愛宕山」。愛宕参りという風習から月に数回、また多い人だと毎日登る方もいるくらい、京都ではメジャーな山です。前述した2座に比べて少し奥まった場所に位置していますが、JR京都駅や阪急嵐山駅から登山口の清滝までバスが通じているため、比較的アクセスのハードルは低いと言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る愛宕山のポイントは、山頂に至るまで続く杉林。展望は山頂まで終始開けず、ずっと鬱蒼とした森の中を進んでいきますが、それ故に、修行の山らしい荘厳な印象を与えてくれます。登山途中は他の登山者とすれ違うことも多いため、登山者ならではの挨拶のやり取りが楽しいです。
清滝からコースは三つありますが、スタンダードなのは表参道。しかしやや単調なので、月輪寺参道が最も野趣がありオススメ!一方で大杉谷道は、歩き慣れた中級者向けと言えるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた大文字山と同様、季節によっても趣を変え点も、愛宕山の魅力!特に冬には、真っ白に登山道が染まり、山頂付近の大樹が凍り付くため、より神秘的な世界へ変わります。少しハードルは上がるものの、ぜひ自分の目で見て欲しい知る人ぞ知る絶景です。
<愛宕山の基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨愛宕町
電話番号:075-861-0658(愛宕神社)
アクセス:京都駅・阪急嵐山駅から清滝までバス。下車後、表参道または月輪寺参道で徒歩2時間半で山頂。往復4時間半〜5時間。
愛宕山と同様、京都でもう一つ多くの登山者に愛されているのが、京都と滋賀の県境に位置する「比叡山」。世界文化遺産にも登録される古都・京都を代表する霊山であり、「都富士」と呼ばれる端正な山容を誇っています。叡山ケーブルも運行しているほか、かなり多くの登山道があるため、登山者のレベルに応じて柔軟にコースを組むことができます。
写真:土庄 雄平
地図を見る例えば、登山が初めての入門者であれば、ケーブルカーで比叡駅まで着いたのち、山頂の大比叡や次峰の四明岳を周回するハイキング。本格的な登山を楽しみたい場合は、修学院の雲母坂や、滋賀の坂本から徒歩で山頂を目指すルートがオススメ!いずれも2時間程のコースタイムであり、初めて本格的な登山を楽しむにはもってこい。
また山頂からは京都盆地や琵琶湖を一望する絶景や、世界文化遺産・延暦寺の拝観など見所も豊富なので、丸一日時間を取り、山歩き+京都観光を楽しんでみてはいかがでしょうか?
<比叡山の基本情報>
住所:京都府京都市左京区一乗寺井手ケ谷調専口
営業時間:9時〜18時(叡山ケーブル)
アクセス:叡山電鉄で八瀬比叡山口までアクセス。ケーブルカーを使用して山頂・延暦寺一周は往復4〜6時間、修学院・雲母坂や坂本からは山頂(大比叡)まで往復4時間〜5時間。
写真:土庄 雄平
地図を見る京都の中で唯一、南の方角については山の印象が乏しいかもしれません。ですが、実はこちらにも登山初心者にオススメしたい名山が一つ存在します。その名も「男山」!山の名前だけでは、あまりパッとしないのですが、山頂に石清水八幡宮が位置すると聞けば、イメージが湧くのではないでしょうか?
古来より京都から見て“裏鬼門“に当たるこの「男山」は、京都を守護する大切な場所と位置付けられ、石清水八幡宮は武人の神として、その役割を果たしてきました。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな男山には二つの参道と三つの遊歩道が整備され、バリエーションに富んだ登山を楽しむことができます。オススメは、途中に松花堂跡や石清水社を経由する裏参道!自然の中に溶け込む信仰の軌跡が、旅情を高めてくれます。
また京阪電車によって男山ケーブルが開通しているため、往路または復路のどちらかで楽をできるのも嬉しいところ。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして山頂周辺では国宝・石清水八幡宮は勿論のこと、京都南部が一望できる「男山展望台」の絶景も。境内の石翠亭で名物「厄除けうどん」など楽しみも豊富です。
<男山の基本情報>
住所:京都府八幡市八幡高坊30
営業時間:7時半〜18時45分(石清水八幡宮参道ケーブル)
電話番号:075-981-3001(石清水八幡宮)
アクセス:石清水八幡宮駅まで京阪電車。下車後、表参道または裏参道で徒歩1時間弱で山頂。往復2〜3時間。
京都と言えば、市街地のみに焦点が当たりがちですが、実はその周囲に展開している山にも魅力がたっぷり!古来より宗教と結びつき、独特の雰囲気を放っており、自然と歴史が織りなす京都ならではの山歩きを楽しむことができます。
またいずれの山も、登山者が多く往来し、道に迷う心配がなく、そして歩行時間も適度!まさに初心者向けにオススメしたい名山ばかり。ぜひ普段の京都とは一味違う、アウトドアミックスの旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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