写真:万葉 りえ
地図を見る沖縄本島が三つの勢力に分かれて鼎立していた14世紀。北部地域は北山、中部地域は中山、南部地域は南山のそれぞれの王が治めていました。
その北山の王の居城だった今帰仁城。世界遺産にもなり多くの方が訪れています。チケットを購入したらよく見てください。「今帰仁城跡」と「今帰仁村歴史文化センター」は、共通チケットになっています。
今帰仁城が世界的に価値があるというのはなんとなくわかっていても、どういった城なのか知らない方も多いのでは?そこで、チケットを販売しているグスク交流センターや第一、第二駐車場からも近い「今帰仁村歴史文化センター」へ、まず足を運んでおきましょう。
写真:万葉 りえ
地図を見る沖縄に並び立っていた三つの勢力。その中で一番広い地域を治めていたのが北山王です。この時代、それぞれに中国と独自に貿易をしていた三国。14世紀の中国の歴史書に北山王の名前が三人も記されるほど貿易が盛んでした。
発掘された出土品には中国から渡ってきた品々も多く、「今帰仁村歴史文化センター」では解説を読んだり出土品を見ながらそんな今帰仁城の歴史を振り返ることができます。
写真:万葉 りえ
地図を見るじつは今帰仁城の歴史はもっと古く、13世紀にさかのぼることができるそう。
北山王の居城だった今帰仁城は15世紀に中山の尚巴志によって滅ぼされてしまいます。しかしこの城は廃城とならず、中山の北部地域の管理を行う監守の居城として利用されたのでした。そして1665年に監守が那覇に引き揚げた後は、祭祀の場として守られてきたのです。
そんな今帰仁城の歴史や、城の様子、出土品のこと等も歴史文化センターではビデオで教えてもらえます。1本が2〜3分なので、全部を見ても10分少々。これで今帰仁城の見学が、さらに深いものとなるはずです。
写真:万葉 りえ
地図を見るさて、安土桃山時代から石垣を使うようになったといわれている日本の城。ところが、今帰仁城の石垣はそれを遡ること300年も前に築かれたのでした!
「野面(のづら)積み」と呼ばれる古い技法ですが、城内にある志慶真門廓(しげまじょうかく)などから見上げてもらえば、高さがあるのも実感していただけるでしょう。歴史文化センターで色々知ると、いくつもの美しい曲線を描いている今帰仁城の石垣の見方も変わるのでは。
写真:万葉 りえ
地図を見るまた、ほかのグスクでは城壁に比較的加工がしやすい琉球石灰岩を使っているのに対して、今帰仁城では古生代石灰岩という硬い石で築いているというのも城壁を見る際のポイント。太古にできた石を使っているのでアンモナイトの化石なども見つかもしれません。
写真:万葉 りえ
地図を見る今帰仁城は沖縄の本部半島にあり、沖縄の観光客に人気の美ら海水族館からも近い場所にあります。そして今帰仁城跡から東へ向かえば、ハートの岩が人気になっている沖縄の恋の島「古宇利島」へ橋を渡りながらドライブも。
見どころがいくつもある沖縄県本部半島。歴史をさらに感じるためにも今帰仁城跡では「今帰仁村歴史文化センター」にぜひ立ち寄っておきましょう。
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5110
電話番号:0980-56-5767
アクセス:今帰仁村字今泊 今帰仁城跡入口バス停 徒歩15分
2020年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/11更新)
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