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写真:Mayumi Kawai
地図を見る1990年代以降、旧ソ連による社会主義から脱却し、本格的な民主化と資本主義経済の道を歩みはじめたモンゴル。従来の遊牧による牧畜業のほか、ウランや銅、レアアースなどの鉱物資源を武器に今、飛躍的な経済発展を遂げています。
日本の約4倍の国土面積を持つモンゴル。それに対し人口は東京の4割弱の約324万人、そしてその約46%にあたる150万人が首都ウランバートルに一極集中しています。今やウランバートルには高層ビルやマンションが立ち並び、車道を日本の中古車プリウスが埋め尽くすなど、都市化が急拡大しています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るそんなウランバートルの定番観光スポットといえば、チンギス・ハーンの座像が置かれたスフバートル広場やモンゴル仏教の総本山ガンダン寺、その他博物館や市場、旧国営のノミンデパートなど思ったほど観光スポットは多くありません。
というわけで、今回は定番から少し外れた、日帰りで楽しめる穴場スポットをご紹介します。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るウランバートルの中心から南へ車でおよそ20分、大きな案内板もなく、道路脇の原っぱに突如現れる五色布が巻きつけられた柱たち。ここはシャーマンの聖地といわれ、シャーマンが精霊や祖先の霊、神との交信するためのオボーといわれる柱なのです。
現在モンゴルではチベット仏教が主流ですが、はるか以前から信仰されるシャーマニズムは近代化を遂げた今なおこの地に息づいています。ここではシャーマンの集会が行われ、さまざまな祈りの儀式が執り行われます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るオボーの柱の向こうにそびえる何の変哲もない小高い岩山。その岩壁には、「イフ・チェンゲリン・アム(Ikh Tengeriin Am)のペトログリフ」という、紀元前3000年頃の壁画と古代文字が残されています。帽子をかぶり布をまとった女性や鳥などの動物たちの絵が小さく描かれています。
下から見上げるにはちょっと遠くて見えづらいので、双眼鏡など用意すると便利ですね。
<シャーマンの聖地とイフ・チェンゲリン・アムのペトログリフ基本情報>
住所:Dunjingarav Street, Ikh Tengeriin Am, Bogd Khan Uul, Ulaanbaatar
24時間入場無料
※詳しい場所は地図をご参照ください
写真:Mayumi Kawai
地図を見るウランバートル市内とチンギスハーン国際空港を結ぶ幹線道路沿いにあるショッピングモール「フンヌーモール(Hunnu Mall)」。ブランドショップやスーパーマーケット、フードコートや映画館など、いわゆる一般的なショッピングモールですが、この一階フロア中央吹き抜けには、なんと本物の恐竜化石の全身骨格標本が展示されています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る展示されているのはカモノハシ恐竜で知られる草食恐竜のサウロロフス、首長竜で知られる竜脚類恐竜ティタノサウルス類の仲間オピストコエリカウディア、肉食恐竜ティラノサウルスの仲間タルボサウルスの3体。いずれも世界有数の恐竜化石の産地である南ゴビから運ばれたものです。
ウランバートル市内には有料の恐竜博物館がありますが、ショッピングモールは当然タダ。間近でこの迫力を味わえます。また近代的なショッピングモールに本物の恐竜というシュールさとギャップがいいですね。
<フンヌーモールの基本情報>
住所:Naadamchdyn street, Khan-Uul, Ulaanbaatar
営業時間:10:00〜21:00
写真:Mayumi Kawai
地図を見るウランバートルの中心から南へおよそ3km、小高い丘の上に立つコンクリート製の巨大な兵士の像とモニュメントが「ザイサン・トルゴイ(Zaisan Tolgoi)」、通称「ザイサンの丘」です。丘の麓から600超の階段を登ったところにそびえ立っています(車で中間まで登ることも可能)。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るこのモニュメントはモンゴルがまだ社会主義の頃の1971年、旧ソ連軍の偉業を称えるために建設されたもので、幅約3m、長さ約60mの円形の壁にはモンゴル軍と旧ソ連軍が共に歩み平和を勝ち取ったというサクセスストーリーがモザイク画で表現されています。
この一幕には当時、ナチス同様敵国とみなされていた大日本帝国の日章旗を踏みつけるシーンもあるため日本人としては心中複雑ですが、現在は「第3の隣国」とみなすほど親日国のモンゴル。歴史は歴史として学ぶ気持ちで眺めてみましょう。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るザイサンの丘の見どころは、ウランバートル市街が一望できるところ。夕日の絶景スポットでもあり、夕方には多くの観光客が詰めかけます。また、高層ビルや住宅地が山肌まで迫って開発され、モンゴルの都市化を目の当たりにできます。
余談ですが、ウランバートルでは市内中心部から離れた高層マンションほど高級かつ人気が高く、一種のステータスとして憧れの対象といわれています。日本とは少し違った価値観で興味深いですね。
<ザイサン・トルゴイの基本情報>
住所:Zaisan Tolgoi(Zaisan Memorial) hill, 11th, Khan-Uul district, Ulaanbaatar
24時間入場無料
写真:Mayumi Kawai
地図を見る日本人としてぜひ訪れてほしいスポットが、祖国から遠く離れたモンゴルの地で命ついえた日本人の魂が眠る「ダンバダルジャー日本人墓地」。
第二次大戦の敗戦直後、旧ソ連軍の捕虜となりシベリアへ移送隔離されて強制労働させられた日本軍兵士らによる「シベリア抑留」。実はシベリアだけでなく、モンゴル含めウズベキスタンやグルジア(現ジョージア)など広範囲に渡って行われた事実は意外と知られていません。
その日本人抑留者の墓地と慰霊碑の一つがウランバートル中心から北へおよそ10kmの大自然の中に建てられています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るときに氷点下30度を下回る厳冬の地モンゴルで、少ない食糧と過酷な労働生活を強いられた日本人捕虜らはおよそ1万2,000人、そのうち1,600人ほどが亡くなり、ダンバダルジャーにはそのうちの800近くの遺骨が埋葬されたといわれています。その後、遺骨はモンゴルと日本の赤十字社間の交渉で、すでに遺族団によって日本に返され、今では慰霊碑とモニュメント、資料館などが建てられています。
慰霊碑に刻まれた「諸士よ、祖国日本は見事に復興しました。モンゴルに安らかに眠ってください」という文字。2017年には桜の木が植樹され、きっと桜の花が彼らの魂を癒やしてくれることでしょう。
そしてウランバートル市内には当時の日本人捕虜らが築いたモンゴル証券取引所や国立中央図書館、市役所など現役で活躍する建築群を拝むことができます。ぜひ近くを通った際には彼らの偉業と今ある平和をかみしめてください。
<ダンバダルジャーの基本情報>
住所:Dambadarjaa Memorial complex of Japanese soldiers, Ulaanbaatar
24時間入場無料
相撲やレスリング、草原に遊牧民のイメージが強いモンゴルですが、チベット仏教やシャーマニズム文化、恐竜化石がザックザクの砂漠、日本との深い関わりも含めてさまざまな魅力を秘めています。ぜひ都会のウランバートルと一緒に、今度モンゴルを満喫しに訪れてみませんか?
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2022/5/29更新)
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