写真:長坂 ヒロ
地図を見る上高地では自然保護を目的として通年マイカー規制が行われており、長野県松本寄りの沢渡バスターミナルか、岐阜県高山寄りの平湯温泉バスターミナルなどからシャトルバスやタクシーを利用しなくてはなりません。
シャトルバスの終点は「上高地バスターミナル」ですが、今回のルートでは2個手前の「大正池」で降車しましょう。バス停の目の前にある階段を下りると、すぐに大正池の絶景が目に飛び込んできます。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る大正池の奥に見える山は、焼岳という活火山。1915年の噴火により梓川がせき止められたことで大正池が生まれているので、大正池と焼岳は切っても切り離せない関係と言えるでしょう。
気象条件が重なれば、焼岳が大正池に映り込むような景色も目にすることができますよ。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る大正池と焼岳の絶景を満喫したら、いよいよハイキングコースの始まりです。
スタート地点の大正池からゴールとなる河童橋まではおよそ4kmほどの行程。普通に歩けば1時間ほどで到着できますし、景色を楽しみながらのんびり歩いても2時間あれば十分です。
コースには歩きやすい遊歩道が整備されているので、初心者の方でも安心ですね。
<大正池の基本情報>
住所:長野県松本市安曇上高地
アクセス:「大正池」バス停より徒歩1分
写真:長坂 ヒロ
地図を見る最初の立ち寄りスポットとなる田代池までは、およそ20〜30分ほどの行程。途中には梓川の川岸まで歩いて行けるスポットもあり、高くそびえる枯れ木と焼岳の共演は息を呑むほどの絶景です。
遊歩道の両側には水が湧き出ているスポットもたくさんあるので、ぜひ透明度抜群の小川にも注目してみてください!
写真:長坂 ヒロ
地図を見る大正池から20〜30分ほど歩くと、急に視界が開け、目の前に田代湿原が広がります。遊歩道の脇にはベンチも設けられているので、休憩をしたい方はここで一休みすると良いでしょう。
湿原の向こうには上高地のシンボルとも言える奥穂高岳を望むことができますよ!
写真:長坂 ヒロ
地図を見る田代湿原から田代池までは歩いて1〜2分ほど。田代池も大正池と同様、1915年の焼岳噴火によりできた池で、大正池に比べると水の流れも非常に穏やかです。
湖畔は小さなビーチのようになっていて、池をのぞき込むと小さな魚が泳いでいることも。川のせせらぎの音が非常に気持ち良いので、ここで休憩がてらのんびりするのも素敵でしょう。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る田代湿原を抜けると、ここからは「梓川コース」と「林間コース」の2手にコースが分かれます。
川沿いを歩く梓川コースは、その名の通り梓川のすぐ脇をハイキングできるのが最大の魅力。ただし雨の翌日など水位が高い日には、残念ながら閉鎖されてしまうこともあります。
写真:長坂 ヒロ
地図を見るもうひとつの林間コースは上高地の緑を浴びながら歩けるのが魅力で、コースとしても多少の高低差があります。運が良ければニホンザルやニホンカモシカといった動物に巡り合えるかもしれません。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る2つのコースは1kmほどで再度合流し、合流後すぐに田代橋に到着します。田代湿原からは約20分と、歩く距離や時間はほとんど変わらないので、川の流れを見ながら歩きたいか、緑に囲まれながら歩きたいかによってコースを選ぶと良いでしょう。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る田代橋からゴールの河童橋までは、細かいコースを含めると5〜6通りほどのコースが存在します。ここでは田代橋を渡った側の「右岸ルート」か、田代橋を渡らずに進む「左岸ルート」の2つに大きく分けて解説していきましょう。
右岸左岸はそれぞれ川の流れに対して決まるので、進行方向左手が「右岸ルート」、進行方向右手が「左岸ルート」となることに注意してください。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る田代橋を渡った先にある右岸ルートは、梓川を右手に眺めながらハイキングを楽しむことができます。ルートの途中には川岸に降りることのできる場所もあるので、開放的な景色を満喫するにはもってこいですよ!
また右岸ルートの途中には、上高地の魅力を世界に発信したイギリス人宣教師ウェストン氏のレリーフも掲げられています。上高地アルペンホテルをはじめとした宿泊施設が多いのも、右岸ルートの特徴と言えるでしょう。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る一方の左岸ルートは、田代橋までと同様に梓川を左手に眺めながら進むルート。ゆるやかなカーブを抜けると、遠くにゴールとなる河童橋も見えてきます。
また、言わずと知れた名ホテル「上高地帝国ホテル」があるのも左岸ルートの特徴です。格式高いホテルでランチやカフェを楽しみたい方は、田代橋から歩いて5分ほどで帝国ホテルに行くこともできますよ。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る田代橋から歩くこと約20分、いよいよゴールとなる河童橋に到着です!上高地のパンフレットやガイドブックなどに載っている憧れの絶景を目にすれば、コースを歩き切った疲れも吹き飛んでしまいます。
端の向こうには奥穂高岳や明神岳などを望むことができ、季節によって残雪量もさまざま。新緑から紅葉まで、時期によって全く異なる景色が楽しめるので、何度でもリピートしたくなってしまいますね。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る河童橋は全長約37mの吊り橋で、歩くと微妙に足元が揺れることが分かります。「河童橋」という名前の由来はまだ分かっておらず、河童が住みそうな深い淵があったから、服を被って川を渡る人々の姿が河童みたいだったからなど、説も様々。
芥川龍之介の作品『河童』に描かれたことで、一躍有名になったと言われています。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る右岸ルートを歩いてきた場合には、有名な写真の角度とは反対側に到着します。こちらの方が人も少ないので、透き通る梓川を眺めながらのんびりするにはおすすめですよ。
河童橋から上高地バスターミナルまでは歩いて5分ほど。河童橋周辺にはレストランやカフェ、お土産屋さんなども充実していますので、ここでハイキングの疲れを癒してから、帰りのバスターミナルへと向かってくださいね。
<河童橋の基本情報>
住所:長野県松本市安曇上高地
アクセス:上高地バスターミナルより徒歩約5分
今回は初心者でも1〜2時間ほどで気軽にハイキングを楽しめる大正池〜河童橋のコースをご紹介しました。河童橋の奥にはパワースポットとしても人気の明神池をめぐるコース(片道約1時間)もありますので、体力に自信のある方はぜひ足を延ばしてみてくださいね。
上高地には平坦で歩きやすい遊歩道が整備されていますが、必ず履きなれた運動靴を使用し、特に雨の翌日にはぬかるみなどに十分気を付けてくださいね。
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/5更新)
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