ウミネコ可愛い!岩手「浄土ヶ浜」の「さっぱ船」が楽しすぎ!

ウミネコ可愛い!岩手「浄土ヶ浜」の「さっぱ船」が楽しすぎ!

更新日:2020/06/10 16:43

沢原 馨のプロフィール写真 沢原 馨
岩手県宮古市の浄土ヶ浜は三陸を代表する景勝地のひとつ。「極楽浄土のよう」と評されたという美しい景観が見事です。遊覧船に乗って海からの眺めを楽しむのもいいものです。特に小型の船で入り江周辺を巡る「さっぱ船遊覧」は、大きな遊覧船では近づけないところも見学できて楽しいですよ。「さっぱ船」に乗るとウミネコがたくさん寄ってきます。生き物との触れ合いがお好きな人なら、とても楽しいひとときが過ごせますよ。

極楽浄土のようだと評された浄土ヶ浜

極楽浄土のようだと評された浄土ヶ浜

写真:沢原 馨

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岩手県宮古市の浄土ヶ浜は、昔、宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖がその景観に感嘆し、「さながら極楽浄土のごとし」と評したことからこの名があります(異説もあり)。白い岩塊が碧い海から突き出し、その上に緑の松が乗った景色は、確かに極楽浄土を連想させるものかもしれませんね。美しい風景です。

浄土ヶ浜の象徴的景観となっている白い岩は5200万年ほど前に形成された火山岩。二酸化ケイ素を多く含んでいるために、このような色をしているのです。三陸海岸はほとんどが三陸ジオパークに認定されています。浄土ヶ浜もその一部、ジオツーリズム的視点で楽しむのもお勧めですよ。

極楽浄土のようだと評された浄土ヶ浜

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海から突き出した岩が線上に並び、それが天然の防波堤になって、入り江はとっても穏やか。夏には海水浴場として賑わいます。2006年(平成18年)に環境省が選定した「快水浴場百選」では「海の部特選」に選定されています。さらに「日本の渚100選」のひとつであり、「白砂青松100選」のひとつでもあります。そのことからも浄土ヶ浜の景勝の魅力がわかりますね。

極楽浄土のようだと評された浄土ヶ浜

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三陸海岸はウミネコの繁殖地として知られています。浄土ヶ浜でも多くのウミネコに出会います。ウミネコはカモメの仲間、猫のような鳴き声なので「ウミネコ(海猫)」と呼ばれるようになりました。なかなか精悍な顔をしていますが、ヨチヨチと歩く姿は可愛いですよ。

「さっぱ船」でウミネコとの触れ合いのひとときを!

「さっぱ船」でウミネコとの触れ合いのひとときを!

写真:沢原 馨

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そのウミネコとの触れ合いを存分に楽しめるのが、さっぱ船遊覧。「さっぱ船」と呼ばれる、定員2〜7名の小型の船に乗って入り江の周辺を遊覧するものなのですが、このさっぱ船にウミネコがたくさん寄ってきます。鳥の苦手な人はやめておいた方がいいですが、生き物との触れ合いがお好きな人なら、この上なく楽しいひとときが過ごせますよ。

「さっぱ船」でウミネコとの触れ合いのひとときを!

写真:沢原 馨

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さっぱ船に乗るときはライフジャケットとヘルメットを着用。ヘルメットは船が洞窟内に入るときの安全用です。さらに乗船の際、係の方からウミネコの餌用にスナック菓子の袋を手渡されます。さっぱ船でウミネコへの餌やりが体験できるのです。ウミネコの方もそれを心得ていて、お客さんが乗船するや否や、船に集まってきます。

菓子を指先に持って差し出すと、ウミネコが飛びながら寄ってきて菓子をさらっていきます。楽しくて夢中になってしまいますよ。幼鳥は飛びながら餌をもらうのが上手ではないらしく、船の上に降りて直接もらったりします。それも可愛いものです。

「さっぱ船」でウミネコとの触れ合いのひとときを!

