写真:岡本 大樹
地図を見る少し前まではそれほど注目されていませんでしたが、近年人気が高まってきている苔。そのモフモフとした見た目や触り心地からは、かなりの癒し効果を感じられますよね。現在では、その楽しみ方も苔玉を集めたり苔寺を訪れたりと多様化しています。
徳島にはそんな苔を楽しめるスポットが数多くあり、その中でも特に苔好きさんにオススメなのが「轟の滝」「浪切不動尊」「山犬嶽」の3ヶ所です。
写真:岡本 大樹
地図を見る最初の苔名所は滝と一緒に苔を楽しむことができるスポット。徳島県南部の海陽町に位置する「轟の滝」です。ここはパワースポットとして取り上げられることも多い場所。
滝が岩と岩の隙間を流れ落ちる様子はまるで人工物のようで、大自然の神秘性を感じさせます。その周りを囲む巨大な岩にも苔が付いていることがわかると思いますが、この場所の苔の見どころは滝と向かい合った逆側にあります。
写真:岡本 大樹
地図を見る滝を背にした時に見えるのがこのような景色となります。かなり大きな岩にびっしりと苔が付いているのがわかるでしょう。
写真:岡本 大樹
地図を見る緑一色に染められた壁のような岩からは小さな葉っぱも出ていたりして、美しい植物の世界に思わず見入ってしまいます。
写真:岡本 大樹
地図を見る轟の滝は轟本瀧神社の中にあります。その手前には本社である轟神社があるので、一緒に参拝しておきましょう。
規模こそ小さいですが、ところどころ階段の一部が苔むしていて神々しい雰囲気を纏っています。滝の苔とセットで、そんなポイントもチェックしてみてください。
<轟の滝の基本情報>
住所:徳島県海部郡海陽町平井字王余魚谷
電話番号:0884-76-3050(海陽町観光協会)
写真:岡本 大樹
地図を見る二つ目の苔名所は浪切不動尊(なみきりふどうそん)というお寺です。こちらも轟の滝と同じエリアにあります。地元の人しか知らないような隠れたスポットではありますが、その境内に入ればちょっとした異世界を味わうことができますよ。
まるで人が手で敷き詰めた芝生のような苔がそこここに生えています。お寺というそもそも神聖な場所ですが、全体的に苔むしていることによってより神秘的な雰囲気を醸し出しています。
写真:岡本 大樹
地図を見る苔だけでなく、境内にはかなり巨大な木々が立っているのもこのお寺の特徴。
境内の奥へ行くと大きな二本の杉の木が立っており、その後ろにわずかながら祠が見えています。さらに杉の間をくぐって向こう側に行けば、その祠の上に大きな岩がのっかっているのがわかるでしょう。
この杉の木は灯明杉という名前で、弘法大師ゆかりの逸話が残されています。その昔、杉の裏にある大きな小山ほどの岩が今にも崩れ落ちそうになっていたところ、弘法大師が地面に杉の箸を二本立てられました。その箸が芽をふき大木になり、岩が支えられるようになったとされているのです。
写真:岡本 大樹
地図を見る現在ではその杉の木の間は狭くなり、祠にお参りする際に悪い心を持っていると挟まって通れなくなるなんて話も。
そんなことを聞いてしまうとちょっと不安が頭をよぎるかもしれませんが、ぜひ訪問の際はここをくぐり抜けられるかお試しくださいね。
また、杉付近では足元にもぜひ注目ください。というのも、日光を受けにくい場所であるためか、あるいは少量ながら近くを水が流れ落ちているためか、この周辺の苔が最も見応えがあるのです。また苔だけでなく、様々な緑が混在しているのでそのグラデーションが美しい模様のようになっていますよ。
<浪切不動尊の基本情報>
住所:徳島県海部郡海陽町野江
電話番号:0884-73-4314
写真:岡本 大樹
地図を見る最後にご紹介するのは山犬嶽(やまいぬだけ)です。徳島の中央部に位置しているこの場所は、全国的には観光地としてそれほど知られていませんが、「徳島の苔名所といえば、ここ!」と言われるくらい県内では知名度が高く、多くの人が訪問しています。
その見所はなんといっても、広範囲に自生している苔たち。緑でびっしりと包まれた岩、足を踏み出す度にモフッとした感触のある地面など、苔に前後左右を囲まれる体験は苔好きにはたまりません。
写真:岡本 大樹
地図を見るよく見ると卵のようにポコポコと丸いものが木の根元付近に転がっています。
岩なのかまたは他の何かなのか、苔に覆われる前の姿はどんなものなんだろう?といったことを想像するのも楽しく、じっくり見たり写真を撮ったりしているだけでもかなり楽しめること間違いなしです。
写真:岡本 大樹
地図を見るなお、山犬嶽というのは山自体の名前で、苔の名所を指しているわけではありません。苔が群生しているのは中腹くらいの位置で、もちろん山には頂上もあります。
ただ、頂上も木に囲まれており、開けた景色が見える絶景スポットということではありません。苔群生地からも30分ほどかかるので、体力とも相談して登山の達成感を味わいたい方はここまで登ってみてくださいね。
写真:岡本 大樹
地図を見る登山口から苔の名所までは30分ほどで行けますが、かなり急勾配の山道を歩いていくことになります。また、駐車場は登山口から2kmほど坂を降りたところにあるので、速く歩いても駐車場から1時間は歩かなければ苔の群生ポイントまでは辿りつきません。
山犬嶽を登るのには、本格的な登山というほどの装備が必要なわけではありませんが、多くの注意点もあるのであらかじめ公式サイトなどでチェックしておきましょう。
<山犬嶽の基本情報>
住所:徳島県勝浦郡上勝町大字生実萱木屋
電話番号:0885-46-0111(上勝町産業課)
苔の人気が高まってきているとはいえ、まだまだ国内には知られざる苔の名所が多く存在しています。ここまで、滝・お寺・山中と三者三様の徳島の苔名所をご紹介しましたが、好みのスポットはあったでしょうか。
どの場所にも共通して言えるのは緑に囲まれることで癒しの効果が抜群ということ、また思わず深呼吸をしたくなる気持ちのいい場所だということです。
ぜひ好みの場所へ実際赴いて、その場の空気を体感してみてくださいね。
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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