“世界に一番近い城下町”大阪・岸和田「紀州街道」を歩こう!

“世界に一番近い城下町”大阪・岸和田「紀州街道」を歩こう!

更新日:2020/06/02 15:48

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
「だんじり祭」で有名な大阪府岸和田市は、1994年(平成6年)に開港した関西国際空港からわずか15kmの距離にあり“世界に一番近い城下町”ともいわれています。そして、岸和田城の近くの「紀州街道」沿いの古い町並みには、由緒ある寺院や歴史的建造物が数多く残されています。岸和田城周辺や紀州街道をぶらぶらと歩いて、寺院、ゆかりの建築物などを再発見してみませんか?

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴う、県境をまたいだ移動の自粛が2020年6月19日より解除されます。また県境をまたぐ観光については「徐々に行い、人との間隔を確保すること」というガイドラインが政府より示されています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
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岸和田城下町の観光は「蛸地蔵駅」から

岸和田城下町の観光は「蛸地蔵駅」から

写真:モノホシ ダン

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岸和田市の城下町観光の散策には、南海電鉄の「蛸地蔵駅」の利用が便利です。蛸地蔵駅は、1914年(大正3年)に開業し、西駅舎は、1925年(大正15年)に建設された南欧風の駅舎です。南海電鉄でこの時期の駅舎は、ほんのわずかしか残されていないため、大変貴重な建築物といえます。

岸和田城下町の観光は「蛸地蔵駅」から

写真:モノホシ ダン

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建物の壁面上部には、戦国時代、根来・雑賀衆の襲撃から岸和田城を救った伝説を描いた『蛸地蔵縁起絵巻』のワンシーンを表すステンドグラスがあしらわれています。ステンドグラスの駅舎は、オシャレな照明とともに一見の価値があります。

<蛸地蔵駅の基本情報>
住所:大阪府岸和田市岸城町16番1号
電話番号:072-422-0107(岸和田駅)
アクセス:南海本線なんば駅から約40分

岸和田市のシンボル「岸和田城」と「岸和田だんじり会館」

岸和田市のシンボル「岸和田城」と「岸和田だんじり会館」

写真:モノホシ ダン

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蛸地蔵駅の見学のあとは、岸和田駅方面に向かって線路沿いの道を歩いて、岸和田市のシンボル「岸和田城」に行ってみましょう。

岸和田城のビュースポットはいくつかありますが、おすすめは岸和田高校前からの風景。水堀と石垣と天守閣がバランスよく配置されていて、江戸時代初期から明治維新まで13代にわたって岸和田藩を統治した、岡部氏・岸和田藩5万3千石の威容を誇っています。

現在の天守閣は、1954年(昭和29年)に鉄筋コンクリートで建造された3層3階の天守です。しかし、絵図では30万石大名クラスの5層天守であったことが確認されています。これは徳川家譜代で、3代将軍徳川家光からの信任が厚かった岡部氏が、御三家の紀州徳川家をけん制するためだったともいわれています。

岸和田市のシンボル「岸和田城」と「岸和田だんじり会館」

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おすすめのもうひとつのビュースポットが、「ポケットパーク(千亀利展望広場)」です。岸和田城の石垣の一部を改良して小公園にしたもので、お立ち台からは岸和田城天守閣や、かつての城下町である本町の町並みを望むことができます。

<岸和田城の基本情報>
住所:大阪府岸和田市岸城町9番1号
電話番号:072-431-3251
開場時間:10:00〜17:00(入場は16:00まで)
休場日:月曜日(祝日・休日の場合は翌日・お城まつり期間中は開場)年末年始および展示替えの期間
入場料:大人300円 中学生以下無料
3館共通券入場料:700円(岸和田城、岸和田だんじり会館、きしわだ自然資料館の3館)
アクセス:南海本線「蛸地蔵駅」から徒歩約5分
車利用の場合は、周辺有料駐車場利用

岸和田市のシンボル「岸和田城」と「岸和田だんじり会館」

写真:モノホシ ダン

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岸和田城のあとは、府道堺阪南線に降りて、「岸和田だんじり会館」に行ってみましょう。実物のだんじりと、大迫力の音響と最新映像の大型マルチ画面で、岸和田だんじり祭の世界観を紹介する施設です。だんじりの屋根に乗って、大工方の気分を味わえる体験コーナーもあります。

<岸和田だんじり会館の基本情報>
住所:大阪府岸和田市本町11-23
電話番号:072-436-0914
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝祭日の場合は開館)年末年始
入館料金:大人600円、小学生・中学生300円
3館共通券入館料:700円(岸和田だんじり会館、岸和田城、きしわだ自然資料館の3館)
アクセス:
南海本線「蛸地蔵駅」から徒歩約7分
ポケットパーク(千亀利展望広場)から徒歩約2分

蛸を断って願掛け!日本最大級の地蔵堂「蛸地蔵天性寺」

蛸を断って願掛け!日本最大級の地蔵堂「蛸地蔵天性寺」

写真:モノホシ ダン

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岸和田だんじり会館で、勇壮な岸和田だんじり祭の世界を堪能したら、蛸地蔵駅の駅名の由来ともなった「蛸地蔵天性寺」へ行ってみましょう。

