写真:泉 よしか
地図を見る1200年を越える歴史を持つ山形県の肘折温泉。古くから湯治場として栄え、また出羽三山の参拝客の宿泊地としても知られてきました。
まるで昭和初期のまま取り残されているような温泉街は、今はむしろその懐かしい風情を訪ねてくるお客さんに人気です。この通り、ちょっと浴衣でそぞろ歩いてみたくなるようなロケーションではありませんか。
写真:泉 よしか
地図を見る今回ご紹介する「三春屋」の本館は、木造の湯治宿が建ち並ぶ温泉街のちょうどカーブするあたり、ひときわ風情が感じられる一角にあります。
ギシギシと鳴る床板。共同の洗面台やお手洗い。ここはまさに湯治宿です。ただし自炊設備はありません。一方無料Wi-Fiはちゃんとあります。
写真:泉 よしか
地図を見るご紹介するのは本館ですが、「三春屋」には徒歩数分の川沿いに別館があります。別館には本館にはないエレベーターがあり、お風呂はお部屋毎に貸切で利用する家族風呂仕様。そして禁煙です(本館は喫煙可)。
ですから目的やお好みに合わせて本館か別館を選ぶと良いでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見る「三春屋」は自由気ままに過ごせるお宿。あれこれ世話を焼くサービスを求める人には向かないかもしれませんが、いいお湯があって安い宿にのんびり滞在したいという人にはぴったりです。
宿のご主人は、チェックイン時に必要な説明を一気にしてしまうというタイプ。後はもう難しいことを考えず、のびのびと過ごしてほしいそうです。
写真:泉 よしか
地図を見るお部屋に着いたらさっそく浴衣に着替えてお風呂に行くも良し、温泉街をぶらぶら散策するのも良しです。
写真:泉 よしか
地図を見る館内にはたくさんの本やマンガが用意されています。これを部屋に持ち込んで一気読みするのもオススメ。本棚は一ヵ所ではなくあちこちに。
場所がないから分散しているんだよとご主人は仰いますが、本棚を探して回るのもまた楽しいものです。泊まったお部屋以外のフロアものぞいてみてください。
写真:泉 よしか
地図を見るお湯の良さにも定評のある肘折温泉ですが、自家源泉を混ぜないで単独で使用しているお宿は今はとても少なくなってしまったそう。その貴重なひとつが「三春屋」1階のお風呂です。
ほんのり金属のにおいがする源泉はうっすらと濁り湯。肌触りもよくとても温まります。温泉の成分で茶色く染まった浴槽回りがまたいい味を出しています。
写真:泉 よしか
地図を見る3階の滝の湯には肘折温泉の組合3号源泉と5号源泉の混合泉。こちらはうぐいす色の濁り湯で、1階のお風呂とはまた違った浴後の爽快感が自慢です。
写真:泉 よしか
地図を見る3階の浴室にはシャワーもあります。このシャワーから出るお湯も温泉なんですよ。
「三春屋」本館のお風呂には男湯女湯の区別はありません。女性が入るときに「女性入浴中です」の札を掛けるシステム。混浴はできません。
写真:泉 よしか
地図を見る「三春屋」の食事は基本、お部屋食。お部屋でごろごろとしながら待っているだけでOKです。なお、肘折温泉街にはあまり夕食を食べられるお店がありませんので、夜遅く到着する場合などをのぞき食事付きの宿泊がオススメです。
写真:泉 よしか
地図を見るまた食材は春の山菜、夏野菜、秋のキノコなど地産地消にこだわりあり。お米は地元大蔵村の四ヶ村(しかむら)産です。
実は四ヶ村には「日本の棚田百選」に認定されている名所「四ヶ村の棚田」があります。この棚田で育った「はえぬき」などの美味しいお米を「三春屋」では毎日炊いています。
写真:泉 よしか
地図を見る肘折温泉に泊まったら楽しみなのは「朝市」。4月から11月の朝5時半ごろから、温泉街のメインストリートに地元のおばちゃんたちが店を出し始めます。早朝は肘折温泉で一番の賑わいを見せる時間帯なのです。
「三春屋」本館前はまさに朝市の真ん前。ちょっとサンダルでもつっかければすぐに朝市に行くことができます。この気軽さがいいんです。
写真:泉 よしか
地図を見る売っているのは自家製の野菜や漬け物など。これらをつまみにお部屋に戻って昼から呑むのもまた一興。
なお朝市に店を出すことができるのは大蔵村在住者のみ。売り手のおばちゃんに親しげに声を掛けられて足を止めてやりとりする。まさに肘折温泉らしい風景がここにあります。
写真:泉 よしか
地図を見るところで肘折温泉には「上の湯」という共同浴場があります。「三春屋」のお部屋に置いてある館内案内の表紙にこの「上の湯」の入浴券が差し込んであります。
入浴券は使い切りですが、滞在中複数回「上の湯」に行きたい場合は使い切ってから帳場にお伝え下さい。無料で追加の入浴券をいただけます。
肘折温泉「三春屋」は、お値段お手頃でのんびり温泉に浸かれるところをお探しの方にぴったりのお宿。
1泊2食付き3泊以上の長期滞在向けのプランならさらにお安く。これはもう連泊して、日常の疲れを全部洗い流してしまうのがいいかもしれません。
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/8更新)
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