西教寺の唐門に麒麟がいた!?明智光秀と煕子が見た琵琶湖の風景

西教寺の唐門に麒麟がいた!?明智光秀と煕子が見た琵琶湖の風景

更新日:2020/07/02 16:52

旅人間のプロフィール写真 旅人間 はらぺこライター、旅ブロガー
西教寺は織田信長の比叡山焼き打ちの後、明智光秀が復興に尽力し再建した明智一族の菩提寺です。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』ファンは絶対に立ち寄っておきたい場所と言えるでしょう。
そして「びわ湖大津・光秀大博覧会」の4会場のうちの1つで「明智光秀資料室」の光秀直筆の寄進状や左馬之助の湖水渡りの馬具の展示は必見です。また唐門からの琵琶湖の風景、そして麒麟の彫り物も忘れずに見ておきたい。

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴う、県境をまたいだ移動の自粛が2020年6月19日より解除されます。また県境をまたぐ観光については「徐々に行い、人との間隔を確保すること」というガイドラインが政府より示されています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)
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明智光秀と一族の菩提寺!西教寺へ

明智光秀と一族の菩提寺!西教寺へ

写真:旅人間

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滋賀県大津市の西教寺は聖徳太子が創建に関わり、室町時代に真盛上人が再興した天台真盛宗総本山。戒律・念仏の道場として、一日も絶えることなく念仏が唱えられています。

織田信長による比叡山焼き打ちで焼失した後、明智光秀が復興に大きく力を注ぎ、境内には光秀と明智一族の墓が祀られています。そして、この西教寺の総門は坂本城の城門を移築したもので、鐘楼の梵鐘は坂本城の陣鐘で明智光秀が寄進したものと伝わっています。
(※梵鐘は現在重要文化財として収蔵庫に保管されています)

明智光秀と一族の菩提寺!西教寺へ

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西教寺の境内を歩いていると所々に瓦猿が目に入ります。歩を進めると次々に現れ、その表情の可愛らしさにホッと癒されます。

室町時代の明応2年(1493年)に坂本で徳政一揆が起こったとき、その首謀者が真盛上人と噂が流れ、血気にはやった山門の僧兵が攻め入りました。すると境内に人影はなく、本堂からは鉦の音、そして一匹の手白猿が鉦をたたいていました。「日吉山王の使者である猿まで上人の不断念仏の教えを受けて念仏を唱えているのか」と感じ入った僧兵はその場を立ち去ったという逸話が今に残っています。

真盛上人と西教寺を救った「身代わり猿」は護猿(ござる)と呼ばれ、瓦猿もまた災難を守ってくれています。また瓦猿(かわらざる=変わらざる)の意で、平穏無事を願うともいわれています。

麒麟がいる!西教寺の唐門は琵琶湖の絶景ポイント

麒麟がいる!西教寺の唐門は琵琶湖の絶景ポイント

提供元:びわ湖大津観光協会

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西教寺の総門を過ぎ、勅使門まで伸びる参道は春に桜、秋に紅葉、そして初夏には新緑が楽しめる見事な一本道。そして左に折れると宗祖大師殿があり、その正面に気品と荘厳さを携えた唐門が目に入ります。

信長の比叡山焼き打ちの後、西教寺の復興に力を注いだ光秀は、この参道を何度も歩いたことでしょう。そして仲睦まじかった妻煕子にもその様子を見せたかもしれません。この唐門のある場所は琵琶湖が美しく見渡せる絶景ポイント!戦国の世に思いを馳せるのに調度良い場所になります。

麒麟がいる!西教寺の唐門は琵琶湖の絶景ポイント

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この唐門には麒麟の彫り物があります。1917年に建築された登録有形文化財で、この麒麟の意図は定かではありませんが、「明智一族の菩提寺に麒麟がいた」というだけでもロマンを感じますね。

麒麟(きりん)とは、中国の神話に現れる伝説上の動物のこと。形は鹿で顔は龍、牛の尾と馬の蹄を持ち、背毛は5色に彩られ、身体には鱗がある聖獣です。性格は穏やかで優しく、仁を重んじ、聡明で、優れた王が世を治めるときに出現するという。大河ドラマ『麒麟がくる』では、乱世の世に平穏をもたらす麒麟を呼ぶのは誰なのか?が見所ですね。

尚、2021年2月7日まで開催の「びわ湖大津・光秀大博覧会」期間中は麒麟の彫り物を見つけると御朱印時に特別落款「解明の証」を押印してくれます。

仁愛の将!明智光秀が眠る場所

仁愛の将!明智光秀が眠る場所

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西教寺の本堂前には、明智光秀公と一族の墓があります。1571年に織田信長は比叡山を中心に近江の国の寺院を焼討にし、この西教寺も災禍を被りました。

