田沢湖は深さ423m、一周約20kmとなります。周囲の道路はよく整備されておりサイクリングで巡ることも可能です。田沢湖周回道路を反時計回りに進んだ時、道路沿い左側に鳥居があり、右側が御座石神社となります。
田沢湖畔に突き出ているような岩の上にある美しい朱色の鳥居。ここが御座石神社の正面側となっています。
鳥居から御座石神社側に進み振り返って見ると、鳥居の向こうに田沢湖が広がる絶景!天気が良ければ見事な朱色と真っ青な田沢湖を楽しむことができます。
鳥居から神社に向かうには道路を横断することになります。車両に注意をしながら御座石神社に進んでください。
御座石神社参拝用の石段の左側には、御神木の杉の木があります。市指定天然記念物となっており樹齢は約450年と古いものです。巨木を見上げ、迫力を感じてみてください。
神社の正面には茅の輪があります。茅の輪は日本全国の著名な神社で見ることができますが、これは輪をくぐることで心身の穢れを祓い、無病息災を祈るためのものです。茅の輪をくぐるときには、「祓いたまえ清めたまえ」と唱えながら左右に8の字を描くように3度通り抜けてください。
また御座石神社の右手(写真右手前)には辰子像があります。神社は美貌として知られた辰子に関係し、美のパワースポットとなっています。日本中から参拝者が来ますが特に女性からの人気が高い場所。参拝時にはお守りの拝受も忘れないようにしましょう。
御座石神社の歴史は古く、今から約600年前の室町時代に熊野権現を信奉する修験者がこの場所を修業の場としたという言い伝えが残されています。その後、慶安3年(1650年)になり、秋田藩主佐竹義隆公が田沢湖を遊覧しました。その時に社頭の岩に腰をかけて休んだことから、御座石神社の名前は来ているとされます。
しかしながら辰子姫の龍神伝説に関係し、長い間「龍神社」と呼ばれていました。その名前が正式に御座石神社となるのは明治44年(1911年)のことなのです。
参拝が終わったら再び鳥居の方向です。美しい鳥居が建っている場所で御座石を見ることができます。湖畔にゴザを敷いたような平らな岩ですが、ここに秋田藩主佐竹義隆公が座ったとされるのです。神社の名前の御座は藩主が座ったという意味と、ゴザを敷いたようなという二つの意味があります。
御座石のすぐ隣にあるのが雨乞石と七種木です。柵に囲まれ同じ場所にありますが、まずは雨乞石について。石の大きさは1mほどとなりますが、この石には不思議な伝説が残されています。
それはこの石を動かすと湖が荒れ、雷雨となってしまうというもの。そのような湖の神を祭るための石と言い伝えが残されているのです。不思議な石をぜひとも柵の中で見つけてください。
そして雨乞石を支えるかのように立っているのが七種木です。これは雨乞石を守るために、七種の木である松、杉、桜、はんの木、えんじゅ、梨、そしてえごの木が同じ場所から自然に生えたといわれているのです。
不思議な伝説が残る見どころを見逃さないようにしましょう。
御座石神社のすぐ左側は公衆トイレがある駐車場となっています。そのさらに左側が潟頭の霊泉(かたがしらのれいせん)と呼ばれる場所です。
実はこの場所こそ、永遠の美を求めた辰子がたどり着いた泉の場所といわれているのです。現在では美の女神の辰子姫ですが、当時からその美貌は近隣でも有名でした。
その辰子の不思議な伝説とはこのようなものです。辰子姫はその美しさを永遠に保ちたいと考えて、大蔵観音に願掛けをします。そして告げられた言葉は満願の日に森の中で湧く泉の水を飲むこと。あちらこちら探し、やがてここにたどり着きました。
しかし飲んでも飲んでも喉の渇きがいえず、やがて龍神となってしまい、そして田沢湖の主となったというのです。龍神となった辰子姫も今や美の女神!
ぜひとも歴史ある美のパワースポット「御座石神社」に参拝し、周辺観光をすることで充実したひと時を過ごしください。
なお、潟頭の霊泉の上は山道となっており、整備された遊歩道を手軽に歩きながら「辰子の鏡石」という不思議な場所に行くことができます。その他、「縄文のストーンサークル」や絶品グルメの「稲庭うどん」などの秋田情報を含め、下記の関連MEMOに詳細をリンク設定していますので、ぜひ旅行の参考としてください。
住所:秋田県仙北市西木町桧木内相内潟1
電話番号:0187-43-2111 仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」
アクセス:JR田沢湖駅からバス「田沢湖一周線」約40分、「御座石神社前」下車
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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