写真:モノホシ ダン
地図を見る堺市から高石市にかけての「堺泉北臨海工業地帯」は、京阪神屈指の工場夜景スポットです。公共交通機関では、南海電鉄沿いになりますが、いずれも駅から徒歩約15〜40分と離れていますので、各撮影ポイントへの移動は車が必要となります。
最初にご紹介する夜景観賞スポットは、堺市の飛び地となっている「築港浜寺西町」です。車で訪れる場合は、高砂公園を過ぎてドン突き手前の交差点を右折すると、富士タルク工業第4工場前の道路の視界が開けていて、そこが撮影ポイントになります。
ここからは東側に工場が見渡せるため、日没後のトワイライトブルーとあわせて工場を撮影するのもおすすめです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る築港浜寺西町からは、海を挟んで対岸に三井化学のプラントや大阪ガスのタンク群が見えます。ただし、工場とは距離があるため撮影には、焦点距離200〜300mmの望遠レンズを使うと迫力ある工場夜景写真を撮ることができます。
防潮堤の上に三脚に据えつけて長時間露光すると、煙突からたなびく煙や、水面に映る工場の灯りを綺麗に写せます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る大阪ガスの泉北製造所では、海外から輸入したLNG(液化天然ガス)を原料に、大阪ガスが供給する都市ガスの約7割を製造しています。写真は、24時間稼働の大阪ガス泉北製造所の第1工場です。
<築港浜寺西町の基本情報>
住所:大阪府堺市西区築港浜寺西町
アクセス:南海電鉄高師浜線「高師浜駅」から徒歩約40分
車利用の場合は、阪神高速4号湾岸線浜寺ICまたは高石ICから約10分
写真:モノホシ ダン
地図を見る築港浜寺西町に向かう途中にある工場夜景観賞スポットが、市道高砂1号線の「高砂1丁目歩道橋」です。堺泉北臨海工業地帯の工場夜景スポットとして最も有名なところで、不定期に開催されている工場夜景ツアーでも必ずコースに入っています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る歩道橋上からは、間近に大阪国際石油精製のプラントが見渡せ、誰もがその迫力に圧倒されます。闇夜に突き出した煙突群も印象的です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに幾重にも絡み合うように配管が張り巡らされた巨大構造物は、まるでSF映画やテレビゲームのワンシーンのようです。
<高砂1丁目歩道橋の基本情報>
住所:大阪府高石市高砂1丁目
アクセス:南海電鉄高師浜線「高師浜駅」から徒歩約30分
車利用の場合は、阪神高速4号湾岸線浜寺ICまたは高石ICから約5分
写真:モノホシ ダン
地図を見る水面にリフレクトする工場や橋の灯りが美しいのが「石津漁港」です。漁船が停泊している部分は立入禁止ですが、堤防の南側は立ち入ることができ、南西の方向にENEOS堺製油所と新浜寺大橋が見えます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る工場夜景では、カメラの色温度を変えて撮影するのもおすすめです。カメラのホワイトバランスの設定を「蛍光灯」にすると、ブルーが強調された冷たい感じの写真になりますが、工場夜景では近未来的な不思議な雰囲気を醸し出してくれます。
写真:モノホシ ダン
地図を見るまた石津漁港では、工場夜景だけでなく、ライトアップされた阪神高速の新浜寺大橋の景観も見事です。なお、堤防部分はとても暗いため懐中電灯を用意するなど安全面には注意しましょう。
<石津漁港の基本情報>
住所:大阪府堺市西区浜寺石津町西5丁13
アクセス:南海本線「諏訪ノ森駅」から徒歩約15分
車利用の場合は、阪神高速4号湾岸線浜寺ICまたは高石ICから約10分
写真:モノホシ ダン
地図を見る大阪屈指の夕日スポットである「堺旧港」へは、南海本線堺駅から竪川に架かる「南蛮橋」を渡って海側に折れると、堺旧港・親水プロムナードへ行くことができます。
