写真:てっぴい
地図を見る北海道の北の玄関口である旭川空港から車でおよそ40分。前半は北海道の広大な大地を感じる丘の道。後半は緑豊かな森の中を駆け抜ける山の道。大雪山の懐へ向かって、ひたすら山道を登って行った先に今回紹介する天人峡と羽衣の滝はあります。
そして、上の写真が天人峡を代表する景観である天津(あまつ)岩。およそ3万年前に起こった大雪山の巨大な噴火活動がもとで出来たものと言われています。
まるで、目の前を立ち塞ぐ1枚の巨大な屏風のような、岩石が魅せる断崖絶壁の光景はまさに圧巻の一言!噴火によって噴出されたマグマが長い時間をかけて冷え固まることにより、1本の岩が柱のように連なる独特な景観が生み出されました。こうした現象は、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれ、天人峡の至る所で見ることが出来ます。
そしてなんとこちらの天津岩。天人峡トンネル手前にある無料の駐車場のちょうど真向かいに位置していることもあって、徒歩0分でこの絶景を楽しめると言うんだからビックリ!もはや車を降りずとも、フロントガラス越しに迫り来る大迫力の光景を楽しめます!
ちなみに、現在天人峡へ向かう公共交通機関の運行はありません。なので、天人峡へとアクセスする場合には、レンタカーやタクシーなどを利用するようにすると良いでしょう。
<基本情報>
住所:北海道上川郡東川町松山温泉
アクセス:旭川空港より車で約40分
写真:てっぴい
地図を見るこちらが柱状節理の奇岩が連なる天人峡一番の見どころとなる「羽衣の滝」です!7段になって流れ落ちる滝の落差はなんと270m!この270mという落差は、北海道内で一番はもちろんのこと、国内で見ても、最大落差を誇る称名滝に次ぐ規模だと言われています。
写真は遊歩道から羽衣の滝を見上げた様子になりますが、あまりの落差に全景を捉えることは出来ません。ここから見えるのは滝の全体の3分の1くらい。しかしながら、それだけでも流れ落ちる滝の迫力や美しさと言ったものは北海道随一であり、道内では知床にあるオシンコシンの滝他5つと並んで、「日本の滝百選」にも選ばれています。
写真:てっぴい
地図を見る羽衣の滝へ向かうには、忠別川に沿って整備された遊歩道を600m程度歩く必要があります。先程の天津岩があった駐車場か、もしくは天人峡トンネルを抜けた先にも無料の公共駐車場がありますので、そちらに車を停めても大丈夫です。
森の中を行く遊歩道では、ご覧の美しい緑の光景が楽しめます。タイトルで“緑が美しい”と表現させていただいた所以はこちらの遊歩道にあり。北海道の中でも地面が雪に覆われる冬の季節が特に長い大雪山麓の四季。ですが、短い緑のシーズンの間にも、こんなにも美しく緑煌めく景色を私たちに魅せてくれているんだ…!と思いながら遊歩道を散策してみると、より一層目に映る緑が光り輝くことでしょう。
<基本情報>
住所:北海道上川郡東川町松山温泉
アクセス:旭川空港より車で約40分(※遊歩道を歩いて約20分)
写真:てっぴい
地図を見る最後に紹介するのは寄り道スポットにはなりますが、天人峡へ向かう途中にある忠別湖です。こちらの忠別湖は平成19年(2007年)に完成したダム。
人造湖ながら、上の写真のように水面に反射する大雪山の様子がとても素晴らしいスポットになりますので、車を停めずに通り過ぎてしまうだけではもったいない!湖の奥に見える一番高い山は、大雪山の主峰であり、北海道一標高が高い旭岳(=標高2,291m)になります。
天人峡の他に、大雪山旭岳ロープウェイへとアクセスする際にも使う道道213号線沿いには、こうした忠別湖と大雪山を望むビュースポットと駐車場が幾つも点在しています。ですので、ここは是非車から降りて、その素晴らしい景色を記念写真に収めておきましょう!
<基本情報>
住所:北海道上川郡東川町ノカナン
アクセス:旭川空港より車で約30分
今回の天人峡と羽衣の滝を紹介する記事。いかがでしたでしょうか?
実は天人峡トンネルを抜けて、羽衣の滝へと至る遊歩道の入口には、天人峡温泉と呼ばれる山深い秘湯があるんです!往時は幾つか温泉宿が連なり、温泉街を形成していましたが、現在は1軒の宿が営業を続けるのみとなりました。
ですが、温泉街には、「天女の足湯」と呼ばれる無料の足湯もあります。散策の疲れはこうした温泉で癒していくというのも、素敵な旅の思い出になるかもしれませんね。
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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