迷路のような街へ!モロッコ・フェズのメディナをそぞろ歩き

迷路のような街へ!モロッコ・フェズのメディナをそぞろ歩き

更新日:2020/06/20 11:02

江田 由衣のプロフィール写真 江田 由衣 フリーライター、秘境トラベラー
1000年以上も前に、モロッコ最初のイスラム王朝であるイドリス朝の都となったフェズ・メディナ。今もなお、市民の生活の場として生き生きとその姿を残しています。まるで迷路のような複雑さのメディナ(旧市街)は、歩けば歩くほどその魅力に気づくはず。そんなフェズ・メディナの見どころをご紹介します。

メディナのスタートはブー・ジュルード門から

メディナのスタートはブー・ジュルード門から

写真:江田 由衣

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フェズのメディナは、ブー・ジュルード門から始まります。この門は1913年に建造された、フェズ最大の門。外面は幾何学模様に彫刻され、青色や緑色のタイルで彩られています。メディナの入口近くにあるカフェに座り、この門に入る人や出る人を見ているだけでも楽しいです。

いざ!メディナへ迷いこもう

いざ!メディナへ迷いこもう

写真:江田 由衣

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メディナの入口であるブー・ジュルード門から先は、1000年前の世界にタイムスリップしたような街並みが広がります。狭い道の両側にはずらりと店が並び、多くの人が行き交っています。職人の手作業が間近で見られたり、不思議な道具が売られていたりと、どこを切り取っても魅力的な通りです。思うままに、歩いてみましょう。

いざ!メディナへ迷いこもう

写真:江田 由衣

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メディナを奥に進むと、メディナの中心であるカラウィン・モスクに到着します。カラウィン・モスク周辺はさらに複雑で、トンネルが現れたり道幅が急激に狭くなったりするので要注意。車も通れない狭い道では、ロバや馬が荷物を乗せて歩く姿も見られます。

またメディナ内には、古い邸宅を改装して建てられた「リヤド」と呼ばれる多くの宿泊施設があります。メディナ内に宿泊すれば、よりフェズの街を好きになることでしょう。

なめし革染色職人街・タンネリの世界へ

なめし革染色職人街・タンネリの世界へ

写真:江田 由衣

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さらにメディナの奥に進むと、なめし革職人の地区であるタンネリに出ます。近づくと独特の革の匂いがするので、すぐにわかるはずです。

タンネリの作業場付近では、建物の上からタンネリの様子を見せてくれるお店が多くあります。カラフルな染め色の入った丸い染色桶が無数に並ぶ姿は圧巻です。

なめし革染色職人街・タンネリの世界へ

写真:江田 由衣

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染められた革は、色ごとに建物の屋根で天日干しされます。いつまでもこの世界を眺めていたいところですが、とにかく周辺は匂いが強烈。お店によっては、屋上に登る人にミントの葉を持たせてくれるところもあります。

また、この辺りには多くの革製品店が軒を連ねているので、手作業で染められた革製品をお土産に買っていくのもおすすめです。

マリーン朝の墓地からメディナを見下ろそう

マリーン朝の墓地からメディナを見下ろそう

写真:江田 由衣

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フェズのメディナを堪能したら、街の全景が眺められるマリーン朝墓地へ向かってみましょう。

マリーン朝墓地はメディナの北、城壁の外の小高い丘にある墓地で、かつてマリーン朝のスルタンたちが埋葬されていた場所です。フェズで一番高い場所になっているので、迷路のようなメディナを一望することができます。

マリーン朝の墓地からメディナを見下ろそう

写真:江田 由衣

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このマリーン朝墓地には、かつての墓碑の名残があります。今は壁の一部分が残るだけですが、遺跡として丘に佇む姿も見応えがあります。

歩くとかなりの坂道を登ることになるので、タクシーを使うと便利です。

フェズ・メディナの基本情報

営業時間:毎日13:00〜15:30頃は休憩時間で閉まる店が多い
休日:毎週金曜日
アクセス:フェズ鉄道駅からプチタクシーで10分ほど

2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2009/04/15−2009/04/25 訪問

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