橋の上には、等身大の南蛮人像があり、かつての自由貿易都市・堺の集落を、500年以上にわたって守り続けてきた“環濠”の内川・土居川方面を望んでいます。ちなみに“南蛮人”とは、室町時代末期から江戸時代にかけて、日本に渡来したポルトガル人・スペイン人を指しています。
堺には、1550年(天文19年)、キリスト教の布教のためイエズス会の宣教師で、スペイン人のフランシスコ・ザビエルがやってきました。
<南蛮橋の基本情報>
住所:大阪府堺市堺区栄橋町
アクセス:南海本線「堺駅」より徒歩約5分
写真:モノホシ ダン
地図を見る「堺旧港」は、中世に、天然の良港で海外貿易港として発展しましたが、江戸時代の大和川の付け替えにより土砂が堆積し、港の機能が衰退しました。その後、江戸浅草の商人・吉川俵右衛門(よしかわひょうえもん)などの働きで、修築された港が現在の堺旧港の原型です。
周辺は旧堺燈台、龍女神像などの親水プロムナードとして憩いの場となっています。「龍女神像」は、1903年(明治36年)、第5回内国勧業博覧会で、大浜水族館前に設置されたものです。
長く平和と繁栄のシンボル“乙姫さん”の愛称で親しまれましたが、水族館の廃館により撤去。2000年(平成12年)に市制110周年記念事業で、北波止突堤に復元建設されました。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに龍女神像と向き合うように立っているのが「呂宋助左衛門之像」。呂宋助左衛門(るそんすけざえもん)は、戦国時代の堺の伝説的貿易商人で、1978年(昭和53年)のNHK大河ドラマ『黄金の日日』の主人公にもなったので、ご記憶の方も多いと思います。
<堺旧港の基本情報>
住所:大阪府堺市堺区北波止町15
アクセス:南海本線「堺駅」より徒歩約10分
車利用の場合は、阪神高速4号湾岸線大浜ICから約5分 大浜公園有料駐車場利用
写真:モノホシ ダン
地図を見るところで、堺旧港のシンボルとなっているのが、日本最古の木造洋式灯台である国指定史跡の「旧堺燈台」です。堺旧港の南波止場に建つ、ロマンチックな白い六角灯台で、1877年(明治10年)に開設。1968年(昭和43年)に役目を終えるまでの約100年にわたり、船の安全を見守ってきました。
写真:モノホシ ダン
地図を見るまた、旧堺燈台は、堺が誇る大阪屈指の“夕日スポット”としても知られています。茜色に染まる夕焼け空をバックに、静かに佇む旧堺燈台のノスタルジックな雰囲気は荘厳のひとことです。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに旧堺燈台の夕日では、日没前に数十分ほど体験できる薄明の時間帯、いわゆる“マジックアワー”も必見です。オレンジ色の空と旧堺燈台のシルエットが組み合わさって幻想的な風景を演出します。
堺泉北臨海工業地帯で、まるでSF映画のような工場夜景と、大阪屈指の夕日を満喫してください。
<旧堺燈台の基本情報>
住所:大阪府堺市堺区大浜北町5-1
アクセス:南海本線「堺駅」より徒歩約15分
車利用の場合は、阪神高速4号湾岸線大浜ICから約5分 大浜公園有料駐車場利用
いかがでしたか。本文ではご紹介できませんでしたが、堺泉北臨海工業地帯の夜景観賞では、ほかにも製油所やリサイクル工場が撮影できる「築港新町はまなでしこ公園」や、工業地帯を一望する阪神高速「高石パーキングエリア」などの名所があります。
また、堺観光コンベンション協会では、夜景スポットを効率的に巡りたいという方に「貸切タクシー」を用意しています。
内容は、1時間コース、1.5時間コース、2時間コースの3コースです。堺・高石の工場夜景の良いとこ取りです。なお、夜景貸切タクシーの詳細につきましては関連MEMOをご覧ください。
2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
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(2024/10/10更新)
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