紀州街道沿いにある、参道入口左側の石標“たこちそう”の文字は、江戸時代の文人画家・池大雅(いけのたいが)の書であると伝えられています。

蛸を断って願掛け!日本最大級の地蔵堂「蛸地蔵天性寺」

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蛸地蔵天性寺は、1570年(元亀元年)に建立され、地蔵堂としては日本最大級の建物です。寺に伝わる『蛸地蔵縁起絵巻』によると、本尊の地蔵菩薩は、古くから岸和田の守本尊で、戦国時代の天正年間、岸和田城が根来・雑賀衆の攻撃により落城寸前になった際に、突如、数千の蛸と一人の法師が現れ、敵を撃退し、城を救いました。

数日後、城の堀から矢傷や弾傷を負った地蔵菩薩が発見され、法師が地蔵菩薩の化身だったことが判明。地蔵菩薩は、城中の別殿に安置されましたか、庶民もご利益を授かるようにと天性寺に移されました。

秘仏の蛸地蔵は、毎年8月23日と24日に行われる地蔵盆の「千日大法会」でご開帳され、多くの参詣者で賑わいます。

蛸を断って願掛け!日本最大級の地蔵堂「蛸地蔵天性寺」

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境内に奉納されている“蛸絵馬”は、蛸を一切食べずに願をかけるという少し変わった絵馬です。蛸地蔵天性寺で、不思議な蛸地蔵の伝説に思いを馳せ、家内安全や無病息災をお祈りしてください。

<蛸地蔵天性寺の基本情報>
住所:大阪府岸和田市南町43-12
電話番号:072-422-0773
拝観料:境内自由
アクセス:
南海本線「蛸地蔵駅」より徒歩約10分
岸和田だんじり会館から徒歩約5分

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幕末に吉田松陰も訪れた「紀州街道」

幕末に吉田松陰も訪れた「紀州街道」

写真:モノホシ ダン

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紀州街道は、大坂高麗橋から、住吉・堺・岸和田城下を通って、和歌山に至る街道です。江戸時代には、紀州徳川家が行列の威容を道中で示すため、江戸へ向かう参勤交代のルートにもなりました。

紀州街道の、本町の町並み歴史保存地区に建つ「まちづくりの館」は、トイレがあり休憩所としての利用や、観光物産の案内を受けることもできます。岸和田市イメージキャラクター「ちきりくん」のグッズの販売もしています。

<まちづくりの館の基本情報>
住所:大阪府岸和田市本町8-8
電話番号:072-433-3511
開館時間:9:00〜21:00
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)、年末年始
アクセス:
南海本線「蛸地蔵駅」から徒歩約7分
蛸地蔵天性寺から徒歩約3分

幕末に吉田松陰も訪れた「紀州街道」

写真:モノホシ ダン

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紀州街道の「光明寺」は、江戸時代初期の紀州街道、岸和田駅の名残といわれ、門の外に岸和田駅が設けられ、街道を旅する人や荷物を輸送する馬の交代をした場所と考えられています。

現在の立派な寺堂は、1571年(元亀2年)に復興されたものです。観光寺院ではないため、見学は道沿いからとなります。

<光明寺の基本情報>
住所:大阪府岸和田市本町15-25
アクセス:南海本線「蛸地蔵駅」から徒歩約10分

幕末に吉田松陰も訪れた「紀州街道」

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幕末の1853年(嘉永6年)2月、長州藩の尊王論者である吉田松陰(よしだしょういん)がはるばる岸和田までやってきたことがあります。その逗留地となったのが「塩屋平衛門宅(現在の久住邸)」です。

松陰は、滞在中に岸和田藩士らと藩校講習館の一室で囲炉裏を囲みながら、煎餅をかじりつつ、夜を徹して明日の日本についての議論を重ねました。とくに外国船に対する、大阪湾の海防の重要性を繰り返し説いていたといわれています。

私塾「松下村塾」を開き、高杉晋作や伊藤博文など多くの人材を輩出し、熱い性格の持ち主だった松陰らしいエピソードですね。なお見学は、道沿いからとなります。

<吉田松陰の逗留地の基本情報>
住所:大阪府岸和田市本町8-26(現 久住邸)
電話番号:072-433-3511(まちづくりの館)
アクセス:南海本線「蛸地蔵駅」から徒歩約15分

ほかにも、岸和田城周辺や紀州街道ではみどころがいっぱい

いかがでしたか。本文では、ご紹介できませんでしたが、岸和田城周辺や紀州街道では、ほかにも多くのみどころがあります。

岸和田城周辺では、岸和田高校に隣接する「岸城神社」は、岸和田城の鎮守神で、契りのお宮として、縁結びを求める多くの人々から崇拝を集めています。「五風荘」は、寺田財閥による広壮な回遊式日本庭園で、庭園の散策や食事も楽しめる施設です。

紀州街道では、「一里塚弁財天」が。一里塚とは、全国の主だった街道沿いに一里(約3.9km)ごとに設けられた路程標で、江戸時代の旅人たちは、一里塚に植えられた松の木の下で、しばしの休息をとりました。

「きしわだ自然資料館」は、寺田財閥・寺田銀行の面影を残すファサードで、身近な自然から環境問題まで楽しみながら学ぶことができる資料館です。とくにホッキョクグマやベンガルトラなど約300点の剥製の収集展示は見事です。

この機会に、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/11/03−2020/05/27 訪問

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