田沢湖は周囲約20kmの湖で、ぐるりと一周することが可能です。その北側に位置するのが御座石神社で、ここは願橋、辰子の鏡石に向かうための目印となる神社。神社の左側の駐車場裏側から願橋に向かうことになります。
山道は整備されており、案内もありますので道に迷うことはありません。最初に目指す願橋までは約100mの距離です。
距離は短いもののちょっとしたトレッキングコースとなっています。サンダルやヒールで歩くよりも、運動靴がお勧め。また、虫除けスプレーで対策をしておけば快適に歩くことができるでしょう。
少し上ると左に曲がるようにあるのが木製の願橋です。上流にある辰子の鏡石付近から流れる川に架かる橋となり、一帯は鏡石沢と呼ばれています。
願橋は全国的にも珍しく、直接自分の願いを書き込むことが可能なのです。まずは橋の途中で自分の願いを心の中で唱えましょう。そしてその願いを、願橋に書き込んでみてはいかがでしょうか。
橋に書き込まれた願いには外国語もあり、日本だけではなく海外にまで知られた場所ということが分かります。
橋を渡り、次に向かうのが辰子の鏡石です。この鏡石に向かい、もう一度自分の願いを伝えることになります。
願橋を過ぎて約100m上ると、辰子の鏡石のための展望台があります。そして最後の階段を上がることになります。ここで辰子と辰子の鏡石についての説明をしましょう。
その昔、田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃、地元で評判の美しい娘がいました。その名が辰子です。辰子はその美貌を永遠に保ちたいと考え願掛けをします。そして「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなう」とお告げを受けたのです。
やがて辰子は泉を見つけ喜んで水を飲みます。すると喉の渇きがやまなくなってしまうのです。水を飲み続けた辰子はやがて龍の姿となり、湖底に沈み、湖の主になったという伝説があるのです。
そしてこの「辰子の鏡石」こそ、辰子が自分の姿を映していた場所という言い伝えが残されています。その神秘性から後に、願いが叶う「辰子の鏡石」はパワースポットとなり、同時に辰子は田沢湖の美の女神としても知られるようになったのです。
鏡石は展望台の階段の右側の奥となっていますので、階段を上がる前に探してみてください。露出した大きな岩にはめ込まれたように、六角形の鏡石が残されています。
階段を上がり、辰子の鏡石とほぼ同じ高さとなるのが展望台です。こちらで心静かに、願橋で書き込んだ願いを、心の中で唱えてみましょう。
戻り道では、ゆっくりと周囲の自然の美しさを楽しんでみてはいかがでしょうか。なお、下りとなりますので足元には十分に注意をしてください。
行きで通った願橋ですが、戻りの際に橋を過ぎた左上に見えるのが「かなえる岩」となります。この岩は願いことを聞いてもらったお礼をする場所。ここで感謝を込めて拝礼することで、より一層願いの成就の可能性が高まるといわれているのです。
一礼が終わったら、山道が終わる最後まで足元に注意をして下ってください。
最後に、秋田県は多くの見どころやグルメがあり、観光地としては外せない場所です。下記の関連MEMOに、手軽なトレッキングが楽しめる「森吉山」、秋田で外せない稲庭うどん等をリンク設定していますので、ぜひ旅行の参考としてください。
住所:秋田県仙北市西木町桧木内相内潟1
電話番号:0187-43-2111 仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」
アクセス:JR田沢湖駅からバス「田沢湖一周線」約40分、「御座石神社前」下車
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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