青もみじと竹の緑が美しすぎる!京都「浄住寺」特別拝観

青もみじと竹の緑が美しすぎる!京都「浄住寺」特別拝観

更新日:2020/07/10 13:14

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
青もみじが美しい京都「葉室山浄住寺」では2020年7月からの特別拝観として「隠れたもみじの名所 浄住寺で特別拝観と坐禅体験(事前予約制)」が行われます。この特別拝観は予約の上、少人数での拝観ができるというものでとても贅沢な時間が味わえます。
境内には青もみじの他、美しい竹林も。さらに歴史ある建築、仏様の「歯」がモチーフになっているという珍しい方丈の庭園もあり、素敵な見所がいっぱいです!

浄住寺の美しい青もみじ

浄住寺の美しい青もみじ

写真:古都の U助

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浄住寺は今のご住職に代替わりするまで、一般には公開されていなかったお寺ながら、秋は紅葉が美しいということもあり年々ファンを増やしているお寺です。紅葉スポットが初夏から夏にかけては青もみじが美しいというのはお約束で、例に洩れず浄住寺も青もみじが本当に美しい場所。

その浄住寺では2020年7月以降、週末を中心に「隠れたもみじの名所 浄住寺で特別拝観と坐禅体験」が行われます。普段はなかなか拝観することができない本堂内部や方丈の拝観と、坐禅体験をしていただくことができるんですよ。
※8月以降につきましては決定次第日程が公開されます。公式サイトからご確認ください。

浄住寺の美しい青もみじ

写真:古都の U助

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浄住寺は平安時代、嵯峨天皇の勅願寺として慈覚大師円仁によって開創されました。鎌倉時代にあたる弘長年間に藤原北家の流れを汲む葉室家によって西大寺の僧、叡尊を迎え再建。

さらにその後南北朝時代の兵火を受け一時荒廃するも、江戸時代初期、黄檗宗の僧侶・鉄牛禅師によってそれまでの真言律宗の寺院から今の黄檗宗の寺院として再興されたという歴史のある寺院です。

浄住寺の美しい青もみじ

写真:古都の U助

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境内には緩やかな坂道と石段があって、奥行きのある青もみじの光景が楽しめます。本堂や方丈に向かう石段の左右には竹の他、お茶の木や南天なども見られ、四季折々の植物の姿を楽しむことができます。

竹の緑も美しく必見!

竹の緑も美しく必見!

写真:古都の U助

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浄住寺に植えられる竹には、写真の亀甲竹のほか四方竹など珍しい形状の竹があって興味深く、爽やかな色合いが楽しめます。

浄住寺ならではの「本堂」

浄住寺ならではの「本堂」

写真:古都の U助

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石段をのぼっていくとやがて本堂が見えてきます。扁額には「祝國」と書かれていて、国を祝い、いつまでも幸せな国であるようにとの願いが込められています。

今回の特別拝観では、ご住職自ら本堂での坐禅や方丈・庭園のご案内をしていただけるというのも大きな魅力!浄住寺が近年ファンを増やしている要因は、このご住職の人柄によるところも大きく、興味深いお話を色々と聞かせていただけます。

浄住寺ならではの「本堂」

写真:古都の U助

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黄檗宗の寺院建築には中国様式が色濃く繁栄されているのが特徴で、浄住寺の本堂でも円窓のほか建築様式や仏像、仏具など随所に明朝様式を見ることができます。

浄住寺ならではの「本堂」

提供元:京都市観光協会

本堂中央には前結びの帯が特徴的な中国様式のご本尊・釈迦牟尼仏坐像が安置されています。浄住寺ではお庭の整備の他近年境内の様々なところで修復が進められていて、この美しいご本尊も2018年に修復がおこなわれたばかり。ため息物の美しさです。

このご本尊を中心に堂内には浄住寺古伽藍本尊、達磨大師像、出山釈迦像などの貴重な仏像がずらりと並んでいます。

浄住寺「方丈」の見所

浄住寺「方丈」の見所

写真:古都の U助

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浄住寺の方丈は、仙台伊達家四代目藩主・伊達綱村が幼少期をすごした屋敷が寄進されたものと伝わっています。伊達家には伊達騒動と呼ばれる有名な御家騒動があり、幼少の綱村を護る為設けられたと伝わる武者隠しや、壁の隠し穴などが見所となっています。また、方丈では狩野派の絵師・狩野永岳筆の見事な衝立「雲龍図」も見ることができます。

浄住寺「方丈」の見所

提供元:京都市観光協会

池の左側に架かる石橋の先にある小さな小島は、お釈迦様の「歯」を模しているという珍しいもの。浄住寺の本堂奥にある寿塔には、中国から嵯峨天皇に届き、さらに浄住寺に伝わったというお釈迦様の「歯」が収められているとされ、お庭のモチーフに取り入れられています。

洛西のもみじの名所「浄住寺」

夏の浄住寺境内は、心洗われる美しい緑に囲まれています。ぜひ、日々の疲れを癒してください。

また、今回ご紹介した「浄住寺」のほか、京都市右京区京北町にあり花天井や桜の名所として知られる「宝泉寺」や、「仁和寺」などでもウェブで事前予約の上、小グループでの拝観が可能です。それぞれ下記関連MEMO欄からご確認ください。

2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/16 訪問

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