写真:磯本 歌見
地図を見る時は元禄14年(1701)、江戸城中松の廊下で浅野内匠頭長矩が、吉良上野介義央に刃傷に及ぶという大事件、それから1年10ヵ月後、家臣の大石内蔵助良雄ら四十七士が主君の恨みを晴らしたという余りにも有名な「忠臣蔵」。
赤穂大石神社は、その聖地たる神社で、大石内蔵助良雄以下四十七義士命と中折の烈士・萱野三平命を主神とし、浅野長直・長友・長矩の三代の城主と、その後の藩主森家の先祖で本能寺の変により亡くなった森蘭丸ら七代の武将を合わせて祀っています。
写真:磯本 歌見
地図を見るこの神社の敷地は、旧赤穂城内のかつての大石邸、そのほか、家老の藤井家、義士の片岡家などの跡地にあり、赤穂藩の偉功を伝える赤穂城跡や義士の偉業を示す史料を展示する赤穂市立歴史博物館も徒歩圏内にあります。
広い境内には、本殿、拝殿のほか、マニアが泣いて喜ぶお宝満載の義士宝物館、その別館、義士木像奉安殿、大石邸庭園など、義士史料館があります。
写真:磯本 歌見
地図を見る「忠臣蔵」ってなに?どんな話?というビギナーでも大丈夫。
社殿の周りには「忠臣蔵ものがたり」という絵馬型絵巻があり、これを読むと「忠臣蔵」の話がよくわかります。
写真:磯本 歌見
地図を見る拝殿でお参りをしたら、拝殿に向かって左手にある「義士宝物殿」へ行きましょう。こちらの建物は、楠木正成公を祀る湊川神社の宝物殿を移築したものなんですよ。楠木正成公と赤穂義士、我が国を代表する二大忠心義士はこんなところでもつながっているんですね。
館内にはゆかりの品が満載ですが、なかでも必見は、大石内蔵助が討ち入り時に使用したと伝わる采配(写真右)や呼子鳥笛(写真中)です。また、内蔵助自らデザインしたといわれる木盃は、酒席で心得るべき戒め五か条が記されている「掟の盃」で、その内容も興味深いです。
写真:磯本 歌見
地図を見るほかにも討ち入り時に使用したと伝わるものがあります。こちらは、大石瀬左衛門が着用したと伝わる軽袗(かるさん)と臑当(すねあて)です。プレートの斜め上あたりに黒くなっている部分がありますが、これは返り血を浴びた跡といわれています。
その他、間十次郎使用の法螺貝や、潮田又之丞使用の印鑑などもあります。
写真:磯本 歌見
地図を見る宝物殿には、内蔵助所用と伝わる刀があります。向かって左手の、清光と康光の大小でどちらも備前長船ものです。
右の短刀は、内蔵助の息子、主税(ちから)が幼少時、浅野内匠頭に初めて会ったときにいただいたとされるもので、鞘には浅野家の家紋「丸に鷹の羽」が配されています。
そのほか別館で必見は「赤穂城請取行列の巻物」です。これは、幕府の命を受け、赤穂城の請取にきた龍野藩の行列を描いた巻き物で全9巻あります。1巻に500人、総勢4500人もが描かれている貴重な記録です。
写真:磯本 歌見
地図を見る大石邸庭園に行ってみましょう。元禄の昔、大石内蔵助・主税父子が朝夕出入りをし、主君刃傷切腹の凶報をもたらす早かごがこの門をくぐった「長屋門」が、唯一当時のまま残っています。
門の内側では、刃傷事件の知らせを受けた内蔵助と主税のようすを人形で再現しています。
写真:磯本 歌見
地図を見る大石邸跡の瓢箪池を含む一帯の庭園は、昔大石内蔵助・りくの夫婦や子どもたちがそぞろ歩きをし、戯れ遊んだところです。
樹齢約350年、大石邸の庭にあるご神木の大楠からはパワーをもらえそうですね。また、大楠の近くにある「子宝陰陽石」も要チェック。お互いに向かい合う陽石(男性)と陰石(女性)とその真ん中にある子石を、それぞれなでると夫婦和合、子孫繁栄にご利益があります。実際、この陰陽石で子どもを授かった神職の方もいらっしゃるんですよ。
写真:磯本 歌見
地図を見る義士木像奉安殿には、平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)ら当代超一流の木彫家49人による木像があり、見応えがあります。
なお、これら義士史料館は神職による無料ガイドも依頼できるので、ぜひ案内してもらいましょう。
写真:磯本 歌見
地図を見るもちろんご朱印もいただけますよ。右側が通常のご朱印です。本懐を遂げた義士にあやかり右上には「大願成就」の文字、中央に神社名と右二ツ巴の大石家の家紋の朱印が押されています。
左が12月14日の赤穂義士祭限定ご朱印です。浅野家と大石家の家紋入りです。各300円。
写真:磯本 歌見
地図を見る特別な日にのみいただける特別ご朱印が見開きタイプがあります。中央は、先ほどの赤穂義士祭にいただます。右はお正月3が日のみいただける「正月特別ご朱印」です。
左は「春の義士祭特別ご朱印」です。例年4月第2日曜に行われる、春の義士祭特別バージョンです。女性の義士祭にふさわしく桜色がきれいですね。いずれも印刷の書置きタイプで500円。
写真:磯本 歌見
地図を見る討ち入りの場面をモチーフにしたオリジナルのご朱印帳です。1,200円。
写真:磯本 歌見
地図を見るいろいろある縁起物の中でもおすすめは「義士みくじ」です。赤穂義士四十七士47名と浅野内匠頭、吉良上野介、自刃した萱野三平も加え全50番まであり、「大吉」「中吉」といった運勢とともに、義士の名前とその横顔が紹介されています。ひくだけで義士のパワーをもらえそうですね。第一番は大石内蔵助良雄でもちろん「大吉」です。100円。
写真:磯本 歌見
地図を見る一番人気のお守り「勝守」です。黒地に金の文字のもの、ピンクベースに金の字、義士の絵柄が描かたものがあり、どちらも勝ち運をあげてくれそうですね。各600円。
そのほか、内蔵助の息子の主税にあやかり、さまざまな力が身に付く「力守」、内蔵助手植えの松の木の古木が入った「パワー上昇守」なども頒布しています。
写真:磯本 歌見
地図を見る2020年5月から、赤穂大石神社では、「アマビエ」の護符を参拝者に無料で配布しています(1家族1枚)。この護符は、縦15p、横5.5pで、アマビエの図絵に「疫病厄除御札」と書かれたもの。500枚制作し、うち200枚は2020年6月30日に行う「輪越祭」で頒布する予定です。
住所:兵庫県赤穂市上仮屋131-7(旧城内)
電話番号:0791-42-2054
参拝時間:8:30〜17:00
参拝料:無料(義士史料館は450円)
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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