写真:モノホシ ダン
地図を見る丹生川上神社上社は、かつては吉野川沿いにありましたが、大滝ダムの建設にともない水没することになり、1998年(平成10年)3月、ダム湖を見下ろす現在地に遷座されました。
主祭神は、高龍大神(たかおかみのおおかみ)という、水を司る龍神です。ダム湖や山里に向かって建つ石鳥居の神号標には「高龍大神」の文字が刻まれています。川上村は、吉野川・紀の川の源流にもあたる場所で、水の神様がおられるのも自然な流れといえます。
なお丹生川上神社上社は、日本遺産「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ〜美林連なる造林発祥の地“吉野”〜」の構成文化財のひとつとして認定されています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る遷座にあたり現在の本殿は、伊勢神宮旧社殿の古材などを用い、あらたに造営されたものです。なお、旧社殿は県内の明日香村にある飛鳥坐神社に移築され、同神社の本殿となっています。
本殿の左右には、狛犬ではなく“馬の彫像”が建っています。これは、平安時代の古代法典、延喜式(えんぎしき)では、朝廷から奉幣をいただいた際に、祈雨の時は黒毛の馬を、止雨の時は白毛の馬を奉るのを例としていたことによります。
写真:モノホシ ダン
地図を見るなお、この生きた馬の代わりに“絵馬”を奉納するという風習が、のちに普及したといわれています。写真は、拝殿内に掲げられた「白毛・黒毛の絵馬」。
写真:モノホシ ダン
地図を見る拝殿にかかる掲額には「神雨霑灑(しんうてんさい)」の文字が。神の雨が降り注ぎ、潤して恩恵を施すことの意です。掲額の左手には奥吉野の森林水により、新酒が出来たことを知らせる杉玉も。
写真:モノホシ ダン
地図を見る拝殿前には、旧境内地のご神木であった樹齢約600年とされる杉の輪切りが祀られています。ダム建設により現在地に移転する前に、旧境内地に立っていたものです。
奉納されている日本酒は、吉野の酒造、北岡本店の看板酒「やたがらす」です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る神社へお参りの際に、楽しみのひとつが“おみくじ”です。しかし、仮に「凶」が出たらどうでしょう。良い運勢が出るまで何回か引き直すという方が大多数ではないでしょうか。
ところが、丹生川上神社上社では、凶を引いた人にだけ「龍神の玉」という素敵なお守りを渡しています。凶を引いた方は、ぜひ社務所に声をかけてみてください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る拝殿の左側の奥まった場所には、末社が祀られています。山之神社、水神社、恵比須社、愛宕社の4社で、その左右には愛嬌のある表情の“狛犬”がたたずんでいます。いずれもお参りして御神徳をいただきましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る境内の一角には、ダム湖に眠る元宮を望む遥拝所があります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る元宮遥拝所からの風景は絶景のひとことです。重畳と連なる山々と、大滝ダムによって形成された“おおたき龍神湖”を眺めることができます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る記念撮影用の顔出しパネルは、『まんが日本昔ばなし』のオープニングに登場する「こたろうとははりゅう」をモチーフにしたものです。懐かしいテーマソングを思い出しながら、龍に跨った気分で写真を撮ってください。
住所:奈良県吉野郡川上村大字迫869-1
電話番号:0746-52-0733
アクセス:近鉄「大和上市駅」よりバスでホテル杉の湯まで約30分 さらにホテル杉の湯から徒歩で約15分
車利用の場合は、専用駐車場利用
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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