写真：江戸川 キヨエ
地図を見る英国領だったカナダで自治が始まったのが1867年。キングストンはそれ以前の英国統治下の1841年から1844年まで首都だった町で、市庁舎など今もその時代の建物が残されています。市庁舎前のコンフェデレーションパークにはビジターセンター、トロリーバスや各種クルーズ発着地があり、観光の中心地となっています。
写真：江戸川 キヨエ
地図を見るキングストンの代表的な観光スポットが19世紀の要塞、フォートヘンリー。川の向こうはアメリカで、1812年には米英戦争もあり、戦争後も水路の重要拠点で海軍施設があったキングストンを守るために1837年に完成したのが現在の要塞です。1870年まで英国軍、その後1891年まではカナダ兵が駐留していました。
写真：江戸川 キヨエ
地図を見る1938年からは博物館となり、現在は1867年当時の様子が再現され、士官から下級兵士の宿舎などが見学できます。最大の見どころは衛兵によるギャリソンパレードと大砲射撃のデモンストレーション。7月と8月の水曜夜には壁に投影した映像とともにデモが行われるサンセットセレモニーもあります。
＜フォートヘンリーの基本情報＞
住所：1 Fort Henry Dr, Kingston
電話番号：+1-613-542-7388
※開館は5月中旬から9月初旬
写真：江戸川 キヨエ
地図を見る1835年に開所したキングストン刑務所博物館も英国統治時代の建物で、2013年に閉所となるまでは現役最古の刑務所でした。有名な凶悪犯を収監していたこともあり、カナダでは有名な刑務所で人気のスポットとなっています。
写真：江戸川 キヨエ
地図を見る現在は博物館として、元刑務官らが働いていた当時のエピソードなどを解説してくれます。監房内も当時のまま再現され、その生活ぶりが偲ばれます。
＜キングストン刑務所博物館の基本情報＞
住所：560 King St W, Kingston
電話番号：+1-613-542-7388
※開館は5月から11月上旬
写真：江戸川 キヨエ
地図を見る人口比でのレストランの数が多いキングストンはグルメタウンとしても注目されています。メキシカン、イタリアン、トルコ料理など本格的な各国料理が中心部にひしめき、カジュアルなのに本格的な味が楽しめる店が並びます。これらの人気のレストランやショップをローカルの人が案内する「キングストンフードツアーズ」（英語）は地元の人の参加するほどの評判となっています（要予約）。
＜キングストンフードツアーズの基本情報＞
集合場所：209 Ontario St, Kingston ビジターインフォメーションセンター前 ※ツアーにより異なるので、予約時に確認
電話番号：+1-613-704-0006
写真：江戸川 キヨエ
地図を見る4月から11月の火、木、土曜には市庁舎裏の広場、スプリンガーマーケットスクエアでフリーマーケットも開催されます。1801年から始まったオンタリオ州最古という歴史ある市場で、アート＆クラフトをはじめ、掘り出し物のアンティークなどが並びます。
写真：江戸川 キヨエ
地図を見る移動は乗り降り自由のレトロなトロリーバス「ホップオン・ホップオフ」（4〜10月、30分おきに運行）が便利。フォートヘンリーや刑務所博物館など主要な観光スポットからダウンタウンまで全8カ所を網羅し、町歩きの強い味方です。
＜ホップオン・ホップオフの基本情報＞
住所：209 Ontario St, Kingston（発着地）
1 Brock St, Kingston（チケット売場、6月から10月）
電話番号：+1-800-848-0011
※5月中旬から10月中旬
街はそれほど大きくなく、見どころも集中して観光しやすいところです。クイーンズ大学など学校もあるため学生も多く、小さな古都ながら若い人たちの活気があるのもキングストンの特徴です。トロントから車で2時間半、オタワからは2時間程と大きな都市からアクセスもしやすく、カナダ東部を訪れる際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
江戸川 キヨエ
旅行記者歴22年。これまで取材で訪問した国は44の国と地域（フランスの海外県やフランス領ポリネシアなどもひとつと数える）。観光政策からアート、グルメ、街ネタまで。
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