その後、坂本城主となった明智光秀が復興に大きく力を注ぎ、1574年に仮本堂を完成し、現在の本尊(阿弥陀如来)を迎えています。

仁愛の将!明智光秀が眠る場所

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明智光秀妻・煕子は、1576年11月7日に坂本城で亡くなり、この西教寺にて葬儀が行われました。この当時の風習として、妻の葬儀に夫が参列することはありませんでしたが、光秀は煕子の葬儀に参列したと記録に残っています。

「月さびよ 明智が妻の 咄せむ」
(閑静な月明かりのもとですが、明智の妻の話をしましょう)

これは松尾芭蕉の有名な句の一つで、資金繰りに悩む夫の姿を見て、長く美しい黒髪を切り売って光秀を助けた妻煕子の逸話を句にしたものです。

明智光秀が戦国武将として活躍した背景に妻の内助の功があったのは有名な話ですが、そんな光秀も側室を持たず生涯を終えています。記録の少ない光秀の人物像も、事実に基づく背景のパズルを重ねていくと深い夫婦愛、そして人との絆を大切にしていた様が見えてきます。

仁愛の将!明智光秀が眠る場所

写真:旅人間

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江戸時代の元禄6年(1693年)に書かれた『明智軍記』には、山崎の合戦で敗れた光秀が溝尾庄兵衛に託したと伝わる「明智光秀公時世句」があります。境内にはその碑と、その意味を記した立札がありますので、忘れずに見てみましょう。

ここに記された辞世の句に関しては、歴史上の論議はあります。しかし、この時世の句の意味を噛みしめると、明智光秀の教養と人生哲学が胸に響き、本能寺で信長を討った真意は謎のままとは言え、深い思慮の上での決断だったように思えてきます。

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必見!貴重な展示が見られる明智光秀公資料室

必見!貴重な展示が見られる明智光秀公資料室

写真:旅人間

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荘厳な風格を誇る本堂は江戸時代の1739年に上棟落成で用材は紀州徳川家から寄進されたもの。客殿は豊臣秀吉の伏見城にあった旧殿の遺構で、その内部には狩野派による襖絵は絶対に見ておきたい重要文化財です。

そして、大本坊は比叡山焼き打ちの後に坂本城主となった明智光秀が西教寺を菩提寺に使用として坂本城の陣屋を寄進して再建したもので、昭和33年の改築の際、「天正年中明智公所造之古木」と彫った古材が屋根裏で発見され、この古木は「明智光秀公資料室」で見ることが出来ます。

必見!貴重な展示が見られる明智光秀公資料室

提供元:びわ湖大津観光協会

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この明智光秀公資料室には、彫刻家で成安造形大学名誉教授の富樫実氏の「明智光秀公 妻煕子 御木像」を始め、「明智左馬之助所用 鮫革張り鞍・鐙」「明智光秀直筆寄進状」「明智日向守寄付花瓶」などが展示されています。

この「明智左馬之助所用 鮫革張り鞍・鐙」は名高い湖水渡りに使用したと伝わる馬具です。光秀の討死を知った明智左馬之助が安土城を出て坂本城を目指すも秀吉の軍勢により進退窮まり、琵琶湖に騎馬で飛び込んで坂本城に辿り着いたという伝説が残っています。この馬具は絶対に見ておきたい。

必見!貴重な展示が見られる明智光秀公資料室

提供元:びわ湖大津観光協会

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また、展示物の中に「明智光秀直筆寄進状」があります。これは1573年の今堅田の戦いで戦死した部下の霊を弔うために寄進した供養米の寄進状です。

明智光秀は近年まで謀反人というイメージが先行していましたが、一途に妻を愛し、家臣を大切にし、領民にも心を配った仁徳者だったということが様々な資料から明らかになってきています。この寄進状には、身分の低い者もおり、身分に関係なく部下を思う温情あふれる人柄が垣間見えます。

西教寺の基本情報

住所:滋賀県大津市坂本五丁目13-1(西教寺)
電話番号:077-528-2772(びわ湖大津観光協会)
開館時間:9:00〜17:00(16:30 受付終了)
拝観料:大人500円、中学生300円、小学生200円

「びわ湖大津・光秀大博覧会」は2021年2月7日まで、大津市内4つの拠点(西教寺・禅明坊光秀館・滋賀院門跡・大津市歴史博物館)で開催されています。
尚、西教寺内の禅明坊光秀館では大河ドラマ『麒麟がくる』の映像や衣装などドラマの世界観を楽しめる展示の他、貴重な資料も展示されています。

2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/06/16 訪問

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