アルジェリアの世界遺産「ムザブの谷」イスラムの伝統を守る町

アルジェリアの世界遺産「ムザブの谷」イスラムの伝統を守る町

更新日:2020/06/26 11:21

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師
アルジェリア中部にあるムザブの谷。この地域に住むムザブ族はイスラムの教えを厳格に守るイバード派の人々で、11世紀にこの地域に住み始めて以来、当時と同じ生活様式、建築技術を守って生活しています。
岩だらけの高原に5つの町があり、どの町にも他では見られない全身白づくめ姿の女性や、独特のズボンを穿く男性が行き交い、特徴的なモスクのミナレット(尖塔)がそびえる世界遺産ムザブの谷とは?以下ご紹介致します。

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二番目に造られたブヌラと、聖人の墓所のあるメリカの町

二番目に造られたブヌラと、聖人の墓所のあるメリカの町

写真:大竹 進

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11世紀から千年にも亘って厳格なイスラムの伝統を守り続けている人々がひっそりと暮らすムザブの谷。全部で5つの町からなり、1982年にユネスコの世界遺産に登録されました。
アースカラーの家屋が密集する街並、独特な形状を持つモスクやミナレットなどは、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジェにも大きな影響を与えたといわれています。
写真は二番目に古い町ブヌラの遠望です。

二番目に造られたブヌラと、聖人の墓所のあるメリカの町

写真:大竹 進

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ブヌラの町の上に突き出している塔は、モスクのミナレットです。一般的にイメージするイスラム教のモスクの横にあるミナレットとはかなり形状が異なりますが、ムザブの谷ではどの町にもこの様な形のミナレットが見られます。

二番目に造られたブヌラと、聖人の墓所のあるメリカの町

写真:大竹 進

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ムザブの谷で最後に造られた町がメリカです。
この町にはイスラム教イバード派の聖人シディ・アイサの墓がありますが、彼は人々を率いたイマーム(指導者)で、高貴な方なので立派なお墓が造られていて、ミニチュアのミナレットが備えられています。

実際のミナレットと比べてみると、そっくりな形である事が判ります。
イスラム教徒は顔をメッカの方向に向けて(つまり身体は仰向けではなく涅槃像の様に横向きに)埋葬されています。

ムザブの谷最大の町ガルダイア

ムザブの谷最大の町ガルダイア

写真:大竹 進

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ムザブの谷で一番大きな町がガルダイアです。
写真はマーケット広場ですが、周囲にアーケードが作られ、広場内には多くの露店が店を広げ、広場に繋がる道には商店が軒を連ねていて、活気があります。丘の上にはモスクのミナレットが見えます。

ムザブの谷最大の町ガルダイア

写真:大竹 進

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マーケット広場から繋がる道沿いには雑貨や衣料品、香辛料、絨毯など多種多様な品物が並べられている市場があります。異国情緒あふれるそれらを眺めながら、品定めをして歩くのも旅の楽しみですね。
市場には穀物やスパイスを扱う店も多いですが、アラブの町らしい雰囲気と、店先に並べられた様々な品物が、旅の情緒を掻き立ててくれます。

ムザブの谷最大の町ガルダイア

写真:大竹 進

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マーケット広場から見えたガルダイアのモスクは、丘の一番上の緩やかな階段を登った所にありますが、イスラム教徒以外は入る事は出来ません。青空にアースカラーのミナレットが映えます。
このミナレットは高さ26m、13世紀に造られたものです。

最古の町エル・アティフ

最古の町エル・アティフ

写真:大竹 進

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ムザブの谷で1012年、一番最初に造られた町エル・アティフ。
町の入口の門を過ぎると広場に出ますが、広場を取り囲むアーケードはまるでジョルジョ・デ・キリコの絵画に出て来そうな雰囲気です。

最古の町エル・アティフ

写真:大竹 進

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ムザブの谷の町は何処も城壁の様な高い壁で囲まれていて、その内部へは一般の観光客は勝手に入る事は許されておらず、町の門から先は地元ムザブ族のガイドの同行が必要です。またミニスカートや短パンなど露出の多い服装も不可ですから、訪問の際は注意してください。