写真:沢原 馨

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餌やりに夢中になっていると、ふいに頭に重みが!ヘルメットの上にウミネコがとまるんです(自分の頭にとまったウミネコは自分で見えないのが難点)。なるほど、このためにもヘルメットが必要なのですね。

神秘的な青を体感!さっぱ船で「青の洞窟」

神秘的な青を体感!さっぱ船で「青の洞窟」

写真:沢原 馨

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もちろんさっぱ船の本来の魅力はウミネコとの触れ合いではありません。小型の船であることを活かして入り江周辺の景観を丁寧に巡ってくれて、見応え充分。海上にそそり立つ岩肌も間近に見ることもできて、ジオツーリズム的観点からもお勧めです。

神秘的な青を体感!さっぱ船で「青の洞窟」

写真:沢原 馨

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さっぱ船遊覧で特にお勧めなのが「青の洞窟」内部の見学。「青の洞窟」は本来「八戸穴」というのです(八戸まで続いているという伝説が名の由来)が、内部の海面が日の光を受けて青く輝くので、近年「青の洞窟」という異名が生まれました。

神秘的な青を体感!さっぱ船で「青の洞窟」

写真:沢原 馨

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「青の洞窟」は奥行き8mほど。天候にもよりますが、洞窟内部の景観はなかなか神秘的です。コバルトブルーやエメラルドグリーンに輝く海の色は必見ですよ。

ちなみに、船の上に降りていたウミネコたちは洞窟に入る直前に飛び立っていき、出るとまた戻ってきます。ウミネコたちは洞窟内部には入りたくないようですね。

御台場展望台からの眺めも素晴らしい

御台場展望台からの眺めも素晴らしい

写真:沢原 馨

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浄土ヶ浜の南側、小さな岬が海に突き出しています。ここに「御台場展望台」という展望所が設けられています。「御台場展望台」からは浄土ヶ浜のほぼ全景を見下ろすことができます。この景観も見事なものです。展望所は木々の間を抜けて小径を辿っていかなくてはなりませんが、ぜひ足を運んでみましょう。

御台場展望台からの眺めも素晴らしい

写真:沢原 馨

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「御台場展望台」から、入り江を行き交うさっぱ船の姿も、船に群がるウミネコたちの姿もよく見えます。さっぱ船に乗った後で思い出しながら眺めるのもよし、この眺めに期待を膨らませてさっぱ船の乗船場に向かうのもよし、ご自分の観光ルートに沿って楽しみましょう。

一度は訪ねておきたい、素晴らしい景勝地「浄土ヶ浜」

一度は訪ねておきたい、素晴らしい景勝地「浄土ヶ浜」

写真:沢原 馨

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三陸を代表する美しい景勝を楽しめて、さらにウミネコの餌やりも楽しめて、浄土ヶ浜は観光地としての魅力も抜群。全国的な知名度を誇る三陸の景勝地、浄土ヶ浜、一度は訪ねてみたいところですね。

「さっぱ船遊覧」は浄土ヶ浜マリンハウスが運営しています。海上の状況によっては出船しないこともあります。予約は受け付けていませんので、直接浄土ヶ浜マリンハウスに来店して乗船券を購入してください。

あの大災害の記憶も少しずつ遠くなっていきますが、犠牲者の方々への慰霊の気持ちを忘れずに、三陸の観光を楽しみたいですね。

浄土ヶ浜 さっぱ船遊覧の基本情報

住所:岩手県宮古市日立浜町
電話番号:0193-63-1327(浄土ヶ浜マリンハウス)
アクセス:
宮古駅(JR山田線/三陸鉄道)から浄土ヶ浜行きバス、または宮古病院行きバスで約15分、「浄土ヶ浜ビジターセンター」下車、徒歩5分
「浄土ヶ浜ビジターセンター」横等に観光用駐車場有り

2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/09/08 訪問

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