写真:市川 芽久美
地図を見るエクアドルの首都キトから南へ車で約5時間、クエンカの町から北へ車で約3時間の場所にある、小さなアンデスの町アラウシ(Alausi) 。「悪魔の鼻(Nariz del Diablo)列車」はこの町の中心にあるアラウシ駅が発着地点です。
写真:市川 芽久美
地図を見るエクアドル観光列車は、スペイン植民地時代に建設された当時の雰囲気を残そうと、忠実に再現されたレトロな雰囲気が特徴です。列車同様、駅の外観や構内もとってもノスタルジック。
駅構内にはお土産物屋さんもあり、エクアドルのお土産に加えて可愛らしい列車の商品も売られているので、早めに駅に到着して少しゆっくりするのもお勧めです。
写真:市川 芽久美
地図を見るアラウシ駅から出発すると、美しい渓谷の風景が広がり始め、「悪魔の鼻」の名前の由来になった山が車窓から見えてきます。その山が、遠くからみると人間の鼻の様な形をしているんです。
では何故“鼻”に“悪魔”がついたかというと…急勾配の山の斜面を走るこの路線、建設中に労働力として3000人のジャマイカ人と1000人のプエルトリコ人が働いていましたが、うち2000人もの労働者が建設中に亡くなるという大惨事がありました。そして、いつしかこの路線は“悪魔”が加えられ「悪魔の鼻」と呼ばれる様になったと言われています。
写真:市川 芽久美
地図を見る路線が山の急斜面に入ると、スイッチバックをしてジグザグに谷へと下って行きます。下ったところで、「悪魔の鼻」の鼻の形をした山を見上げる絶景スポットで停車。アンデスの澄み切った空気の中でしばし写真タイム。
写真:市川 芽久美
地図を見るその後すぐにシバンベ(Shibambe)駅に到着。ここに住むインディヘナの人達がダンスや音楽で迎えてくれます。ここでは1時間程下車して自由時間。一緒にダンスを踊ったり、小さな博物館やコンドルのモニュメント公園があったりと、アンデスの文化に触れられながら楽しめる駅になっています。
写真:市川 芽久美
地図を見る地元の方が乗馬で駅周辺を案内してくれます。本当にのんびりした雰囲気が素敵な停車時間です。駅内のカフェでは、トウモロコシの甘い蒸しパン“ウミータ(Humita )”などのエクアドルのスイーツや軽食も楽しめます。ぜひテラス席で、アンデスの山々と列車を眺めながら素敵なひと時をお過ごしください。
この滞在1時間の間に、列車の本体の前後の入替作業を行い、また来た道を戻ります。全席指定席なので、行きとは反対側の風景が楽しめますよ。スイッチバックして下りて来た急勾配を今度は上って行きます。
写真:市川 芽久美
地図を見る列車内は、座席も広くて快適です。英語とスペイン語のバイリンガルガイドが、エクアドル列車やエクアドル・アンデスについて楽しくおかしく案内してくれます。約2時間半、短い時間ですがとっても充実したエクアドル旅行の1コマになる事間違い無しです。
写真:市川 芽久美
地図を見る区間観光列車は、この「悪魔の鼻」コースを含む全部で8つのコースがあります。車窓からの景色も楽しみながら、伝統的な大農園で夜を過ごしたり、民族舞踊を鑑賞したり、エクアドルの文化的多様性を存分に楽しめる内容の半日から1日のコース。ぜひ気軽に利用してみてください。
時間のある方は、グアヤキルとキト間を3泊4日で運航する豪華列車のフルコースもありますよ。
住所:Eloy Alfaro y Sucre esquina, Alausi(アラウシ駅)
電話番号:+593-3-2930039(日曜日除く7:00〜15:30)
列車運行時間:8:00〜10:30と11:00〜13:30
※月曜日は運休日
※祝日は14:00〜16:30の運行もある場合があります
運賃:大人$33/子供(2-11歳)、シニア$22/2歳未満無料(座席無し)
※チケットは事前予約制です
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
市川 芽久美
「旅行」に関係する仕事をやれるだけやってみようと思い、日本とヨーロッパの旅行会社、航空会社、旅行業界誌、旅行展示会と経験してきました。その中で、日本人にとって、潜在的な魅力がまだまだあると感じた中南米…
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