エル・アティフのガイドはガイドブックにも写真が載っている名物ガイドのブラヒムさん。自分でパリっ子パリジャンというあだ名を付けています。
ブラヒムさんが穿いているのはムザビパンツと呼ばれる通気性の良い独特のズボンで、ムザブ族の男性は皆このパンツを穿いています。

最古の町エル・アティフ

写真:大竹 進

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エル・アティフの町の丘の上の門を出た所に墓地があり、その下部にシディ・ブラヒムのお墓とモスクがあります。ミナレットの無い珍しいモスクですが、その代わりに内部の壁の穴から礼拝を呼び掛けるアザーンを告げました。

世界遺産に登録されている上野の国立西洋美術館の設計でも知られる建築家ル・コルビュジェは、この建物の曲線を多用した造りや光の取り入れ方にインスピレーションを受け、フランスのロンシャンの礼拝堂を設計しました。

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アルジェリア国歌の作詞者の出身地ベニ・イスゲン

アルジェリア国歌の作詞者の出身地ベニ・イスゲン

写真:大竹 進

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こちらはベニ・イスゲンの町の門です。ムザブの谷ではどの町もこの様な門や高い壁で町を取り囲み、外敵から守っています。
門の前にはアルジェリア国歌の作詞をした、この町出身のムフディ・ザッカリアの陶板で出来た肖像が置かれています。

アルジェリア国歌の作詞者の出身地ベニ・イスゲン

写真:大竹 進

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ベニ・イスゲンの丘の上の見張り塔。町を取り囲む壁の角にありますが、塔に登る事が出来、塔の上からはムザブの谷が一望出来ます。

アルジェリア国歌の作詞者の出身地ベニ・イスゲン

写真:大竹 進

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ベニ・イスゲンのララーシュ広場。昔アシュという女性が井戸を掘っていましたが、夢中になり過ぎてお祈りの時間を忘れてしまったので、懺悔の為に井戸と広場を寄付した事からこの名前があります。ララとは女性に付ける敬称です。

現在ここはオークション広場になっています。様々なものが売られており、一見ガラクタにしか見えないものも多いですが、活発に売り買いが行われています。

世界にここだけ、魅力いっぱいのムザブの谷の町々

世界にここだけ、魅力いっぱいのムザブの谷の町々

写真:大竹 進

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ムザブの谷を訪れて何と言っても驚かされるのが、全身白づくめの女性の姿です。ムザブ族の女性はハイクと呼ばれる白い布を全身に纏い、わずかに片目を出しているだけの、この地域独特の服装をしています。
ハイクを靡かせて路地を行く姿はとても魅力的で、思わず目を奪われるシーンです。
※女性を正面から撮影する事は禁じられていますのでご注意ください。

世界にここだけ、魅力いっぱいのムザブの谷の町々

写真:大竹 進

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ムザブの谷の町の中は細い路地と階段ばかりなので、徒歩以外の移動手段はロバだけです。町の中での大きな荷物の運搬などに、ロバはよく使われていますが、路地を行くロバの姿は昔からの変わらぬ光景で、町に溶け込んでいます。

世界にここだけ、魅力いっぱいのムザブの谷の町々

写真:大竹 進

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ムザブの谷の町は何処も細い路地や階段、石畳の道が続き、中には家の下を抜けて行く道もあり、まるで迷路に迷い込んでしまった様な気分になります。そこかしこで味わいのある街角風景が楽しめ、絵になるシーンが随所にあります。

千年もの永きに亘って厳格なイスラムの教えや生活習慣、建築技術を守り続けている人々が暮らすムザブの谷。この魅力的な町に、アルジェリアを訪れた際はぜひ足を延ばしてみてください。

ムザブの谷の基本情報

所在地:アルジェの南600km
中心地:ガルダイア
交通機関:アルジェから航空機で所要1時間30分

2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/03/10 訪問

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